日本にやっとのこと進出してきた、おしゃれな電気自動車を作っている
テスラモーターズ。車内には大きなディスプレイがあり、モバイル通信も可能となっている。
モバイル回線は日本の場合ドコモが提供している。
エンジン部品はガソリン車の場合は、2万点近く部品が必要であるが、こちらは100点ほどしかない。
さらに部品の8割くらいは日本製だという。
いつまでも日本製のものを使ってもらえるよう日本企業は努力を怠らないで欲しいものである。
一番重要なバッテリーはパナソニックがかなりの設備投資をして作っている。
日本で買おうとすると1000万円近くする。
そもそも電気自動車は日本ではそう売れている車ではない。最近ではその販売数も急激に増えているが
2年前でだいたい6万台である。ハイブリッド車は約300万台であるからまだまだ販売拡大の余地はあろう。
どうせ単なる高級電気自動車だろうと思うことなかれ。
Webサービスやアプリに対する使い勝手を、ユーザーインターフェースと呼ぶ。
このユーザーインターフェースは基本的には、Webサービスやアプリでの呼び名である。
車には使わない。車では運転しやすいとか、高級感あるとか、そういった表現になる。
しかし、この車にはユーザーインターフェースがいい、という言葉が使われるくらいだ。
そもそも今のガソリン自動車ですら、コストの4割はソフトウェアの費用だと言われている。
このテスラモーターズの場合は、そのソフトウェアの割合はもっと多いだろう。
そして車の部品の点数は、ガソリン車より圧倒的に少ない。こういた現状はまるで家電だろう。
テスラモーターズの社長は、iPhoneの製造で一躍その名を轟かしたホンハイに
iPhoneの次は電気自動車を作らないかと、もちかけたというくらいだ。
この車の凄い所は、ソフトウェアの稼働状況は、個々の車毎にサーバで管理されており、
ソフトウェアに不具合があれば、サーバから最新版のファームがダウンロードされ
インストールされる。これはまるでシステムトラブルの対応のようだ。
車の場合、問題があった場合は、リコールという対応をとることが多い。
これには莫大な費用が掛かる。なにせ販売した車全部をなんとか改修し無償で修理し、
修理期間は代替車を貸し出すのであるから。
しかし、テスラモーターズはソフトウェアの軽微な不具合の場合、
そういったことはしない。
実際マイクロソフトがOSに不具合があった場合にどうしているか。
いちいちインストールされていPCを全数回収して無償対応しているだろうか?
不具合があったことでユーザに何か詫びているだろうか?
後日ソフトウェアを改修して配布するだけだ。
それと同じことをしているだけだ。
こうなってくると、テスラモーターズの競合は、車メーカなのか家電メーカなのか
はたまたソフトウェアメーカなのか、IoT事業者なのか分からなくなってきている。
テスラモーターズは従来のガソリン車の新しい競合であると狭い定義しかしないのは
危険である。全体像を見失いかねない。
これからはこういった事例のように、かつて3Cできっちり定義されていた境界を
越えてくるケースが頻発してくるだろう。
新しい学びが必要な時代に