現実と夢!!

今日は曇り

電算化と情報化

2012-06-30 10:12:47 | Weblog

韓国にも勿論、新幹線がある。名前は韓国高速鉄道である。
これを一度でも利用したことがある人は驚くのではないだろうか。
そこには改札というものがないのだ。なんとも便利だといわざるをえない。
つまり、改札を通って予約した車両の席に座るという、
日本では常識というものが、韓国には存在しない。



いやいやそれじゃ、不正乗車が後を絶たないのではないか?
日本人なら普通はそう思う。実際不正乗車が0かといえば、0ではないらしい。
そこらへんは、韓国人も人間であるということだろうか。
しかし、その不正乗車も一般の正規のお客様の利便性を低める対策が必要な
ほどでもないらしい。
確かに損はしているがそれは僅かなもので、普通のお客様が価値を感じてくれて
さらに利用をしてくれるという得のほうが遥かに多い
ということなのだろうか。実際そうなのかもしれない。



しかし、こんなことはまず日本では起こりえないだろう。
確かに今の新幹線は昔に比べれば便利になったのだろう。
ネットで簡単に予約ができ、変更もいつでも自由に簡単にできる。
そして乗車するにあたっては、発券もせずに、所有の専用カードを改札に
かざすだけで、改札を通ることができる。
緑の窓口に並んで券を購入していた時代を考えると、それはもう便利極まりないが
韓国のようではない。



韓国ではいわば、IT化をすすめるにあたってセロベースで物事を考えたということだろう。
ゼロベースと聞くと、よく聞くフレーズで、大変そうというイメージもあろう。
BPMのことか? BPRが必要なのか?そう思う人も多いかもしれないが、
韓国のこの事例は、そこまでの重労働だったとは思えない。
ちょっとした工夫だったはずだ。しかしそれはゼロベースに基づいているのだ。


かたや日本は、従来の業務をいわばどうすればIT化できるかという枠組みでしか
物事を考えてはいない。
改札をなくすとか、
例えば東京発大阪行きの新幹線においてグリーン車の乗車率が非常に少ないなら
追加料金なしで、名古屋から大阪間はグリーンへ席を移動できるとか
という発想はまず生まれないから、そういったサービスをお目にかかることができない。



日本での取り組みは確かに便利にはなっているが、それは極めて限定的な情報化であって
電算化といっていいかもしれない。
本当の情報化の力とは、韓国のような取り組みがあってこそだ。



わずかに損をしてでも得るものが大きければ、それは是非やろう!!
そういう発想は日本では難しいだろうが、だからそれはお国柄と整理してしまっていいのだろうか。
日本のIT化が電算化で終わってしまっている理由は、他にも色々とありそうだ。

京都というコンテンツ

2012-06-24 15:19:04 | Weblog
先日、京都府と京都市はコンテンツ特区の申請を国に行なった。
精華町に時代劇のオープンセットを太秦に加えてさらに作ったりする
計画のようだ。


この京都というのは言うまでもなく、日本一観光客を集めている街だ。
いわゆる神社仏閣や時代劇関係施設が、神々しく鎮座しているだけではない
というのが京都の凄まじさだ。



というのもまずはテレビだ。それは京都の特集ということではない。
むしろ京都の特集は少ないと言っていいかもしれない。
しかし、京都を舞台にしたドラマの多いこと。ドラマのなかで京都の名所が
自然と登場して、京都への憧れを強めているという効果がある。
むしろ視聴者も求めているのかもしれない。



さらに涼宮ハルヒを手がけた京都アニメーションに代表されるように
若い人たちにとっては、アニメ、サブカルチャーでも注目されている。
フィギアで有名な会社があるなんてことは、私は知らなかった。
東京では大反対があった、漫画ミュージアムが京都にはある。
精華大学と京都市はそれを共同運営している。蔵書は20万冊以上というのだから
これはすごい話だ。



また若い女性にとってもたまらないだろう。
市街地に行けば、おしゃれな店とおしゃれで美味しそうな店がここ狭しと
林立しているのであるから。
ここまでの密集ぶりは、他ではそうないだろう。



京都では大学生が非常に多いという特性があるからかもしれないが、
神社仏閣や時代劇という京都の文化を軸に、新しい文化を作り出しているところが
幅広い層を集め、多くの人を集めている理由の一つであろう。


これは京都というブランドあるからできることなのか、
他の地域でも同様の、魅力ある進化する取り組みができるのか、
色々考えてみるのも面白いだろう。


待ち時間

2012-06-09 15:26:44 | Weblog
待ち時間とは色々なとこに存在し、大抵の人は好まない。
時刻表により電車があと20分こない、というのは受け入れる人は多いかもしれないが、
事故により20分遅れるとなると、怒る人は多いだろう。



また、長い時間を待つというのは
・大学病院の診察待ち
・レジャーランドのアトラクション
・レジャーシーズンの高速の渋滞
・有名店
・複合施設のパーキング
等色々なところに存在するし、それに出くわすことも多い。
その度にストレスを貯めてしまうわけだ。



しかし物理的な時間は、その人の感情によって
長くも短くも感じてしまうという不思議がある。
ディズニーはこの人の特性を利用して、待ち時間に待っている人向けに
小さなショーをして、待ち続けるストレスから多少開放したり
待たなくてもよい制度などを用意して、
なんとか待ち時間そのものを減らしたり、待っている感覚を多少でも和らげる
努力をしている。
2時間でも待ちたいというアトラクションを用意できるだけではなく
こういったサービスができるところはさすがという感じがする。



ここで、マイスターの8つの法則というものがあるので紹介したい。
・何もしていない時間は長く感じる
・独りの待ち時間は長く感じる
・不安があると待ち時間は長く感じる
・待ち時間がわからないと、長く感じる
・不平等な待ち時間は長く感じる

・理由もなく、待ちたくない
・人はとにかく何かに取りかかりたい

・価値あるものに対する待ち時間に寛容になれる


なるほど、これらには反論はないのではないだろうか。
たとえばやや多い病院では、待ち時間を通知するソリューションを提供して
「待ち時間がわからないと、長く感じる」について解決を
図ろうと努力している所がある。



実は待ち時間に対してサービスの質を高めることは、
顧客価値上につながるのはいうまでもない。
マイスターのこの8つの法則をチェック項目にして、考えるのも悪くない。