現実と夢!!

今日は曇り

宅うたシンガー

2011-06-26 17:43:55 | Weblog
ご存知だろうか、ニコ生で600万回以上再生されたとかで
かなり注目を浴びている、宅うたシンガーrinaachang。
とうとう世界デビューすることになった。

彼女はIT系に務めるOLだそうだ。
そのため、基本的に歌手活動はお宅でNetにて配信していくとのことだ。

歌はさして上手いという感じはしないが、そのキュートの顔立ちで
人気を集めているのだろうか。
ただ、キュートといっても芸能人クラスかといえばそうともいえない。

そこらへんにいる女の子よりかは断然可愛いというレベルだ。
AKBをふと彷彿させる。

しかし、この1件はメディアの在り方を変えていくのかもしれないと
感じている。
なぜなら、今までのアイドル歌手スタイルとは違い、
基本は家で活動をするのであり、まさにネットの中のアイドルであるからだ。
さらに、これは何か光るものがあれば、誰でもチャンスがあるということになってくる。

今、アイドルの世界は群雄割拠どころではない。大変な混雑を呈している。
しかし、ひょっとすると、レーベルや事務所を介さずに、
まるでUNIXを皆がつくっていくように、ノンプロ達の力でデビューしていくことが
可能になってくるかもしれないからだ。


東日本大地震においても、電力の中央配信モデルから
自分の自宅でも発電して利用していくモデルと大手電力会社からの配電という
ハイブリットモデルへの移行が、より進んでいくことと似ているように思える。


今までは、何かの大きな傘に入っている必要があったわけであるが、
それが絶対ではなくなっているという点では共通しているからだ。

また、こういった動きは何も今始まったわけではなく、すでにそういった動きを
皆さんは体験しているのだ。
代表的なところはYoutubeだろう。
今までは、大手メディアの作品を中心として楽しんできたのだが、
簡単にユーザが自らコンテンツを作り、ノンプロの動画を普通に楽しんでいるだろう。


この動きを是非政治の世界でも実現していって欲しい。
それは中央集権体制から、道州制への可及的速やかな移行である。
道州制いして失うことより、得るもののほうが多いはずなのだから。

アップルストア

2011-06-18 16:46:36 | Weblog
今でこそ、このアップルストアはアップルの経営の軸となっている。
ここで働くためには、厳しい難関の試験を突破しなければ
ならないだけではなく、一人前と認められて一人で顧客と話せるまでには
一ヶ月以上必要とされている。

一体何がそれだけすごいのだろうか。
アップルストアは世界で326店舗あるが、3ヶ月間で訪れる人の数は
ディズニーの4大テーマパークの来場者6000万人以上である。

さらに1平方メータあたりの売上で言うと
・ティファニーが3070$
・コーチが1776$
・ベストバイが880$
なのに対してアップルストアでは、4460$にもなっている。


一体どれだけすごいのかと疑いざるを得ないが、
一度行ってみれば分かる。
日本においては、常に客がいるだけではなく、商品をカタログ化した展示を
行っていない。
ここでは、商品の使い方を分かってもらう展示を行っているのだ。


そして、これだけ売上が高いのであるから、相当ノルマも厳しいのかと
思いきや、そういったものはないのだそうだ。


2007年の新人研修マニュアルにはこうあるとのことだ。
頭文字をとって「APPLE」と呼ばれているようであるが、
-approach custmer with a personalized warm welcome
-probe politely understand all the customer's needs
-present a solution for the customer to take home today
-listen for and resolve any issues or concerms
and
-end with a fond farewell and an invitation to return

細部の細部まで管理し顧客の経験の向上を目指しているアップルであるが
もともとは、マッキントッシュが売れなくなってきたことによる
作戦がアップルストアであったわけであるが、
革新的商品をドシドシ出してくるアップルはにおいて、
アップルストアは非常に重要なチャネルとなっている。


やはり一度アップルストアに足を運ぶことをオススメする。
どこぞの家電量販手に置かれているアイフォンやアイパッドと
同じ商品が陳列されているが、何か違う空気を感じる。


そして、銀座にあるソニービルとも大きな違いを感じることだろう。

元マッキンゼー社長が起訴

2011-06-12 17:51:16 | Weblog
グプタ氏といえば知る人ぞ知るマッキンゼーの元社長。
1994年から2003年まで社長を務めた男だ。
彼は初めてインド人としてマッキンゼーの社長になった強者だ。


彼が、先日インサイダー取引疑惑で起訴されたのだ。
彼はゴールドマン・サックスやP&Gの取締役として内部情報を
漏らしたということでSEC(米証券取引委員会)で起訴されたのだ。


これは大きな衝撃を与えた。市場や大手企業だけではなく
1300人のマッキンゼーのパートナーにおいてもだ。


マッキンゼーとはコンサルティング会社では世界トップクラスの会社だ。
この会社は他社との競争優位を実現を可能とする提案と引換に、
他言無用の内部情報と高いフィーを請求する。
フィーはなんとかなっても、内部情報を漏洩されると会社にとっては
致命的になる。
ここは信頼の世界であり、コンサルタントになるということは
マッキンゼーに限らず、ここの保証が求められる。


当の本人は否定しているが、グプタ氏はこの禁忌を犯し
利益を得たということだ。
彼ほどの人材が、まだ金が欲しいのかというのは、いささか疑問が残るが
金持ちの心情は分かりかねるものだ。


もし、グプタ氏が有罪ということになれば、マッキンゼーにとっては致命的だ。
彼らのビジネスモデルの根幹を揺るがしかねないからだ。


少し昔エンロンという会社が不正会計で倒産した後、その会計会社の
アンダーセンも時を同じく、倒産することでケジメが付けられた。
その後、SOX法なる多大なコストを有無法律が世界で施行されたことは記憶に新しい。
当時のエンロンの社長は元マッキンゼーで、コンサルタントパートナーは
マッキンゼーだったが、責任をとったのは、アンダーセンだったのだ。

しかし、今回のケースは、エンロンのようには行かない可能性もなきにしもあらず
という状況は恐ろしい。
5月末現在、有罪の方向だそうだ。


マッキンゼーはパートナーとなるまでの給料は非常に高い。
しかしヘッジファンドや投資銀行の成功者と比べるとそれは余りにも低い。
そして10年経ち、選ばれた人間のみがなれるパートナー。
そのポジションについても、やはり彼らのトップクラスと比べるとそれは往々にして低い。
実際、マッキンゼーの日本法人の元社長も投資銀行へと移ったものだ。

グプタ氏は、いつのころかヘッジファンドの人たちと交流を持ち、
資産価値に0をいくつか追加していく誘惑に負けたのかもしれない。


彼は、マッキンゼーとして初めてアメリカ人以外で社長になり、
頭脳及び実績は著しく高いにもかかわらず、
同じような天才たちは他の分野で高い資産を蓄積しており、それに負けていたのかもしれない。


3月にフィナンシャル・タイムズでその記事がのっただけではなく
先日ブルーンバークでもまた特集され表紙を飾っていた。
事件の大きさが注目されるところだ。