現実と夢!!

今日は曇り

ただ廃れていく街

2012-11-04 19:01:11 | Weblog
これはいうまでもないかもしれないが、
住宅業界は今のままでは行き詰まりだ。
新築住宅は年80万戸あたりをいったりきたりしているが、
空室率は13%を超えている。
賃貸住宅の空室率は18%を超えている。
そしてこれら空室率の数字は減ることはなく増えていくだろうというのが
大半の意見で、
少子高齢化のなか、空室率は30年後40%を超えるかもしれないという
悲観的なシナリオが示されている。



閉鎖的な住宅業界は、そうだ中古市場の活性化だと言っているが、
残念ながらグローバルレベルにはとても達していないし、
粗利も低いだろうから本気で行うつもりもないのだろう。


これから益々一人ぐらいしの世帯が増えていくという
これは変えられない外的要因を考慮しなくても
日本の家の今後はやはり明るくない。
今4000万円で家を買っても、同規模の条件が20年後、物価の影響を無視したとしても
2000万円という値下がりが起こっていても、なんら不思議ではない。


家を買うか賃貸か?という議論はよく見受けられるが、
これはどういった条件で比較するかで結果はどうとでも操作できるし、
結局金銭的にはあまり変わりませんというようにも結果を見せることは可能であるが
上記のような視点で、改めて比較すると、どっちも一緒か?という疑問がでるだろうし
一考する価値は十分にあろうと思う。


空家の問題や老朽化した家の問題はことさら深刻だと思う。
それは防災といった意味合い以上に、所有者がわからなくて手を打てないという家が
少なからずあるという点も見逃せない。
これは休眠口座のように、ある一定の条件を満たしたら国が没収したらよい。
また、古い家ばかりが多い街で投資がもう殆どされていないようなところに
若い人が住もうと思うだろうか。新婚さんが積極的に住もうと思うだろうか。
街に不衛生さを感じさせるだけで、マイナスのスパイラルに陥り、ますます活性化されない。
新しいマンションを立てても、ぽつんとあるだけでは見向きもされない。



都市開発というと、広い取土地に新しい何かを建てるいう節が強いが、
今ある古い建物や住宅をどうするかという点を忘れてはいなけないし、
そこをなんとかするということを行う必要はあろう。
そうすると金の問題にぶちあたるので結局何もできないとなるのかもしれないが、
工夫ができると思う。ただ新しく見せるだけではなく、冒頭に触れた傾向を押さえた上で
今までの常識を逸した、街のハードという側面から見た魅力は必要だろうし
これは住宅業界に任せててもだ多分ダメだろうから、
行政からなにから色々な組織がスクラムを組んでいかなければダメだろう。

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