現実と夢!!

今日は曇り

大阪

2010-04-24 11:39:33 | Weblog
橋本知事がその絶対的な支持率の元、色々と今までにない活動をしている。
大阪府と大阪市の2重行政の廃止や、赤字施設の閉鎖などはニュースで
目にすることが多いし、これはとても大切なことだ。
また関西圏をアジアの窓口として位置づけそれむけて舵をきるというのは
とても示唆的で重要だろう。
しかし伊丹空港の廃止はやめていただきたいものだ。
日本の中で有数の便利な空港であるし、廃止するのは神戸のほうだろう。

そんななか大前氏が大阪・関西を活性化するポイントを提言しているので
ここで紹介したいと思う。

1.
中央の規制緩和。これは立法権を地方にもたせるというもの。
建築機銃法や港湾の開発権などの規制緩和だ。

2.
道路や航路の設定などの裁量権を関西にもたせる。

3.
教育の独自性。アジアの窓口・玄関口としての役割を果たせる人材を
育てる。言語教育も英語一辺倒でなくてもよい。

4.
徴税権の委譲。関西を徳島や鳥取までと定義するならば
ユニタリータックスを導入する。
ユニタリータックスはアメリカの州で採用されている合算課税の制度である。

5.
証券市場などの対外開放、または新設だ。日本の証券取引所は
日本ルールのおかげで大分と遅れている。そのため最新のシステム導入、
最新といっても富士通によるシステムではなく、世界標準の格安システムや
国際ルールの導入。


これらのことを実現するのは非常に大変なことだろう。
従来、道州制の議論は行われており、最近では北海道でそれが行われて、
試験的導入がなされたものの、それは結局地方と中央省庁の無駄を省くという
あまりにも情けないランディングで幕を閉じてしまっている。
今の民主党もそうだが、結局いかに無駄を取り除くかという議論に躍起になっている。
それはそれで確かに重要なことであるが、これほど抜本的なことを本気で推進する
空気は全く見られないが、今のこの支持率のもと是非実行してほしいというものだ。


確かにこれらを遂行していくと、本当の道州制に向けて一歩近づき、
日本国民も実感してくるだろう。そして、当然本質的な課題も見えてくるだろう。
やっと、正しい論点が国民の前にあぶり出されるのだ。

今の日本のニュースは元気がない。
同じ世界を見ているのに、今や韓国や中国、インドネシアはとても元気だ。
色々問題は抱えているとはいえ、前向きな視点があるが、
日本にはそれがあまりにも少ない。

トヨタも最近は構造的な問題を抱えていることが世間の目にさらされたが、
カイゼンカイゼンだけだと疲弊する。GMを抜いて世界一という前向きな目標あって
できることだろう。

議論ばかりしている日本がだめなら、まず最も可能性を秘めた人材がいる大阪にて
小さくも大きな一歩を踏み出していってほしいものだ。
まず行動。そういうことだろう。

電脳フィギュア

2010-04-17 01:25:31 | Weblog
ARisと言えば知っている人は知っているだろう。
電脳フィギュアの金字塔だと、今のところは言っていいかもしれない。

というのも、ARというとガートナのリポートでは、まさに今から市場が
爆発的に拡大していくと表現されるし、
ヨーロッパではこの4月に最大のARカンファレンスが開かれる。
ジュニパーの予測では、3年後には市場は650億円程度になるとも言っている。

まさに電子書籍のたどる道を少し遅れて歩んでいるようなものかもしれない。

実際、日本においても様々な所でARは使用されているが、
特徴的に共通するものはワンウェイであることだ。
基本的には、そこに映し出された拡張現実を見たり聞いたりするだけのものが多い。
さらに、まだまだWebカメラが必要というものも大変多い。
なかなか携帯などで代用するというものは出てきていない。
実際、Webカメラはあまり普及していないのだから、インフラが現状は
不十分だと言わざるを得ない。

そういったなか、ARisは2008年の暮れに発売されたものだ。
これは、どういったものかはYoutubeなどで見てもらえればすぐわかるが、
他のARと違う所は、コミニュケーション的なことができるという点だ。
私はまさに、このコミニュケーション的な要素はとても重要だと考えている。

しかしながら、この要素を十分含んでいるARが世にあまり出てきていない。
これから出てくるのだろうか。というか出していかなければならない。

ローソンがエバンゲリオンのDVD発売記念で、
箱根で等身大のエバンゲリオン初号機をARで楽しめるサービスを行う。
これは箱根のある場所に直接行って、携帯をかざせば、等身大のエバンゲリオンが
姿を現すというものだ。
確かに、これはいいサービスかもしれないが、そこに登場人物がいて
ただ、発見するだけではなく、簡単でもいいから若干のコミニュケーションをとれれば
より体験としての価値はあがるはずだろう。

とはいっても何でもかんでもコミニュケーション的な要素が必要だと
言っているわけではない。
例えばイケアが去年始めたサービスとして、家具を買う前に、実際に自分の部屋の
なかに家具を置いたらどうなるかというのをARでサービス提供しているものもある。
これは大変便利なサービスだが、コミニュケーションはいらない。

このように、ケースバイケースであろうが、
個人が娯楽のために使っていくのであれば、しかもそれが、
人がかつて人形というものを作り上げたような原始的な精神をくすぐるのであれば
コミニュケーション要素は必要となろう。


考えてほしい。家に帰ったらそこに自分の好きなアイドルがいる。
それはただ3D画像として見えるのではなく、コミニュケーションをとれたら
最高じゃないかと思う人も多いだろう。

その始まりが、ARisなのかもしれない。

イエナカ

2010-04-03 17:15:03 | Weblog
いま家のなかで過ごす人は多い。
家での時間を重要視する人は多い。では一体家に何時間くらいいるのか?
平均すると6割程度の時間は家で過ごす。
睡眠時間をのぞくと一日7時間程度を家で過ごすことになる。
ただこれはあくまで平均であるが、7時間という数字はインパクトがある。

実際にイエナカのさまざまな技術はすごい進化した。しかしそういった技術を求めているのか?
答えはNoだ。そしてどうすればイエナカの時間を有効に生かしたサービスを提供
できるのかというのは各社が試行錯誤だ。
私も同じく試行錯誤している一人だ。
実際、家ではゆっくりしたいという考えも多いが、ワクワクすることも大切だ。
しかし家ですごす時間はひとそれぞれ。この多様化にこそ対応することが大切だ。
そのなかでもインパクトのある原始的な欲求を満たすサービスは何か?
私の論点はまさにここにある。


先進国において、なんでも突然ドーダというサービスは受け入れられてこなかった。
なんでもステップというものがある。
例えば仮想空間。結局普及しなかった。
また今家のAV機器や家電をNWでつなぐことは可能だ。でも全然普及していない。
これ以上の機能は別にいらないという人が大半ではないだろうか。
だから私はありそうでなかった、単純なサービス。それこそが解の近道かと
思っている。


日本において明らかにこれから世帯構造は変わってきており、
外部環境もかわりつつあり、多様化をしてきた。

例えばイエナカカンパニーはこのような時間軸でイエナカをとらえている。
短期的には、「巣ごもり消費」にみられる不況下での「節約」
中期的には、「家ナカ消費」を重視する世代の消費性向
長期的には、「家庭内のIT化」「少子高齢化」「女性の社会進出化」といった
社会構造・消費構造変化への対応を行う。

非常に重要なテーマだ。的を得ている。
しかし私は少し観点が違う。「家ナカ消費」×「家庭内のIT化」については
すでにニーズが高いはずであると捉えている。
実際、今は消費が低迷しているのか残念という一般論は確かにそうだが、
だからこそ使うときに使っているのもまた事実なのだ。

私は、今後日本は優雅なる衰退をすればよいと考えている。
それは便利になったこの世の中をさらに今まで以上のスピードで便利にしていくのではなく
今まで満たしきれなかった欲求をITで満たすことも一つ解かもしれないということだ。
一歩立ち止まって、何か塗り忘れてきたものはないかな?と考えるわけだ。

この家にこもるようになった時代、まさに家という個人の空間にあうそれが
どこかにあるはずなのだ。
それは何も先の話ではない。今においても必要とされているはずだ。
実際様々な技術は十分揃ってきているのであるから。

イエナカカンパニーとは少し時間軸の捉え方が異なるが、
インパクトのある原始的な欲求を満たすサービスは何か?
に早急に答えを出していきたい。