開店前の1時間、店から徒歩15分程のところにある善福寺公園に、
散歩に行くのが日課になりました。
住宅街を抜けて公園に一歩入ると、目の前には大きなカジカエデが
朝日をあびて金色に輝いていました。
緑、黄、赤…
木々の移り変わりに、秋の美しさを感じる今日この頃です。
天気の良い日には、西荻アンティークマップを持って歩く人が目立つ
ようになり、ブリキ星にも初めてのお客さまが多くなりました。
古いホチキスや穴あけパンチ、さびたブリキ缶や珍しいガラス瓶、
瀬戸の人形…などに目をとめて
「欲しくなるものばかりありますね」
なんて言ってくださると‘類は友を呼ぶ’とばかりに頬がゆるみます。
10月の小島郁子展(陶~吹いている~)には、ものを創ることで
自己表現している方々がたくさん見えました。
「自分をまるごと受けとめてくれる」
「そばに置いておくと、自分の創作欲をかき立ててくれそう」
などなど、小島さんの作品を前にすると、誰もが語りたくなるふうで、
会話がはずみました。
自己表現する、特に若い人たちは燃えているなーという思いを強く
しました。
チベットをゆっくり旅したい、という小島さん。
ブリキ星で再び彼女の作品に出会えるのは2004年になります。
「as it is」という美術館をご存知ですか?
目白で古物商を営む坂田和實さんの個人ミュージアムです。
「as it is」に小島郁子さんの作品が、
古いものたちに混じって展示されていると聞き、
10月8日、久しぶりに訪れました。
そこに居ると中世の教会(実際には知らないのですが…)にでも
行ったような気分になり、日常の疲れや、たまっていたアカがとれて
いくような、ゆったりとした心地になります。
和室スペースに小島さんの陶の作品2点と古伊万里の徳利、
ダンボールの梱包用パッキンがいい雰囲気で展示されていました。
「ダンボールのパッキン」を展示する、というところが、
坂田さんの凄さです。
すぐ感激し、人やものごとに影響されやすい、と
よく言われるのですが、これからも大いに刺激をうけながら、
魅力あるギャラリーにしていきたと思っています。
「as it is」
http://members.jcom.home.ne.jp/burikiboshi/correspond/2001/asitis.html