日本はもう昔の日本ではなくなる。日本はもう駄目だ。
そういう人もいる。
確かに日本のスタンスはこれから変わるだろうが、日本にも強い部分は残っている。
スマイルカーブなるものがある。
これは
研究開発→商品企画→素材/生産→加工組み立て→販売→アフターサービス等の工程のなかで
どこに高い付加価値(利益)があるのかを表したものだ。
往々にして川上と川下が付加価値が高く、川中では低い。
しかし最近の動きとして台湾企業はこの川中で活躍しており、高い利益をあげれることを
証明しているからたいしたものだ。
で、日本や欧米は当然、川上や川下を主に主戦場としているのだが、欧米と日本の大きな違いは
日本は素材分野においてほぼ寡占状態であるということだ。
日本は、素材・材料においては高いシェアをもつものの、部品、最終製品と工程が下流になるに従い
シェアを落としている。
これは、いくつか理由があげれようが、単に組み立てるだけなら人件費が安い国でよいし
日本は欧米に比べて商品力が弱いという側面があろう。
この独占している素材分野で活躍する会社。例えばエレクトロニクス分野では
ヒロセ電機、村田製作所、ロームなどの利益率は15%を超えている反面、
パナソニックやシャープやソニーなど総合電機メーカになると、軒並み6%もない。
また液晶や半導体の材料においてこのほぼ寡占という状態になっているが、
いかんせん市場規模が小さい。
つまり日本のこの強い素材分野は、グローバルニッチ市場ともいえる。
ただ、ブルーオーシャン戦略がうまくっているいい例になる。
まだまだ強い分野がある。それは工作機械の分野だ。
Top10のうち5社は日本であり、総合力として日本はこの20年チャンピオンだ。
この分野が強いのは、ただ技術力が高いだけでなく、その発展の歴史にあるのだ。
全く欧米方式ではないからこそ勝ち得ているのだ。
メーカがお客さんの要求に合わせて、それも厳しい要求に対して試行錯誤をしており、
また、いつ発注がどれだけわからなくても先行投資をする、日本流がこの確固たる地位を築いたのだ。
結果、欧米やアジア企業では、標準化された部品の組み合わせをするタイプの部品の設計・製造に強みを
発揮するようになり、日本では事後的に部品を組み合わせ、調整しながら製造するタイプに強くなった。
前者はPCや汎用ソフトがあり、後者の日本の例では、自動車やコピープリンターなどがある。
こうみると勿論日本はもう勝ち目があまりなしかという分野もあるが
この分野は当分大丈夫だろうと思われる分野もある。
これから日本は今まで同じようなスタンスで世界をまたにかけるというわけにはいかないが、
日本流として大きな結果を残している分野については今後もどんどんその日本流を極めて行って欲しいものだ。
そういう人もいる。
確かに日本のスタンスはこれから変わるだろうが、日本にも強い部分は残っている。
スマイルカーブなるものがある。
これは
研究開発→商品企画→素材/生産→加工組み立て→販売→アフターサービス等の工程のなかで
どこに高い付加価値(利益)があるのかを表したものだ。
往々にして川上と川下が付加価値が高く、川中では低い。
しかし最近の動きとして台湾企業はこの川中で活躍しており、高い利益をあげれることを
証明しているからたいしたものだ。
で、日本や欧米は当然、川上や川下を主に主戦場としているのだが、欧米と日本の大きな違いは
日本は素材分野においてほぼ寡占状態であるということだ。
日本は、素材・材料においては高いシェアをもつものの、部品、最終製品と工程が下流になるに従い
シェアを落としている。
これは、いくつか理由があげれようが、単に組み立てるだけなら人件費が安い国でよいし
日本は欧米に比べて商品力が弱いという側面があろう。
この独占している素材分野で活躍する会社。例えばエレクトロニクス分野では
ヒロセ電機、村田製作所、ロームなどの利益率は15%を超えている反面、
パナソニックやシャープやソニーなど総合電機メーカになると、軒並み6%もない。
また液晶や半導体の材料においてこのほぼ寡占という状態になっているが、
いかんせん市場規模が小さい。
つまり日本のこの強い素材分野は、グローバルニッチ市場ともいえる。
ただ、ブルーオーシャン戦略がうまくっているいい例になる。
まだまだ強い分野がある。それは工作機械の分野だ。
Top10のうち5社は日本であり、総合力として日本はこの20年チャンピオンだ。
この分野が強いのは、ただ技術力が高いだけでなく、その発展の歴史にあるのだ。
全く欧米方式ではないからこそ勝ち得ているのだ。
メーカがお客さんの要求に合わせて、それも厳しい要求に対して試行錯誤をしており、
また、いつ発注がどれだけわからなくても先行投資をする、日本流がこの確固たる地位を築いたのだ。
結果、欧米やアジア企業では、標準化された部品の組み合わせをするタイプの部品の設計・製造に強みを
発揮するようになり、日本では事後的に部品を組み合わせ、調整しながら製造するタイプに強くなった。
前者はPCや汎用ソフトがあり、後者の日本の例では、自動車やコピープリンターなどがある。
こうみると勿論日本はもう勝ち目があまりなしかという分野もあるが
この分野は当分大丈夫だろうと思われる分野もある。
これから日本は今まで同じようなスタンスで世界をまたにかけるというわけにはいかないが、
日本流として大きな結果を残している分野については今後もどんどんその日本流を極めて行って欲しいものだ。