ブリキ星通信

店主のひとりごと

ブリキ星通信/2009年10月

2009年10月07日 | 2009年

写真は、私のおもちゃ箱です。
ときどき中身は入れ替わりますが、
秘蔵の「お宝」(?)です(ですから、非買品でスミマセン)。
サイコロ、ビー玉、びっくり箱、虫かご、ワンちゃん・・・
いろいろあります。
キラキラ光るものを集めているカラスさんと、同じ次元ですね。

左の小さな土人形は、打ち込み式で、
多分山形県村山地方のもの。
大のお気に入りです。
もうずっと以前のことですが、
土人形に入れ込んだ時期があって、
江戸時代の堤や花巻などの土人形を
沢山集めていたことがありました。
その後、目白の「古道具坂田」さんの店に通いはじめてから、
そこで見たエジプト中期王朝の石像残欠がどうしても欲しくなって、
数十点の土人形と別れることに。
(京都嵯峨野にある展示館のIさんのもとへ行きました)
今持っている土人形は、この小さな2つだけです。

真ん中辺にある、いびつでボコボコの黒い球は、野球ボウル。
アメリカの野球少年が、ボウルを買えないので
手づくりしたものだとか。
工業用のようなテープでぐるぐる巻いてあります。
これは、アメリカの骨董品を扱っている、
「アーバンアンティークス」の井上さんが大切にしていたもので、
彼の店が西荻窪から移転するときに、無理やり譲ってもらいました。

おもちゃ箱の中で一番めだっている、
目玉のギョロリとしたワンちゃん。
ネジを回すと尻尾がクルクル、目をパチパチさせる愛嬌者です。

手前の紙箱のなかにある小さな石ころのようなのは、
江戸時代の泥めんこ。
鬼やひょっとこのような面白い顔をしています。
新井薬師の蚤の市で見つけました。
これを手にすると、小学生の頃、宿題を放り投げて、
紙めんこに夢中になっていた記憶がよみがえります。
子ども同士の真剣勝負で、右手の指先にはいつも血豆ができていました。
いつの日か、<もういいか>という気になって、
木のミカン箱いっぱいのめんこを、
近所の子たちにふるまってしまいました。

さて、これから先、「もの」からすこし距離をとって、
<もういいか>という気持ちになれるでしょうか・・・