岐阜の画廊 文錦堂

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☆私の一押し作品《末田 恵先生編》☆

2012-03-16 13:34:15 | 工芸
皆さん、こんにちは。

今日は、若手陶芸作家のO君が今朝焚いたばかりのご自身の作品を持参し、遊びに来てくれました!!
研究熱心な子で、会うたびに成長の跡を見せてくれます。今回も、前回と比べて格段の進歩を見せてくれました。
帰り際には「いつかこのブログで自分の作品が紹介されるように頑張りたい!」と、嬉しい一言も述べてくれました。
彼自身の作風もようやく確立されつつあり、あともう少しです。頑張れ頑張れ!!
今後も彼の成長を温かく見守っていきたいと思います・・・。

さて、現在開催中の「焼〆展」(~18日()迄)も、いよいよ終盤戦です!!
皆さん、今週末はどうぞ若手人気作家6名による“競演”をご覧に、文錦堂まで足をお運び下さいますよう宜しくお願い申し上げます。

では、今日も気合を入れて「私の一押し作品!!」をご紹介致します。
第五弾 !!として今日ご紹介するのは、備前の末田 恵先生の作品です。

末田 恵さんは、1990年に島根大学法学部を卒業され、島根デザイン専門学校附属奥出雲陶芸研究所を経て、造形作家 安倍 安人氏に師事されました。現在は、島根県仁多郡横田町に築窯されて、個展やグループ展を中心にご活躍されています。今後のさらなる活躍が楽しみな“注目”の女流作家です。

先ずは、酒器揃いです。今展でも末田さんの「ぐい呑」は人気が高く、会期早々に完売してしまいました。(驚)



   「伊部お預け徳利」H17.6×D10.5cm (売約済

   「伊部酒器」H 5.8×D 6.6cm (売約済

次に、今や末田作品の代名詞とも云うべき黄胡麻と、塗り土を施した伊部手の器肌が織り成す景色が見事な



   「伊部茶碗」H 9.3×D12.5cm ¥84,000-

最後は、古備前を髣髴とさせる三角花入です。焼き重ねにより生じた器肌は、釉掛けしたかのような艶を放っています。



   「備前花入」H 6.4×D13.0cm ¥73,500-

師である造形作家 安倍 安人氏が、かつて魅せられた長次郎の楽茶碗「俊 寛」について考え研究し辿り着いた独自の「三角理論」。桃山時代の茶陶や酒器の名品には、なぜか必ず、この「三角理論」が当てはまるそうです。
弟子である末田さんの作品にもしっかりと受継がれています・・・。

ラストを飾る明日の「私の一押し作品!!」は、「渡辺 愛子先生編」です。皆さん、乞うご期待!!!

コメント (2)
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