現実と夢!!

今日は曇り

決心だけではダメ

2008-08-29 21:59:50 | Weblog
最近本を読んでいますか。
本でなくても雑誌でもいい、ネットでもいいが、活字をしっかり読むことは
結局重要だと私は感じています。


では実際このご時世、どんな本が売れているのだろうか。


08年上半期の本の売り上げトップ10はこのようになっている。


1、脳を活かす勉強法 (茂木健一郎)
2、お金は銀行に預けるな (勝間和代)
3、不機嫌な職場 なぜ社員同士で協力できないのか
 (高橋克徳,河合太介,永田稔,渡部幹)

4、効率が10倍アップする新・知的生産術 
  自分をグーグル化する方法 (勝間和代)
5、情報は1冊のノートにまとめなさい (奥野宣之)
6、脳と気持ちの整理術 意欲・実行・解決力を高める (築山節)

7、脳が冴える15の習慣 記憶・集中・思考力を高める (築山節)
8、「1秒!」で財務諸表を読む方法 
  ~仕事に使える会計知識が身につく方法~ (小宮一慶)
9、勝間和代のインディペンデントな生き方 実践ガイド (勝間和代)
10、3年で辞めた若者はどこへ行ったのか  (城繁幸)



つまりカテゴリーをまとめるとこの4つだろう。

- 脳について
- 行動性について
- ファイナンスについて
- 組織について

世間的にはこれがどうもキーワードになっているようだ。

これらのキーワードはただ読めばよいではなく、
その後しっかりと地道に実践していくことが重要だ。

少なくとも勝間の本にはノウハウが結構詰まっている。
価格も安く結構お得感があるが、そうそうたる外資系で修業をしてきた結果の
ノウハウであって、本当に実践するとなるとかなり敷居は高い。



職場で鍛え上げられ本で補完するというのが理想だろうが、
職場でそういった機会がないなら、そういった職場に変わるか
強い志が必要だ。

なんであれ、変わる必要性を感じている人が多くなってきているのは
結構なことだ。



しかし、大前研一は力強くこういっている。
「決意や決心を改めるだけではダメ、しっかり行動しないと何の意味もない」と。

発想法

2008-08-22 23:58:17 | Weblog
私は、プロジェクトの計画をたてるときは
SMARTというのを一つの軸で考えている。
これは、
- spcific 明確か
- measurable 計測可能か
- attainable 達成可能か
- realstic 現実的か
- time phased 時間軸は問題ないか
これはやはり経験をつんで磨いていくしかない。

同様に経験をつんで磨いていくしかないものに
発想 というものがある。
そもそもアイデアは既存のアイデアの種を有機的に組み合わせる
ことで、新しいアイデアが生まれる。
そのアイデアの種を0から生みだすこと自体は稀なのだそうだ。


発想法にSCAMPERというものがある。
これは、発想に必要な7つの項目の頭文字である。
それでは、そのすべてを紹介する。
- substitute 他のものに置き換えられないか
- combine 結合できないか
- adapt 応用、適用できないか
- magnify 拡大できないか
- put to other uses 他の使い道はないか
- eliminate 削除できないか
- rearrange 並び変えられないか


かつては少しは流行ったウォータベッドは、中のコットンを水に置き換えたものだ。
これは、「他のものに置き換えられないか」の結果だ


乾燥機つきの濯機は「結合できないか」の結果だ。


今の呼び名は知らないが、私の時代はキラキラシールと呼ばれていた
キラキラ光るシールは、昔は手紙等に張っているものであった。
しかし今や、ネイルや携帯等までに波及している。
これは、「適用」した結果だ。

例えば今や様々なところにある、消臭剤。
これは、「拡大できないか」の結果だ。

おからなんてのは「他の使い道はないのか」の結果だ。


最近の殺虫剤は昔みたいに鼻につく匂いがへったような気がする。
これは「削除できないか」の結果だ。


例えば、個人に権限が移譲されることで活性化している組織。
これは「並び変えられないか」の結果だ。



世の中にある様々な、有形無形のもの。
そこには一体どのような発想法が埋もれているのか
解き明かす訓練をしていれば、あなたにも発想法がいずれ身につくかもしれない。

モンスター

2008-08-16 12:47:07 | Weblog
今モンスターペアレントのドラマがやっている。
もっとも、こういった親は自分の未熟を知るべきだと思う。
そもそも彼達の主張をそれぞれ受け入れると
日本特有の護送船団方式が崩れることになる。
しかし、親は自分のみの主張を形にしろと言わんばかりだ。
これは民主主義ではない。
彼達は、この矛盾にまったく気付かず各々の主張をしているのだろう。
もう、話にならない。


ただ、モンスターと呼称されるのは、何も親だけではない。
モンスターは、会社や組織、病院にもいる。
もっとも昔からいる例は、クレイムを言う客ではないだろうか。


ビジネスの世界では昔から合理化や利益を追求しているから
対策がとられてきている。
一言でモンスターと言っても様々な種類がいるので
それら個々に対策がとられてきている。


しかし、病院や学校となってきていると、
なかなか問題解決を合理的にできないだろうし、
そもそもそういう文化があまりないように思う。
そうすると、問題解決が中途半端になってしまう。


実際少し昔メディアを騒がした、救急車問題がある。
あまりにも救急車を簡単に呼ぶので、
救急車を有料化にしようという提案がされた。
例によって、諸外国は有料にしている国があるとのことでだ。


詳しくはよく分からないが、
医療制度は各国異なるので、他国が有料だから、日本でも有料とは基本的には
ならない。


そもそも、病院代を踏み倒している患者があとをたたない中、
有料化にしてもそもそも根源の解決にはならない。
さらに、救急車を呼ぶと4万近い金がかかる。
そうするといつも通り、新たな問題が発生することになるだろう。


ビジネスの世界は常として、
学校や病院で、これらの問題が表面化しているのは、
人間性の変化が生まれたからだ。
特にコミュニティの文化が気薄になっているのは大きな原因ではなかろうかと
思う。


大人になると、学ぶという量または範囲が減っているのではないか。
ビジネススキルだけを学ぶのではなく、
もっと様々なことを学ぶということが今後は必要ではないだろうか。




私立大学の生き残りのために

2008-08-08 22:04:55 | Weblog
私大の定員割れの学校数の増加が止まらない。
平成20年度には47%にもなった。
10年前には約20%にすぎないのに、ここ数年の増加のペースは
すさまじい。


少子化で18歳人口は124万人と前年度より6万人減少しているが、
私立4年制大学数は565校と6校増加しているようだ。
しかし、この数字だけではここ数年の加速度的な増加は説明できない。

もう少しデータを見ると、大規模な大学に人が集中しており、
地方や小規模な大学が痛い目にあいつつあるようだ。
中でも私立の短大が一番痛手を被っている。
実際、志願者も学校数も減っているようだ。

もっとも18歳人口のみをターゲットにしているだけでは
学校はただ淘汰が進む一方だろう。
プレイヤーが多すぎるのだ。


では、どこで補てんするかといえば、そういった学校では
社会人の再入学がよいだろう。

社会人の大学再入学で、すぐ頭に浮かぶのはMBAではないだろうか。
日本人で、MBA取得者はどれだけいるかと言えば、約4000人だ。
年々増加している。

ただ、コスト削減だろうか。海外での取得者は年々減少してるかわりに
その減少分を補いながら国内での取得者が増加している。


MBAといえば、金もかかるし、誰でも取得できるというものでもないが、
たかだか4000人程度のようだ。
しかし着実に増えている。


学生数に困る私学はなにもMBAをやればいいわけではないが、
様々な魅力的な講座や、学生間のネットワーク構築等の付加価値をつけて
社会人学生を呼び込むことが必要だろう。


私も今は、社会人学生をやっているが、
すべてサイバー環境だ。
この”×IT”という要素も今後の生徒数増加には重要な要素だろう。




少し視点を変えてみよう。


私は、一般的には研修制度が充実しているといわれる環境に身を置いている。
確かに、研修の選択肢は多い。
しかし、受ける研修受ける研修の中身はほとんどない。
研修は受けるが、それらの知識は使われずに忘れ去られていくのみ。
そのためあまり効果を感じたことはない。

研修と学校教育とはイーコールでは結ばれないが、
会社も、あまり効果がない研修ばかりに費用をかけるのではなく
もう少し視野を広げて、研修パッケージを提供している会社のみに頼るのではなく
学校に頼るのもありだ。
異文化コミュニケーション等の付加価値を得ることができよう。


こういった社会人教育のありかたが見直されることは
教育機関の減少の歯止めに貢献することができるだろう。



とは、いえ一定の淘汰は進むと思います。