ブリキ星通信

店主のひとりごと

ブリキ星通信/2002年4月号

2002年04月01日 | 2002年

「これは何ですか?」
白い磁器の丸皿に、何人もの方が目をとめて質問します。
直径11センチ程で、真中に穴が開いているのがなんとも
不思議(写真)。
「きれいですね」「何に使うのかしら?」
「茶托にしてもいい」「お香立てにできるかも」
おもいおもいの感想を述べながら買ってくださいます。
仕入れ後一週間。
毎日のように売れるので、思わずニッコリです。
というのも、
のみの市でこれを見つけたとき「これはいい!」と直感し
買おうとしたら、一緒にいた連れ合いがソデを引っぱって
「こんな用途不明なもの…」
と反対します。
それを振り切っての仕入れだったのです。
一枚千円という安価も幸いしたのでしょうが、
役割を離れたモノの美しさがあることと、
「何だろう」と考える面白みがあることが人目を引くのだ
と思います。
ところで、この皿はなんだったのでしょうか?
答えは、「豆腐の水切り皿」です。

4月の企画展は、
三谷龍二+PERSONA STUDIO「カケラとうつわ」展です。
三谷さんの木のうつわと共に、宇宙のカケラのような
抽象的な作品もお楽しみください。
5月連休中の企画「がらくた展」は、
九州の古物商ふくやさんとの共催です。
ブリキ星としては初めて、
雑誌「小さな蕾」「Yu-raku」に広告を出しました。
新緑の季節、どうぞ西荻へお出かけ下さい。