現実と夢!!

今日は曇り

戦える日本

2009-01-31 00:29:34 | Weblog
日本が培った力。それは技術であったり、ビジネスモデルであったり
様々なものがある。
そして、環境技術等、まだまだ世界を牽引できる力はあると言われている。
その力の一つをここで紹介したいと思う。

例えば外資系に努めている人は、特にかもしれないが、
給与基準は世界共通のところが多い。
そのため、同じ給料をもらっていても、日本では狭い住宅に住まざるを得なくても
イギリスやアメリカでは、プール付きの大豪邸に住めたりできる。
こうなると、何かおかしくないかと思ってもしかたない。

そういった日本は外国から「うさぎ小屋」と揶揄されたように
狭い住宅に住まざるを得ないのだが、
だからこそ発達したものもある。
それは、狭い空間でも如何に快適にするかという知恵だ。
これは、アメリカやイギリスより圧倒的に優っているだろう。

この知恵は是非、中国で生かして欲しいと思う。
中国では人口増で住宅需要は大きい。
特に、最近では、お国の規制で広い家に住める人が限定されてしまうようになった。
具体的には、マンションでは約30坪以下の割合を70%にせよという規制だ。
これは、はっきりってお世辞にも広いとはいえないし、
殆どの人は、約30坪以下で生活しろと言っているものだ。

そうなると、どうせ狭い部屋に住むのなら、より快適に住みたいと
考えるのは当たり前の感覚だろう。
そうすると、日本の「うさぎ小屋」で培った知恵をまさに活かせると思うわけだ。


今は金融危機による世界不況。
おまけに政治危機が重なるとウクライナのようにとんでもないことになる。
優秀な人材を多く抱えながらも、構造的な問題を抱えた状態で金融危機を迎えた
韓国のような国もとんでもないことになっている。
そして日本でさえ2009年は非常にシビアな年になるという悲観論が蔓延している。
だからといって、沈んだ気持ちになるのは、それはそれで良いが
どうせなら、明るいことを考えたほうがよいのではなないだろうか。
なんといっても、日本は悲観論一杯になるほど、
金融危機の影響は相対的に低いのだから。


まさに今は
日本の優れている所はどこだろうか?
日本のどういった所が特徴的なのだろうか?
世界に貢献できる部分はどこなのだろうか?
なんてことを考えてもいいと思っている。


日本を見つめなおすのにキッカケとしていいタイミングであると思うが
いかがだろうか。

IT投資2

2009-01-17 12:38:00 | Weblog
先日、02年以降はじめてIT投資の成長率がマイナスになることが発表された。
金融危機でIT投資を削減する動きに世界中があるデータだ。
この金融危機は各企業にとって相当なのがこれでもわかる。
ここで、改めてIT投資について考えてみたい。


私が所属しているグループ会社もそうであるが、
どうもIT投資とは、「新規」か「既存」かという視点が非常に多いように思う。
簡単にこれらを説明しておくと
「新規」とは、既存のシステムに新たに手を加えるものではなく
全く新しいIT投資というものだ。
「既存」とは、運用しているシステムの保守であったり、機能追加のようなものだ。


勿論現場からすれば、最初から何年も先を予測して
すべての機能を具備したシステム開発を短期間で行うのは事実上無理であるし、
ベンダサイドからすれば、何世代にもわたってシステム開発をしていく前提で
仕事をしてきた慣習があるため、IT投資のほとんどが既存部分になるのは
ある意味やむをえないのが実情だろう。


だからといって、そうですね、で終わらせてよいのだろうか。


このIT投資は意味があるのか?と問われればPVA等のツールを
ひっぱりだして、投資分は何年後に回収できますし、こういったビジネス効果があります
という説明が行われるのが常ではないだろうか。

では、もう一歩つっこんで、企業に戦略的にどういった部分に貢献できるのか?
と問われた場合はどうだろうか。
こうなってくるとPVAは使い物にならない。
つまり新規や既存という発想では、本当に必要な投資か否かを判断できない。

では、どういった視点が必要かといえば、
会社を「変える」ものなのか「回す」ものなのかという視点が必要だ。

実際、これらの視点である企業で分析がされたようだが、
その結果、「新規」部分の割合が圧倒的に多くなったかといえば、
殆ど割合は変わらなかったようであるが、
だからといって、意味がないということにはならない。


ベンダと長い付き合いをするためにシステム開発を行っていると
真剣に考えている企業はおそらく0だろう。
企業コスト競争力を高めたいから、IT投資をするはずなのだ。

であれば、当然こういった視点は必要になってくる。

また、実際「既存」部分である、保守や機能追加を担当している人は
新しい「新規」部分の業務に携わりたいという気持ちを持っている人が多いと聞く。

私の経験でも、この「既存」部分である機能追加部分の担当をしていたこともあるが
もう3回目の機能追加となると、ある意味ルーティンワークのような感じになってくる。

しかし、これはクライアントの会社を、これこれで「回す」ためには
非常に重要である、という気持ちになれれば、
多少、やる気が上がる人も増えるのではないだろうか。

IT投資

2009-01-10 20:05:25 | Weblog
IT投資は実は、GDPがどうであれ基本的は伸びている。
しかし、景気が傾きだすと、IT投資を削減しようという動きが始まる。
景気が傾いたからIT投資を控えようという考えは正しいのだろうか。

私は、必ずしも正しいとは思わない。

そもそも、IT投資は企業全体のコストの一体どれだけの割合を占めているかといえば
IT投資率が非常に高い金融業でも6%程度にすぎない。
そういったなかで、IT投資削減なんてさけんで労力を使っても
結果、あまり効果はないのである。
むしろ、よりコストがかかっている部分に対して、
IT化を行い、効率化を求めたほうが、より一層効果がでると考えられる。
こちらのほうが、よっぽど企業コストの競争力が増すのではないだろうか。


企業のコスト競争力というものをITという切り口で見てみると
オフショア開発も非常に強力なツールだ。
システム開発の40~50%は間違いないく製造/テストの工程にて消費される。
この大部分を、単金の安い、インド、中国、フィリピン等にて
行おうというものだから、それは大分コスト競争力が高まるだろう。

しかし、このオフショア開発も大分様相が変わってきている。
上記のケースをステージ1と呼ぶなら、
現在はステージ2という状況になっている。

英語でビジネスができる欧米ではすでにステージ2に移行しつつある。
日本語という障壁で出遅れている日本では、まだステージ1にどっぷりつかっている
企業が多いように思われる。


では、ステージ2とはどういうものかといえば、
オフショアを単なる、コストダウンのためのツールと捉えるのではなく、
優秀な人材を囲い込み、彼らを自社の強みにするようになっている。
つまり、彼らからコスト削減だけではない価値を提供させる仕組みができあがっている。
結果どうなっているかと言えば、現地の優秀な人材の獲得競争が繰り広げられている。
今後日本で本格参戦しても、人材不足という問題が起こる可能性が高い。


日本は東京証券取引所のダメシステムよろしく
オフショアでも、世界から遅れをとる企業が増えるかもしれない。
例えば、私が勤めている会社でも、やっと重い腰をあげて
オフショア開発を行おうとしている。
よりによって、私が担当しているシステムが現在のところモデルケースになる可能性が高いので
それなりの情報が入ってくるのだが、
上記のようなステージ1のみを意識したオフショア開発にならないように
祈るばかりだ。

このように環境がどうかわったとしても、
単にIT投資コスト削減=企業コスト競争力増加
と安易に考えるのではなく、
ITコスト削減 + 戦略的IT投資=企業コスト競争力増加
といって欲しい。

あけましておめでとうございます

2009-01-05 22:55:18 | Weblog
2009年は、色々なことが起こる年になると思います。

ふと、ニュースに目をやると暗いニュースばかりのなか
オバマへの期待感だけが異様に目立っているように思います。

しかし、日本でもやっと政権交代がおこるかもしれないし
この激動の年を、リアルタイムで体験できるのは
逆の視点を持てば、様々なことを学べることもあると思いますし
不景気に気がめいるのではなく、色々な機会を有意義に生かしたいとこですね。



今年、個人的にちょっとワクワクしているのは、
バーチャルとリアルの融合という切り口で結構面白い
商品が出てくるんじゃないかと思っています。


今年もどうぞよろしくお願いします。