現実と夢!!

今日は曇り

TED

2009-09-26 13:46:17 | Weblog
昨今、地位と高い給料だけでは、人はモチベーションを上げにくくなったと
言われて久しい。
勿論、そういった人は未だに多くいるだろうが、ここで言及されているのは
モチベーションは多様化してきたということだ。


こういった話は聞き飽きた感がある。
で、具体的な例は? という事例紹介が少ないからだ。
分かっているけど、具体的にどうすればよいかというのは各社試行中だろう。
また、分かっているけど取り組めていない会社もあろう。



さらにとうとう科学的に従来型の報酬では人はやる気をだすわけではないことが
証明したという論文まで出だした。


ダニエルピンク氏は、これからの知的作業が求められる21世紀には以下の3つの点が
必要であると主張している。

・自主性:自分の人生のすすむべき方向は自分で決めたい
・成長:自分が伸ばしたいと思うことを上達させたい
・目的:自身より大きな何かのために貢献したい

#ちなみに、私の会社みたいに強制的にゴミ掃除をさせるのは明らかに間違っている。
#外的な強制力が働いては全く没だ。

そして即、従来のビジネスの慣行をやめて、21世紀型にシフトしてしなければ
会社が強くならないと説いている。


上記の3つは、昔で言うボランティアにも多少通づるものがある。


そういったなか、TEDという団体がある。
TEDについて検索をかけるとまず、こう表示される。


TED is a small nonprofit devoted to Ideas Worth Spreading.
It started out (in 1984) as a conference bringing together people
from three worlds: Technology, Entertainment, Design


要は、金銭目的ではない貢献活動だということだ。


この「TED Conference」には、「TED Open Translation Project」なる
翻訳プロジェクトがある。世界中の翻訳とレビューを行うボランティアか
らなり、講演の動画に字幕を付与します。

従来の翻訳機一発変換に比べて時間はかかっても精度はいいという
代物になっている。
このスタイルはWeb2.0でもあるといえる。


私の世代は、従来通りの高度経済成長の教育しか受けていないし、
未だに流れてくるニュースもまた昔ながらのニュースばかりだ。
そういった中、上記の目的など考えずに、また考えても会社にただ文句ばかり言って
泣き寝入りする人も多いことだろう。
こういった人たちは現状をよしと思うなら、従来通りの通観がいいのかもしれない。

無賞でもやりたいことをやって精神的に満たされなさいと言われても
そうできる人ばかりではないということは決して忘れてはいけない。

時代はより精神的になり自由になったことを知らない人も多い。
また知っていても、他人事に思う人も多い。
そういった取り残された人は、これからの時代、精神的なEXILEになる可能性がある。
そこのケアを注意深く行っていくこともまた大切なことだろう。

JAL

2009-09-21 11:48:29 | Weblog
なんとまさかのJALが外資と手を組むようだ。
そもそもJALは今ピンチであり、経営再建策を求められているが
どうも国が最後に背中を押した感がある。


JALはANAと違って国内線依存ということもなく
国内線と国外線の収入比が同じぐらいの2兆円企業である。
が、利益があがっていない会社だ。
経営があまりうまくいってない中、海外では航空業界で提携・合併が進み
LCCなどの登場があり、取り巻く環境が変わってきており、
そういったなかでのデルタと手を組むとの方針だ。


エールフランスももしからしたら支援をという話もあるようだ。


これらデルタ、エールフランスはいわば、大型再編の最前線にいる。
デルタはノースウェストを買収しチャンピオンになった。
エールもKLMと提携し、欧州のなかでは最大規模になった。


これらの世界的な動きは、燃料費の上昇だけでなくグローバル間の
競争激化であることは否定できない。

JALは売上の半分を国際線で稼いでいるのであるが、
不採算路線が多く、それをなんとかする必要があり、デルタと業務提携をすることで
ここをなんとかしようというのが透けて見える。

しかし、JALの場合は不採算路線の整理もとても大切なことであるが
内部状況をなんとかしないといけない。
それは複数ある労働組合だ。
これが、デルタと業務提携することで何か効果があるかといえば、それはないだろう。
ここをなんとかしないとスピーディな経営は難しいように思う。
従業員の10%にあたる5000人を首にするということだが、こんなことを敢行したら
労働組合は怒り狂うだろうから、今後の経営に影響するのではと思う。


こういったJALの英断は、経営がピンチになったから、外部の有識者と考えましたという
ことだろうが、ANAも他人事というわけにはいかないだろう。


ANAの場合売上の7割を国内線が占める一方、国内線の旅客数や貨物数は全然増えていないという
頭打ちの状況になっている。
そういったなか、ANAは国際線の強化等を推し進めていく必要があるのであるが、
JALのように、にっちもさっちもいかなくなってから、重い腰を上げている場合ではないのだから
なんとか手をうつ必要があるだろう。
どう動くのか。楽しみなところだ。


航空業界においても中国に負けるのか日本。
まずはシンガポール航空を時価総額で抜き去って欲しいものだ。
結構強敵だと思うが。


少し前にこれを書いたが、日々新しい状況になっているので目が離せない。

高速道路無料化

2009-09-12 15:14:09 | Weblog
民主党が政権をとることになり
高速道路の無料化が現実味を帯び出してきた。
無料にして一体どうやって30兆円の借金を返済していくのか
未だ納得感のあるプランはなしということであるが、
高速道路が無料化すると交通量が半端なく増えて、
二酸化炭素排出が増大するという懸念の声がちらほら聞こえる。


はて?本当にそうなのだろうか。


確かに自民党が上限を1000円に値下げしたことで
お盆の交通量は増加した。

昨年に比べ10km以上の渋滞は6割も増え、30km以上の渋滞は
2倍以上に膨れ上がった。
また、50km以上の渋滞というのもちらほら発生した。


おそらく今年のシルバーウィークも同一の傾向になると強く予測される。


じゃあ無料化にしたらもっと増えるじゃないか、という思考はあながち
まちがっていないように思われる。
ただ、ここに時間という尺度をもってきたらどうだろうか?

確かに制度施行から若干の時間はそういった傾向がつづくかもしれない。
しかし世界には高速を無料にして走れる国はいくつかある。
そういった国は常に交通麻痺に陥っているのだろうか?

答えはNoだ。

結局、時間がたてば高速に一極化していた交通量が
下道に分散されていく。また時間の分散という現象も発生する。

考えたら当り前だろう。高速を走ろうが下道を走ろうが0円なら
高速が混んでいるなら、無理に高速に乗る必要がないわけであるから。

さらに最初は、折角0円なのだから車ででかけましょうとなるだろうが
そんなもの毎日毎年のモチベーションにはならない。
続かないのだ。そんなお得感は。


ただ、無駄が発生しているのをメディアは放送するべきだ。
自民党がある区間を除いて上限1000円という方針をとることで
交通のシステムに当然改修費用が発生した。

さらに今度は民主党が首都高と阪神高速以外は無料とすることで
またシステムに改修費用が発生する。


この金額はいくらになるのか知るすべはないが、
実質国がIT投資している以上膨大な費用になっている可能性がある。


メディアは無料化、無料化、財源は?ばかりではなく
こういった中期にわたる視点やIT投資の無駄さなどについても
積極的に言及して欲しい。


じゃないと本気にCO2が増大すると主張する人まで出てきてしまうのであるから。

クラウドソーシング

2009-09-05 14:16:00 | Weblog
Web2.0が一時期流行った。結局なんだったのだろうか?
ブログ?SNS?そういうことだったのだろうか。そういうことでもあるが
もっと注目すべき発展を遂げたWeb2.0の新しい形がある。

それはクラウドソーシング(crowdsourcing)。

クラウドは、今流行りのクラウドコンピューティングのクラウドではなく
群衆(一般消費者、社外の一般人、社外の専門家等)のほうのクラウドだ。
要は社外の人たちことを群衆とここでは呼んでいる。


クラウドソーシングを利用すれば、
社内での情報収集や知恵の創出をしても世の中の一部しかカバーできない反面
クラウドだとネットを通じてカバーできる範囲が広がるメリットがある。
主な例としては、LinuxやWikipedia等だ。
クラウドであれば、自社で全てやるよりコストが安くなるという
ケースもある。

クラウドを使うことにより、自社のリソースの限界を突破した事例として
その他には、P&Gの研究やNASAによる画像分析やIBMの出願特許作業等がある。
いずれもコスト安で期待通りのアウトプットを出した例になる。

さらに、
クラウドは企業活動のあらゆる場面で活用が可能であり、
ここでは列挙しないが、研究開発~サポートにおいて成功企業例が続々と
出てきている。



もう少し分かりやすく記述するならこうなる。



今まで商品企画~販売まで自社でやっていたのを、一部をクラウドに任せ
残りを自社でやるというケースがある。
カルピスでは、MIXI上にコミュニティを開設し、「フルーツカルピスPJ」を
展開し、香りやキャッチフレーズを募集し、商品化をした、
ミックスフルーツ&カルピスがある。

もっと分かりやすいのはYoutubeだろう。
Youtubeが技術を提供し、Googleがサーバ環境を提供し
中身であるコンテンツはクラウドが投稿し、クラウドが無料で見れる。
これはコンテンツ作成をクラウドに委ねた例だ。
同様のモデルを適用した例は他にIphoneがある。



クラウドソーシングはいわば、企業主導からユーザ主導への移行と言ってもよい。
これを強く感じさせる身近な例としては、Q&Aがあるだろう。
ある商品の評価や、実際に購入して壊れてコールセンタに連絡するケースでもよいが
往々にしてすっと解決することはない。
こういうときに、企業にすがるのではなく、OKWaveのようなサイトに問うて
クラウドに回答してもらったほうがよりユーザ側の回答を得られる。


ざっとクラウドソーシングの例を紹介をしてきた。
しかしながら、
もっともいいことばかりではない。勿論検討すべき課題も多い。

クラウドは皆専門家ではないのだから質にばらつきがあるだろうし、
どこまで素人に意見に耳を貸すべきかや
従来の社内の人不要論が発生したりもする。
こういった課題は一つ一つ対応していく必要がある。
しかし、企業は新たな事業機会として捉え、個人は能力発揮の場が
与えられたと捉える必要がある。


どこでもかしこでもクラウドソーシングが適しているわけではないが、
あなたはこれから、消費者の声を聞くとか言うレベルを超えて
仕事の一部をクラウドに任したほうが良いかもしれないという
新たな視点を持っていく必要があることだけは
頭の片隅に入れておいたほうがよいだろうと私は思うが、いかがだろうか。