現実と夢!!

今日は曇り

iPhone5が発売されたが

2012-10-27 19:43:38 | Weblog
iPhone5は地図がとてもガッカリであるにも関わらず
前作を超える1.5倍の売れ行きである。とんでもなく売れている。

iPhone5が発売されると日本では常にこういった話になる。
いよいよドコモがやばい。iPhone5は最高のスマホなのか、と。
ドコモがやばいというか磐石でないのは事実であろうが、
2007年にiPhoneが発売されて5年ほどになるが、ドコモのシェアに対しての
インパクトはそう大きなものではなく、というのが現状であり
今回も同じような結果になるのだろうが、ドコモはジリ貧という側面はかくせない。


日本で発売されている機種の売上Top10を見ると、残念ながら7つの機種は外資のものだ。
かつて、ガラケーの時代はガラパゴス携帯と揶揄されながらも世界最高峰の携帯を提供していた
日本のメーカの力はスマホ時代、あまりにも弱くなったといってよいのではないだろうか。
ドコモもサムスンなどを始めとする外資に頼らざるを得ない実情もある。
逆に韓国勢はガラケー時代日本市場への進出を失敗したが、
このスマホ時代、今がチャンスとばかりにも日本市場への開拓に躍起になっていることだろう。


そして仕様やスペックでiPhone5と比較される。
だいたい、発売後しばらくすれば、機能的にはiPhone5を上回るスマホがドコモから発売される。
そして、iPhone5より素晴らしいスマホであると謳うのだ。
確かにそのようなスペックをもったスマホはそれなりのスペック感がある。
しかし、なぜそんなつまらない議論しかできないのか残念極まりない。


日本の家電メーカは今やコモディティ化や高スペック商品の不人気で業績が悪化している。
ガラケー時代も再三言われてきたことがある。
単に高機能だけの商品は売れないと。今のスマホ市場は成長市場であるから、
まだ機能による差別化は有効だという意見もあろう。
しかし、日本においては、iPhoneが欲しいからキャリアを変えるという人は多くても
ギャラクシーが欲しいからドコモにキャリアを変えるという人は一体どれくらいいるだろうか。



ハードとしてのスペックが高くても、使ってて楽しいとか、ワクワクするという点が
残念ながらアンドロイド陣営はアップルに勝てていない。
そして、なんとなくスマホに変えようという層を、取り込んでいるのがiPhoneであるという
現実もある。


ハードによるスペックの差は、ネットにある比較表を見て実感をもって理解出来る人はごくわずかだろう。
ガラケー時代のスペック競争が、結局意味のある競争をしなかったことを
ドコモは早くも忘れてしまったかのように、ハードのスペックの強調ばかりを行なっている。
CPUがiPhone5と違いクアッドコアになって早いですよ!!
こんな謳い文句じゃあ商品は売れないと、家電や車などの市場で日本は学んできたはずであるが
なぜドコモはそれを考慮しないのか不思議だ。



なんにせよ、シェアが落ちたとはいえ純増は続けているドコモであるが、その地盤は相変わらず
磐石とはいえない。いつまでもハードのスペックの優位性というトンチンカンな点ばかりも強調できないだろう。
新しい付加価値が求められていることはいうまでもない。
それがドコモがはじめるソーシャルゲームなのかは分からないが、
次なるマーケティングコミニュケーションを楽しみにしたい。

コメントを投稿