現実と夢!!

今日は曇り

ものの見方

2008-09-28 00:21:09 | Weblog

私は視野が広いですと面接で発言した人もいるだろう。
視野を広げたいと思う人もいるだろう。

視野を広げたものの見方をするには
それなりにこつがある。
例えば、
・ 反対側から物事を見てみる。
・ 両極端に振って物事を見てみる。
等がある。

反対側から物事をみる例で考えてみよう。
一般的に企業が消費者に商品を提供する場合には、
無意識かもしれないが、企業都合で物事を考えることが
ままあるようだ。

いい例がNTTがサービスインしたICカードだ。
これはテレフォンカードに偽造対策を施したものだ。
なぜこのカードが登場したかと言えば、当時は偽造テレフォンカードが
多く出回っていたためその対策が必要だったわけだ。
NTTとしては、偽造しにくいテレフォンカードつまりICカードを提供でき
社会的意義の高い仕事をした、非常に満足だ、してやったりと
思ったかもしれない。
しかし、消費者の立場で見れば、ICカードとテレフォンカードは何も違いはなく
しかもICカードが使える公衆電話の数があまりにも少ないので
ICカードを継続して使う理由がみあたらず、結果ほとんど使用されなかった。

これは反対側つまり消費者側視点が全く欠如した結果だ。
まあ、お役所NTTならではなのビジネスともいえる。


反対に、スイカはしっかり反対側でも物事を見れた成功例だ。
チャージを簡単にでき、定期としても使用でき、
JR以外の交通機関でも使用できるうえに、買い物もできる。
こうも様々なプラス要素があると、ユーザは是非継続的に使用しようということになる。
結果、一気に多くの使用数を獲得した。


おなじ元国営企業でもこの差だ。



他に両極端にふって物事を考えるの例だが、
これは今いるスタンスと反対側の思考をすることだ。

あるアメリカの化粧品メーカの例でいえば、
業界が不景気になり、競合他社を含めてコスト削減が求められている状況になった。
当然コストカットでまっさきにメスが入るのは販売管理費だ。
そのセオリーに従ったかのように、各社広告費を削減していったが
この企業は、あえて広告費を下げなかった。
おかげで相対的に広告費は他社に比べて高い結果になった。
そして、業界が持ち直してきたとき、勝ったのはこの企業だった。
普通、広告費を下げるが、あえて広告費をあげてみよう、そうするとどうなるかを
考えた結果、それを実践し成功をおさめた例だ。


視野が広いというのは、
今向いている方向性で様々な気づきをもたらすだけではなく
ドラスティックに視点を変えられ、結果どうなるかまで仮説を立てられることを言う。


決して違うのは、
ある人は物事の部分しか捉えられていないが
自分は限りなく全体を捉えている。
捉えている範囲が広いから自分のほうが視野が広いということだ。
これは視野が広いの一部でしかない。

ソフトウェアベンダは何に注力するべきか?

2008-09-21 17:08:12 | Weblog
マッキンゼーのリポートにあった内容だが
ここで紹介したいと思う。

今後ソフトウェアベンダが注力すべき方向性は4つだそうだ。
・ コスト
・ イノベーション
・ 完璧さ
・ 統合

会社の方針としてどれにまず力をいれるか選択することが求められる。


それぞれは10個の指標で評価される。
① software arcitecture
② tools
③ proscess
④ sourcing
⑤ requirements management
⑥ organaization structure
⑦ strategy
⑧ performance management
⑨ skills and capabilities
⑩ mind sets



コストを重要視する会社は
①②③④に特に強みを発し、
⑥⑧に次の強みを有するのだそうだ。


イノベーションを重要視する会社は
⑦⑧⑨⑩に特に強みを発し、
②に次の強みを発するのだそうだ。


まあ日本の大企業でよくある
とりあえず課題を洗い出しきって、
一つ一つ解決していく。
そして解決したときにはすでに2~3年たっている。
ふと目を周りにやると、経営環境が変わっているでは駄目で、
自分たちはどこに注力するのか、
そのためのパラメータはこれこれだから
それを強化していこうという考えじゃないといけない。


自分の会社は今どうかと振り返ってみると、
経営不振のせいもあるのだろうが、コストに非常に力をいれている。
では10個の指標についてはどうかとえいば、
本来強みである必要がある、①②③④は全く駄目な感じで、敢えて言えば、⑤に強みがある。
そして、今会社が経営方針として力をいれているのは、⑨だ。


このマッキンゼーリポートが概ね正しいなら、
うちの会社は、まったく効率的ではないと言える。


IT系の方は一度この指標で簡単に自分の会社を診断してみてはいかがか。

ロンバケ

2008-09-15 07:55:34 | Weblog
日本人はよく働くし、休まない。
もちろん、多くの時間一生懸命働いている国は日本だけではない。
ただ、休みの期間が全然違うという点が残念なところだ。

日本の休みと言えば、土日祝日、あとはGW,盆休み、年末年始だ。
そして、これらは基本的に日本中共通だから、
交通機関は大混雑、リゾート施設も混み合う。
おかげで、休みをとった結果、結局疲れてしまうということになる。

外国はどうかといえば、
例えばイタリアでは、1か月2か月休みを取るのは問題ない。
かつては日本とよく似た国であったドイツもそういった風潮になってきているようだ。
アメリカでも勿論1か月休むなんてことはざらのようだ。
これは欧米の文化だけでなく、香港やシンガポールでもそんな風潮があるようだ。


休みすぎてるんじゃないのか彼達は。労働日数が少ないのではないか?
と思うかもしれないがこれは違う。


日本人がバラバラで休みをとっている日数をまとめて取っているだけなのだ。
勿論これを可能にするためにはいくつかポイントがある。
- 土日祝日でも休まない
- 生産性の高い仕事をしている
- 自分が休んでも仕事が回る組織作りができている
等々がある。


特に日本人にはこの土日祝日も休まないというのが抵抗があるのだろう。

ここまで、ロングバケーションの日本と外国の違いについて触れてきたが、
そもそも、死ぬほど仕事をして、まとめてロングバケーションをとることは
重要なのだろうか。
まず、ロングバケーションの重要性について考える必要がある。

長い期間の休みがあると、短い期間休んでヘトヘトになることとはまあ違うだろう。
長い休みは、人生における非常に重要なインプットの時間になることだろう。
自分の弱い点を強化する期間にも使えよう。
感性を磨く期間にも使えよう。
素晴らしい経験をすることができよう。
また、中年になったらセカンドライフに向けた準備ができよう。


このロンバケ格差は人生の充実に大きな差が生まれてくる気がする。


ただ、サマータイムが実現できないようなこの日本では
このロンバケ文化は普及しそうには現状なさそうだ。