ブリキ星通信

店主のひとりごと

ブリキ星通信/2003年10月号

2003年10月01日 | 2003年

ブリキ星は「がらくた大好き」路線。
'がらくた'という言葉の響きも、心地いい。
がらくたの意味を国語辞典で調べたら、
「価値のない、使いみちの無くなった、雑多な品物や道具類」
とありました。
なるほど…。
でも、価値のあるなしは、人によってあまりにも違う。
それが、面白いところです。

だいぶ前の話になりますが、ブリキ星の棚に半年位、
ホコリをかぶった、がらくたがありました。
よれよれの手づくりのパチンコ台です。
店主自慢の品だったのですが、誰にもほめてもらえず、
自信喪失状態…。
そんなとき、目白の坂田和實さんがやってきて、
瞬時に「買います」。
その後、坂田さん連載の『ひとりよがりのものさし』
(芸術新潮2003年4月号)に、あのパチンコ台の写真が
掲載されていました。
あまりにも立派な姿にビックリ。
別のものかも知れない、と思ったくらいです。
この連載は、来月11月、新潮社から出版されます。
豪華本で、ちょっと値がはりそうですが、
ブリキ星おすすめの一冊です。

そうそう、ブリキ星の店さきに置いてある、さびた三輪車。
まだ、がらくたが脚光をあびる一昔前、坂田さんの店で
買ったものです。