現実と夢!!

今日は曇り

人口

2014-08-16 16:39:01 | Weblog
日本の人口は2010年あたりをピークに1億3千万人には届かず
減少していく。そして今後40年もすれば
9000万人も割り込むと推測されている。
しかも生産人口の割合が50%を切るという危機的な状況であり
これを日本人とロボットだけで解決するのは
現状では現実的ではない、と誰もが思うだろう。

かたや世界に目を向けると
新興国の発展により、人口は90億人をこえて
現在絶好調に増えている。

しかし、この人口も2040年ごろには横ばいか
または減少に転じるのではとされている。

新興国が経済発展することで、子供の数が減るというのが
最大の理由である。
GDPが一定のレベルに達した場合、子供の死亡率が下がってくるため
合計特殊出生率が徐々に下がってくるようなのである。

貧国といわれる国々では今も人口が増えているのだが、
その増える数が年々減ってきている。
すでに貧国では、人口の増加が緩やかになっているのだ。


日本と世界ではもちろん事情は異なっているが
経済の発展が、人口増加を一時的にもたらしたものの
貧国から徐々にそのペースは衰え、ちかぢか総人口は減少に転じるというのだ。
労働生産人口も減るだろう。

日本とは多少の時間軸が世界では異なるだろうし、
国々に求められるものも違うだろうが、
こういった根本的な問題は、やはり日本の国は日本人だけで解決するというのは
少し違和感を感じる。
人口減少高齢化社会において、世界を捉えた上での日本WAYは何か?
今後の世界においてもこの解はとても重要ではないだろうか。

海外移民には多くの問題をはらむし、短期的に成功するものではないのであるから
今のとてつもなく高いハードルを下げた移民制度を早々に導入し
試行錯誤をしていかなけれれば、待ったなしだろう。

日本の傘事情

2014-08-10 17:31:32 | Weblog
日本での雨傘といえばビニール傘といってもいい。
女性もビニール傘を持つ時代が来た。
透明であって安全、安い、どこでも買える、
そして傘は使い捨てにすればいい、といったことが普及につながっているのだろう。

傘はお洒落という時代はもう過去のものかもしれない。

日本の傘は1億3千万本販売され、1億2千万本廃棄されている。
JR東日本では年間30万本の傘の忘れ物があるが
そのうち忘れ物を取りに来た人は1%もいない。
傘は携帯のように希少な金属もなく、リサイクルメリットが少ない反面
解体コストが高くつく。
商品のライフサイクルで見ると、そうポイポイ捨ててもらっては困るのが傘である。


傘はもう自分の物ではなく
単に雨を防ぐための使い捨ての道具と化しているのだろう。


デパートで傘を見てみると1万円近い金額がする。
さすがにこの金額であれば大事に使おう。
ただ、ビニール傘はコンビニで買えば500円ほどする。
忘れることが少ない折り畳み傘は1500円くらいから購入できることは多いので
この500円という金額は、決して安いものではないのではないだろうか。

この使い捨て感が闊歩している傘事情であるが
この無駄さを改める解決策は2通りしかない。
それは、傘は自分のものという気持ちを醸成するか
傘は公共物であるとして公共サービスとして活用するかである。


傘のリサイクル問題に着目している人はまだまだ少ない。
ここを啓蒙するよりも、駅などで無料傘の貸し出しをして
ありがたさを経験してもらい、このサイクルを回していくほうが
容易かもしれない。
現に、所々の駅では鉄道会社が、ではないがどこぞのNPOが無料傘の貸し出しを
行っている。

最近は乗り捨て可能な自転車システムの導入を大金をかけて
各行政が、とくに都市部が先行して行おうとしているが、
傘の公共サービスは、殆ど金をかけずにできそうである。

物を捨てたら、回収コスト、解体コスト、廃棄コストなど様々な費用がかかることを
知ってもらうのに、この傘の問題はいい事例だと思うのだが、
いかがだろうか。