ブリキ星通信

店主のひとりごと

ブリキ星通信/2008年1月号

2008年01月03日 | 2008年

新しい年が明けました。
除夜の鐘とともに家を出て、松庵稲荷神社に初詣。
道すがら、商店街には電気が煌々と点いている店が何軒もありました。
昨年の9月、ホテルマンになったO青年も、
お正月はずっと仕事だろうなあと思いを馳せながら、
深夜の街を歩いてきました。
二日は、お正月の雰囲気を感じたくて(おせちの食べすぎ解消も兼ねて)、
昼下がり、近くの善福寺公園を散歩しました。
前月行ったときは紅葉が終わりかけていた頃で、
木々は荒々しくザワザワして恐ろしささえ覚えた公園の風景が、
今は落ち着いて、なんとも静かな冬景色(写真)。
池にはカモやアヒルがのんびりと泳ぎ、
水辺の茂みにはバリケンくんも元気にいました。
このバリケンくん、捨てられていたという南米産の大きな鳥で、
数年前から公園の人気者になっています。
それにしても、街中のお正月風景はどこにいってしまったのでしょうか。
からくも残る家々の門松以外は普段どおりの顔。
「お正月には凧あげて、独楽をまわして遊びましょ~」は
遥か昔のことになってしまったなんて、
今さらですが、さみしいことです。

さて、新年の「ブリキ星」店内には、爽やかなフィンランドの風が流れます。
フィンランドの作家、アンッティ・ユロネンさんの器が、少しですが並びます。
(HP現代作家のページをご覧ください)
平面作家の浅野壽里さん(来年ブリキ星で個展の予定。現在はフィンランドで働きながら制作に励んでいます)からの紹介で、アンッティさんの器と出会ったのですが、その器の魅力は素直な形と色。
鮮やかなブルーは、フィンランドのオーロラを連想させられます。
(見たことないのですが…)
フィンランドといえば、「ムーミン」の国。
そして福祉や教育で話題になっている国。
授業時間は少なくて、テストや宿題もないのに義務教育の学力は世界一だとか。
答えを教え込み、記憶力を試す教育ではなく、
一人一人の能力を伸ばしていく教育がされているとは、うらやましい。
子どもの頃から記憶力が人一倍悪い私は、
それだけで、フィンランドにあこがれてしまいます。
アンッティさんの器のように、今年は明るい年になりますように。