岐阜の画廊 文錦堂

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「池田 省吾 陶人形展」DM&掲載作品!!

2013-03-28 11:19:53 | 工芸
皆さん、お久しぶりです。
備前・信楽・伊賀への出張を終え、昨晩岐阜に戻って来ました。長時間の車の運転で疲れましたが、今回の出張は大変収穫のあったものとなりました!!

出張の疲れを癒す間もなく、先の「焼〆展」でご売約頂いた作品分の桐箱が出展作家の方々から届き始め、これから梱包作業に追われそうです・・・。
頑張って作業致しますので、もうしばし楽しみにお待ちください。

さて、文錦堂企画展第四弾となる次回展は、いよいよ皆さんお待ちかねの池田 省吾さんによる“初”となる「陶人形展」です。
先日も遠く異国の地、カナダからも問い合わせがあるなど、お陰さまで開催前から大きな反響を呼んでいます。
確かな描写力に裏打ちされたユーモラスたっぷりの絵付けによる織部や粉引作品で多くの愛好家を唸らせた省吾くんですが、果たして今回はどの様な作品で我々を驚かせてくれるのか今から開催が待ち遠しい限りです。

ということで、今日は昨日・今日あたり、皆様方のお手元に届いたであろうDMに掲載した作品をご紹介致します。

 「種子島無比 池田 省吾 陶人形展」【 4月 6日(土)~14日()】 後援:岐阜県/岐阜市 ぎふの画廊巡り

おでこに乗る一片の桜の花びらや粋な戦支度など、まさに「ぼっけもん」と云うべき武者です!!この、ひょうひょうとした顔がまた堪りません・・。(笑)

注:「ぼっけもん」とは、薩摩・鹿児島県人の気質を表した言葉で、豪胆な・向こう見ずな・大胆なといった意味があるそうです。

 正面

 側面(右)

 側面(左)

 後面

 上面

 下面

池田 省吾 作 「織部武士」 高さ12.5×径14.0×奥行15.5cm (売約済

吊り柿や松などの古典的文様に、トラックや牛などのユーモラスたっぷりな文様を見事に融合させた独自の作風で、陶芸界に新風を吹き込んだ種子島在住の若手人気陶芸家 池田 省吾さんの“初”となる陶人形による個展です。
彩色や図柄・造形など、省吾さんの芸術的センスが凝縮された陶人形たちは、まるで桃山期にひときわ異彩を放った「織部」を継承しているかの如く見る者を驚かせ楽しませてくれます。
省吾さんの個性溢れる陶人形による新たな世界を、皆様お揃いでご高覧賜りますようご案内申し上げます。



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特別編【珠玉の伊部作品を中心に~金重 巌 編~】

2013-03-19 14:51:15 | 工芸
皆さん、こんにちは。

今日の岐阜は、20度を超すなど本番のポカポカ陽気となっています。

さて、先週末まで開催致しておりました「焼〆展」も無事盛況のうちに終えることが出来、今日は後片付けに追われています。

釉薬を用いず、土と炎によって織り成す“美”である焼〆の魅力を改めて認識した今展でしたが、今日は特別編として題して金重 巌先生の珠玉の伊部作品をご紹介致します。

近年「金重でない、自分の仕事がしたい。」と、備前焼に囚われることなく“用の美”を追求し、織部、唐津、灰釉、粉引、呉須など釉薬を用いた作品を手掛ける巌先生ですが、今回ご紹介する作品は作られなくなってから幾久しい、陶陽以来の金重家伝統の「焼け」が楽しめる希少な伊部作品です。

先ずは、濃厚な窯変を狙うことなく、むしろ使い込むうちに土そのものの魅力が増していくであろう



   金重 巌 作 「伊部菱口花器」 H25.2×D18.5cm・・・・・¥126,000-

次に、見込みに彩った牡丹餅と緋襷による景色が見事な



   金重 巌 作 「伊部手造平鉢」 H 2.0×D25.5cm・・・・・¥105,000-

奇をてらうことなく、シンプルで素朴な巌先生の作品ですが、土の魅力を最大限に引き立たせた器からは力強い存在感を感じさせます。



   金重 巌 作 「伊部鉢」 H 5.4×D 7.5cm・・・・・¥73,500-

続いて、備前と南蛮の中間のような赤味のある器肌が魅力の



   金重 巌 作 「伊部茶碗」 H 8.2×D12.3cm・・・・・¥126,000-

最後は、伊部作品に粉引作品を合わせた酒器揃。火の勢いによって首が傾げたであろう徳利は、これぞ「金重の焼け」である窯変の景色を見せる逸品。   



   金重 巌 作 「伊部徳利」 H12.8×D 8.2cm・・・・・¥84,000- 

   金重 巌 作 「粉引盃」 H 4.0×D 4.8cm・・・・・¥21,000-

金重 巌 (かねしげ いわお)

1965年 岡山県備前市伊部生まれ 金重 道明の長男・金重 陶陽の孫 金重一門に指導を受ける 1995年 独立 2009年 パラミタ陶芸大賞展出展
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☆私の一押し作品《渡辺 愛子 編》☆

2013-03-17 11:44:36 | 工芸
皆さん、おはようございます。
今日の岐阜は、の陽気が感じられる穏やかな日曜日を迎えています。

さて、先週末9日から開催致しておりました「焼〆展」も、本日無事に最終日を迎えることが出来ました。改めて厚く御礼申し上げます。
昨日は、同業者の方が若手の陶芸家の方々を引き連れて遊びに来てくれるなど、今展では作家の方々も多く来廊され、大変賑やかな展覧会となりました。
若手人気作家6名による、それぞれの個性が出た6者6様の焼締作品による“競演”は見応え十分の内容となり、多くの来場者の眼を楽しませることが出来たのではないでしょうか・・・。
今展の為に、素晴らしい作品をご出展頂きました6名の先生方に、改めて感謝申し上げる次第です。

では、今週初めから続いた「私の一押し作品」。ラストを飾るのは、驚いたことに今出展作家最年長だった!?、渡辺 愛子さんの作品です。
穴窯にこだわり続ける愛子さんならではの変化に富んだ景色を見せる新作群は、会場内でも一際存在感を放っていました。

先ずは、伊賀・信楽と云えば・・・、やっぱり何と言っても「蹲」ですよね。
この作品は次号の炎芸術に掲載される予定で、焦げ・ビードロ・緋色と、伊賀焼三大景色が見事に彩った逸品です。

注:「蹲」は、古伊賀や古信楽などに見られる小壷で、ちょうど人が蹲踞(そんきょ)してうずくまる姿に似ているところから、古来より茶人が「うずくまる」と呼んで愛好したそうです。



   

 渡辺 愛子 作 「 蹲 」 H15.5×D15.5cm・・・・・¥84,000-

次に、幾度も焔の洗礼を浴びたであろう見事な景色を見せるDM掲載作品。



   渡辺 愛子 作 「伊賀茶碗」 H 8.3×D12.3cm・・・・・¥57,750-

続いて、愛子さんの作品としては珍しく刳り貫きされた作品。丸みを帯びた愛くるしい器形で、今展でも特に人気が高った作品の一つです。



   渡辺 愛子 作 「刳貫片口」 H 9.2×D10.0cm・・・・・(売約済

最後は、信楽と伊賀を組み合わせた酒器揃。特に、ぐい呑を彩った貝の目跡による景色は圧巻です。



   渡辺 愛子 作 「信楽徳利」 H11.2×D 8.5cm・・・・・(売約済

   渡辺 愛子 作 「伊賀ぐい呑」 H 4.0×D 6.5cm・・・・・(売約済

渡辺 愛子 (わたなべ あいこ)

1971年 大阪府生まれ 1992年 嵯峨美術短期大学美術学科絵画科卒業 1994年 信楽穴窯で焼成技法の勉強を始める 
2001年 三重県伊賀の地に穴窯を築窯、独立 「穴窯陶廊 炎色野」にて初窯展 2003年 窯場を移転、二つ目の穴窯を築窯 2005年 三つ目の穴窯を築窯

次回展は、いよいよ皆さんお待ちかねの「池田 省吾 陶人形展」 【 4月 6日(土)~14日()】です。
省吾さん自身、“初”となる陶人形のみの個展ということで、初日・二日目と省吾さんも在廊してくれます。乞うご期待!!
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☆私の一押し作品《細川 護光 編》☆

2013-03-16 17:49:40 | 工芸
皆さん、こんにちは。

今日の岐阜は、本番を思わせる温かな天候となりました!!
ポカポカ陽気も手伝ってか、今日は午前中からお客様が切れ目なくご来廊下さり、大変賑やかで忙しい1日となりました。

さて、現在開催中の「MINO展」 【~17日()迄】も、残すところ明日1日となりました。
会期中は、県内外から本当に多くのお客様にご来廊頂き誠に有難うございます。改めて厚く厚く御礼申し上げます。

では、今日も現在開催中の「焼〆展」から、「私の一押し作品」として選りすぐりの作品をご紹介していきたいと思います。
今日ご紹介するのは、かつて熊本藩主であった細川家の現当主で元内閣総理大臣、現在は陶芸家や書家、画家としてもご活躍されている細川 護熙氏を父に持つ細川 護光さんの地元 熊本の土を使った焼〆作品です。

日常の生活で使う食器や酒器、そして細川家に代々受け継がれる茶道「肥後古流」に親しんでいることから茶器や壺類など、自らの生活から生まれる護光さんの品格溢れる作品群は、岐阜では初めてのご紹介ということもあって大きな話題を呼びました・・・。

先ずは、漆黒の器肌から様々な景色が見て取れる



   

 細川 護光 作 「焼〆花入」 H23.8×D19.5cm・・・・・¥105,000-

次に、小ぶりながらも古器を思わせるような存在感を放つ、



   

 細川 護光 作 「焼〆花入」 H10.8×D10.8cm・・・・・(売約済

続いて、赤味を帯びた器肌がなんとも美しく抹茶の緑が映えるであろう、



   細川 護光 作 「焼〆茶碗」 H 6.8×D13.6cm・・・・・¥126,000-

最後は、使用する度に渇いた質感の肌が次第にしっとりと奥行きを増してくるであろう酒器揃から、



   細川 護光 作 「焼〆徳利」 H14.4×D10.6cm・・・・・(売約済

   細川 護光 作 「焼〆ぐい呑」 H 5.5×D 6.7cm・・・・・(売約済

細川 護光 (ほそかわ もりみつ)

1972年 熊本県生まれ 「伊賀土楽窯」福森雅武氏に師事し、父、細川護煕氏の神奈川県・不東庵を経て 2006年 熊本に開窯
2008年 京都思文閣で初個展を開催

個展・グループ展を中心に活動する。

ラストを飾る明日は、「渡辺 愛子 編」です。 乞うご期待!!
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☆私の一押し作品《新 学編》

2013-03-15 20:24:49 | 工芸
皆さん、こんばんは。
今日の岐阜は、強風だった昨日とはうって変わり穏やかなの陽気を感じる一日でした。
午前中、弁護士の先生からご依頼を受け、父と二人で美術品の査定を行いに行って来ました。
ただ、作品及び額や桐箱など付属品の状態が悪く、残念ながら査定額も低く見積もらざるを得ないものでした・・・。美術品は、大切に扱って頂きたいものです。

さて、先週末から開催致しております「焼〆展」ですが、早いもので残すところ明日・明後日の二日間となりました。
是非、今週末は見頃を迎えた梅林公園の梅を見がてら、人気陶芸家6名のそれぞれの個性が出た6者6様の焼締作品による“競演”をご高覧下さい。

では、今日も現在開催中の「焼〆展」【~17日()】から、「私の一押し作品」として選りすぐりの作品をご紹介していきたいと思います。
今日ご紹介するのは、先の第25回土岐市織部の日記念事業「第6回現代茶陶展」にて「TOKI織部奨励賞」を見事受賞するなど、近年活躍が目覚ましい新 学さんの“新作群”です!!
大胆に刳貫、削り出す作風を見事に確立した新さんの作品は、こだわり続ける穴窯によってさらに輝きを増し、伝統ある伊賀焼に新風を吹き込んでいます。
今展でも、新さんの作品は大人気でした!!

先ずは、伊賀焼ならではの“破調の美”を感じさせる水指から、



   新 学 作 「伊賀鎬水指」 H19.0×D19.0cm・・・・・¥78,750-

次に、焦げビードロ緋色と伊賀焼の三大景色が見事に彩る、



   新 学 作 「伊賀鎬茶碗」 H10.0×D13.0cm・・・・・(売約済

最後は、会期半ばでほぼ完売状態の酒器揃から、



   新 学 作 「伊賀鎬徳利」 H15.8×D9.2cm・・・・・(売約済

   新 学 作 「伊賀鎬ぐい呑」 H 6.4×D 7.0cm・・・・・(売約済

新 学 (あたらし まなぶ)

1976年 岡山県に生まれる 1996年 備前陶芸センターを修了 備前焼作家 畝尾典秀を経て、造形作家 安倍安人に師事
1973年 大阪に生まれる 1995年 関西大学文学部卒業 1999年 父・新 歓嗣に師事し、伊賀上野三軒窯にて作陶 2002年 地上式単室穴窯築窯
同年、初個展を開催 2008年、二基目となる穴窯築窯 2013年 第25回土岐市織部の日記念事業 「第6回現代茶陶展」にて「TOKI織部奨励賞」受賞 

個展・グループ展を中心に活動する。

明日は、「細川 護光 編」です。 乞うご期待!!


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