ブリキ星通信

店主のひとりごと

ブリキ星通信/2002年6月号

2002年06月01日 | 2002年
人にとっても、モノにとっても、空調のいらない季節が一番いい。
エアコンさん、もうしばらくお休みください…。
ギャラリーの天井を見上げて、言いたくなる日がつづいています。

開店当初から、店のまん中にはフランスの古い作業台がデーンと
置いてあります。
存在感があって、ブリキ星の顔にもなっているのですが、これが
重い。100キロもあるしろものです。
企画展の展示をするとき、終って常設展の模様替えをするとき、
動かすのに一苦労しています(特に今は、五十肩で、右腕が使え
ないのが辛いところ)。
よくも悪くも、この作業台を中心にしてディスプレイを考えます。
縦に置いたり、横に置いたり、ときには布をかぶせたり。
企画展が終った後の常設展示のときは、どうしても余韻が残って
いて、店内をすっきりした雰囲気にしておきたくなります。
自然、まん中の作業台の上には小物を置いて、両脇の陳列棚にも、
商品は少なめに。
天窓のあるスペースも、畳みの間も、すっきり、すっきり。
先日のこと。
車で通りかかった方が立ち寄って、店内を見てしきりに感心して、
「美術館のようだ」
と言ってくださいました。
「ひとつ物を取ったら、空間が崩れてしまいそうで…」
とも言われます。
ディスプレイは難しい。
思わず手に取って、何が何でも買いたくなる…、
そんなディスプレイを修得できたらいいのに。
こんどは、やっぱり、ごちゃごちゃとガラクタはガラクタらしく、
賑やかに置こうかな。
いやいや、これでいい…
でも、やっぱり…

5月の冨沢恭子作品展には、大勢の方が見えました。
若い人たちは、みなキラキラした目をしていました。
感覚表現のすばらしい冨沢さん、これからの活躍が楽しみです。