現実と夢!!

今日は曇り

テレビ朝日

2009-04-26 10:44:53 | Weblog
新聞につづき、とうとうテレビ局も赤字になるところがでてきた。
そもそもテレビは視聴率がよい所が儲かっているイメージがあるだろうが、
テレビ局の売上は、広告収入とコンテンツ収入に2分することができる。
フジテレビはチャンピオンなのだが、コンテンツ収入が他社に比べて多い。
コンテンツとはグッズやDVDやイベント収入等を指している。
その反面、テレビ朝日は殆どが広告収入のため、テレビ朝日は「やばい」と指摘されていたが
とうとう赤字転落という憂き目を見ることになった。

テレビ業界は、デジタル放送を自分たちの利権としか捉えておらず、
電波塔の設立や、有料番組配信等血迷ったサービスをしている。
はっきりいって、テレビ局が強かったのは、放送許可を持っているからだ。
しかし、これからは「ソフト(放送する番組)」のほうが強くなってくる。
昔のように、放送許可を持っていればそれでよかった時代ではなくなる。

テレビ業界はこれから試練の道を歩んでいくだろうと私は思っている。


ここで、テレビ=広告という発想があろうから簡単に広告について触れたいと思う。
広告については多くのページや本があるためご存じの人も多いだろうが、
変化が始まっている。

テレビ、新聞、ラジオ、雑誌、インターネット等がぱっと思いつく広告メディアだろう。
テレビは2兆円、新聞は1兆円という規模だが、インターネットを除いて下降局面に面している。
モバイルは規模は100億円ながら、最も成長が著しい。
しかし、これらを凌駕するものがある。
それは、プロモーションメディアだ。市場規模は2兆5000億円を超えている。
ITの登場で、昔のようにはいかなくなったのだ。
テレビの力が弱まったのが世間に強烈に認識された結果だろう。

そういった変化の影響をテレビ朝日は耐えることができなくなったのが
2008年ということになる。


こういった話をすると、こう言って来る人がいる。
テレビの視聴時間はここ10年殆ど変っていないじゃないか。
よくご存じでという感じだ。そのとおり。殆ど視聴時間は変わっていない。
しかし、昔と違い、携帯をいじりながら、携帯&PCをいじりながらテレビをという
ダブルスクリーン、トリプルスクリーンという扱いの一つになっているのだ。
こういた側面からも「ソフト」の力はこれからとても大切になると言えるのだ。
そして、だからテレビの影響力は弱まったという同じ結論に達するだけなのだ。


テレビ業界は、広告収入とコンテンツ収入増に戦略をとるのではなく
デジタルのあるべき姿を明確に捉えて、新し仕組み作りに舵を切って欲しいものだ。

設問力

2009-04-18 13:11:38 | Weblog
設問力とは、質問力といってもいい。
これはさらに、物事の本質への最短経路といってもよい。
それだけ、この設問力は重要なのだ。

例えば、残業時間を減らすためにどうしたらよいか?
ということでアイデアを集めると色々でてくるだろう。
・ 人を増やせばいい
・ メンバに研修を積ませる
・ 組織の仕事量を減らす
・ 効率性を上げるために仕事の仕組みを変える
等々

しかし、これのどれかが正解かもしれないが
これではとても解がでたと安心はできない。

私の会社では、組織のコミニュケーションを活性化させるにはどしたらよいか
ということで、サンクスカードを導入していた。
短絡的に考えた結果のため効果はなしだ。


ではどうすればよいか。
これは本質的な問題を特定する必要がある。最短経路で。


残業時間に話を戻そう。
上記の例は設問が悪い。ある程度の基本情報をインプットしていることを前提に
仮説をたてる必要がある。

そこで、例えば
残業時間が増えているのは仕事の配分が適切ではないからか?と考えてみる。
これは、仕事をタスクに分けて、それぞれの担当を分析する必要がある。
これで、Yesという回答を得られれば、めっけもの。
仕事の配分を見直せばよい。

Noという回答がでれば、再度仮説をたてて分析をする必要がある。
仕事の進めたかにある程度のマニュアルや仕組みがでていないからか?と考えてみる。
これでYesという回答が得られれば、仕組みづくりを行っていけばよい。

この例では、上記に記しているような
人の増員や、研修では本質的問題は解決しない。


適切な設問をおき、深い分析の上に回答=新の原因=物事の本質を得ることで
それに対する対策をうつのだ。


ブレーンストーミングはアイデアを拾うものなのに、
これを問題解決の殆どの部分を占めるようなやり方では、効果はバクチになる。



どうせやるなら最短経路で最大の結果を得たいものだ。
そのためには設問力はかかせないスキルであろう。


日本人はさぼっている

2009-04-11 10:51:20 | Weblog
日本のグローバル時代の未来はあまりにも明るくない。
勿論このままいけばであるが。
詳細は他に譲るとして、ここでは最近市民権を得た言葉たちについて
考察をしてみたい。

-------------------------------------------------------------------------------------
【①】派遣(フリータ)
-------------------------------------------------------------------------------------
派遣は日本では300万人ほどいるが、ここではやむをえず派遣を行っている人以外について
考えたい。彼らは、派遣という形をとり非常に不安定な雇用で甘んじている。
いざ金融危機が起きても、深い知識や将来に対する知見なしに、仕事に対して楽観的だし
何より仕事を選んだりしている。
また、デンマークやオランダのように、国の文化は違えど、新しく雇用をしてもらうために
市場価値のある技術や資格をとらずに、条件にあう仕事がないとごねる人もいる始末だ。
日本では、仮に収入がなくても生活できるようになっており、彼らには危機感がなく
甘えているとしか言えない。
なにより仕事は単なる生活費を稼ぐものという、非常に貧相な考えに陥っている。
これでは、グローバルの状況を鑑みるに、日本の製造業は将来不安だと感じざるを得ない。


【②】パラサイト
これは先進国では日本だけではないのかと思える状態だが、
社会人になっても30歳を過ぎても、自ら進んで親と同居する人が増えていることだ。
理由は、親といると金がかからないし、何よりも楽だからという理由だ。
少し前の時代では考えられない。これがマザコンとは違うところが今風だ。
さらに最近では、結婚した女性が、すぐ家に帰ったりするし、嫁の実家が
結婚生活に発言権を持つようにもなってきている。
結婚したら苦労から始めるもののようだが、嫁的には今までの生活からストレスフルの状態になるのは
考えられないからだそうだ。
いつまでたっても親に依存では、オーナーシップの感覚が生まれようにも生まれない。


【③】超安定志向の若者
これは金を使わずに貯蓄に励む若者のことだ。なぜ貯金をするかといえば、将来が不安だからだそうだ。
どうせ漠然とそう感じているのだろう。
同じ感覚で貯蓄が1000万近くためた私の友人もいるが、理由を聞けば彼も漠然と不安を感じているだけだった。
0.1%の金利にせっせと貯めて、貯金が増えることに喜びを感じている。
これは世界的には不思議なことだ。この時代1000万もあるならユーロを持つか、もう少ししたら株にでも
投資したらいい。
ただ、彼らはリスクをとらなくなっている。貯金は安全だと。
自分たちがせっせと貯めた金は銀行経由でかなりの金が日本の国債に流れている。
だったら、自分たちで国債を買ったほうがいい。金利が1%は違うしフリーリスクレートだ。
しかし、こういったことも彼らは理解できないのだ。
リスクをとらなくなったら人はおしまいだ。


【④】出世欲のなくなった若者
昔では部長、今風にいえばパートナになればあがりのだったが、
今じゃ出世なんて冗談じゃない、課長にすらなりたくないという人が増えている。
昔は、地位や名誉や金のためにがむしゃらに働いたものだ。
これは人が欲しがったものだし、生活がよくなる時代であったからだ。心の問題は別だが。
しかし、そんなものを得ても今の時代本当に幸せかというと価値観が分かれる時代になった。
ただ、この問題の本質は自分がこういったことをしたいという大志がなくなったことにある。
自分のまわり半径5mがよければそれでよいのだ。
その先のことはしったことか、となっているわけだ。
会社で偉くなればいいわけではないが、大志がないのは問題だ。これがないなら進化は期待できない。




以上4点について簡単に考察をしてみたが、これらを共通項でくくってみると
怠けている につきるだろう。
皆さんは、なぜ日本人はこうなったのか? こう感じないだろうか。
是非皆さんなりの答えを出してほしい。
少なくとこのままだと、GDPを近々中国に抜かれることすら
はーそうですか。という危機感のない日本人が続出するだろう。
これは由々しきことなのだから。