現実と夢!!

今日は曇り

Change the lenz

2008-11-29 12:27:35 | Weblog
BCGの日本の代表、御立氏が説く戦略構想論のポイントはこんな感じだ。
戦略論には、定石+インサイトが必要という。
これは、要はなるほど斬新だといわせるためのポイントであるインサイトが必要だということだ。

それよく聞くよね だと全く相手にされなくなるコンサル業界ならではの
言葉だろう。
では、インサイトとはどう定義されるのだろうか。

インサイト=スピード+レンズ なのだそうだ。

スピード=パターン認識+グラフ発想+シャドウボクシング
レンズ=拡散レンズ+フォーカスレンズ+ヒネリレンズ

すこし詳しく見てみよう。
 パターン認識
   ⇒過去の事例や定石を参考にすること
 グラフ発想
   ⇒ビジュアルで考えること
 シャドウボクシング
   ⇒仮説を一つ一つ検証すること。思考シミュレーションのようなもの


 拡散レンズ
   ・ホワイトスペースを活用する
   ・バリューチェンで考える
   ・進化論で考える
      ⇒今後の発展を想定して考える。長期視点も重要
 フォーカスレンズ
   ・ユーザになりきる
   ・テコを効かせる
      ⇒全体影響力が強い点を攻める
   ・ツボをおさえる
      ⇒最小の投資で最大の効果を上げる
       例えばリピータに投資する等
 ヒネリレンズ
   ・逆張りをする
      ⇒不況時にあえてM&Aを行う等
   ・特異点を探す
   ・アナロジーで考える   



つまりスピードとは、誰もが納得できる理屈のアウトプットを限られた時間で求められ
レンズは、新しく斬新な視点や視野が求められている ということになる。

戦略とは既存とは違う全く新しい考えということになるが
これは何も経営者だけの特権だけではない。
身近な所でも少しずつ使っていき、戦略を考えれる力を育んでいき
その思考力を武器にしていけばよい。


例えば、
・結婚している人なら、月々の小遣いをあげるためにはどうすればよいか?
・なかなか貯蓄できない人なら、どうすれば満足した形で貯蓄が増やせるか?
・住環境に不満がある人は、どうすれば満足できる家に住めるか?

ただ、短絡的に考えたり、無理だとあきらめるのではなく
身近なところから、問題解決をしていき、是非構想力を少しずつ身につけていって欲しい。

携帯端末の自由化

2008-11-23 00:04:36 | Weblog
ドコモの昨年度の決算は減収増益だった。
社長曰く、端末という量での収入は見込めないがサービスという質では
まだまだ工夫の余地があるとのこと。
要は、コンテンツや通信料で稼いでいこうということのようだ。

私は常々携帯端末の自由化を希望している。
そもそもPCを考えてほしい。
ネットを使うためにはプロバイダーを1社決めなくてはならない。
決めた後はどのPCを使ってもOKだ。
ただ、携帯となってくると、キャリアを1社決めたら
端末はその会社が提供している物しか使えない。
しかも携帯端末提供会社は様々なキャリアに端末を提供しているときている。
この状況の差異が改善されないかと常々思っているわけだ。


知っている人は知っているMVNOという仕組み。
これはキャリアが持っている設備を借りてサービスを提供するというものだ。
日本通信なんてのが有名なところだろう。
このMVNOは、日本ではもう2年前に登場したのだが、中々脚光をあびていない。
ただ、実際使われている。海外では結構有力なツールのようだが。
日本での分かりやすい例でいえば、
ディズニーがソフトバンクでMVNOとしてディズニー携帯を提供している。
どれほど売れているのかしならないが。

他の例としては、
KDDIの携帯電話網を利用して、トヨタ自動車がカーナビゲーション・システム、
セコムが児童や車両の位置を確認するサービスを提供したりしている。

が、あまり脚光を浴びていないし、殆どそんなことを知らない人ばかりだろう。


日本の場合、キャリアがメーカから携帯端末を買い上げて、それを
販売奨励金つきで代理店で売っている形だ。
そのため、ドコモで提供している携帯をKDDI使うということは
MVNOでは実現できない。


日本通信は、現在は法人にしか販売していないが、彼らはドコモの通信設備を
MVNOしている。
端末は海外からドコモの使用条件を満たしているものを仕入れているようだ。
そのため、グローバルという視点でいえば、端末の自由化を若干実現できると
解釈できないこともない。

そもそも、ソニーエリクソンがドコモから撤退するというニュースが流れたように
(結局、嘘であることが判明したが)
携帯端末を納入するには、受け入れ費用が膨大にかかるのだ。
これを、各キャリア毎に行っているとなると、
携帯端末メーカはこれは、大変だろう。

もっとも、よくよく調べれば調べるほど、問題は山積みなのは承知の上だが、
様々な端末がキャリアの区別がなく使われなくなるといいと思っている。

しかし、今は販売奨励金問題の解決策かなんだか知らないが、
携帯端末は基本的には2年は使用し続けてくださいという、逆行している流れになっているのが
悲しい。




墓参り代行から透けるもの

2008-11-15 00:23:57 | Weblog
最近、墓参り代行なるものが流行っている。
Googleで検索すると約7万件がヒットする。

これは、墓参りを代わりに行ってくるサービスだ。
掃除もしてお参りもしてくれるというものだ。

東京では、最近墓不足で、
墓がさも駅のコインロッカーのようなものの
一つの箱が墓替わりになっている実情もある。

今や墓の存在感が消えつつゾンザイに扱われだしている
一面もあるようだ。

そもそも墓参りする本来の目的があり、
それを体現化するものが、お参りであり掃除である。
この目的を無視して、単なる作業のみが重用してされている。
つまりその作業さえすればよいので、
自分がわざわざ遠出してまでやる必要はないというとこだろう。

また初詣もそうだ。
これも本来の目的は大幅に軽視され、
境内でお参りするという作業のみが重要視されている側面もあり
今やネットで初詣しておみくじをひける神社仏閣もある。


これが世相というものか。。。で片づけて本当によいのだろうか。
これは文化の衰退につながるかもしれない。


ただでさえ最近の若者はたるんでいるといわれているなか
文化の大事な部分が軽視され、単なる作業のみを行えばよいという考えは
危険だ。

以前絶頂を極めたスイスは大麻が合法化され、若者が堕落したという歴史がある。
日本では大麻の合法化とはいかないだろうが、
こんなことが、ビジネス化しているようでは、こういった最悪な状況すら
連想されてしまうのが怖い。


日本人は愛国心にあふれているのではないのか。
国産品には異常に信頼感をおき、移民なんてありえないという鎖国精神にあふれ
外国で活躍するスポーツ選手の報道は毎日やっている。
テレビで活躍する外国人と言えば、すこしおかしな日本語を話したり
何かキャラがあって少し馬鹿にした、要は上から目線でしか見れないようなタレントばかりだ。

なのに、日本の文化の大事な部分が軽視されているのはとても悲しい。

リニアモーターカ

2008-11-08 22:07:13 | Weblog
これを書いていた暫く後に、リニアモーターカのニュースが報道された。
リニアモーターカの導入は可能というJR東海のニュースだ。



リニアモーターカはもう35年前に構想が練られているが
未だこの日本では実現できていない。
いやはやいつお目見えするのかと思っている人もいるだろうし、
諦めている人もいるだろう。

しかしJR東海は真剣に実現するつもりのようだ。

ここでおもしろいケースがあったので、紹介したい。



まず事実として、昨年JR東海は、2025年に首都圏~中京圏の
営業運転計画を発表しており、建設に必要な5.1兆円を自己負担するとも
いっている。

そういった中で、本当に2025年に開業するべきか?というのが
ケースのテーマだ。


そもそもこの会社は、約1.6兆円の売り上げがあるが、そのうちの約7割が
新幹線という、新幹線様様の企業だ。利益も特に問題はない。
FCFも問題なく、現状が維持されれば年間約3000億の投資が可能なようだ。
つまりFCFで投資可能な3000億円があれば、17年で5.1兆円が調達可能ということだ。
それで、2025年に開業ということになる。

ただ、資金を自己負担となるとやはりこれでは不安だ。
他に資金の調達手段が必要だと考える、つまりリスクヘッジが必要だ。


いくつか他の調達手段は考えられるが、
海外受注開拓が注目に値する。欧州ではBOT式が最近脚光を浴びている。
それをアジアでやろうというのだ。アジアだと半額以下で事業が可能なのだそうだ。
・ このBOT方式でのってくれるところを探す
・ さらにJR東海がノンリコースのPJ債を発出

そして資金調達をするというのだ。


そもそも、名古屋~東京だけの線にどれだけ魅力があるのだろうか。
そうはいっても、
このリニアはとりあえず、JR東海が、国や他のJRが連携が悪く
もう待ってはいられないというのがJR東海の実情だろう。

このケースの結論は、
まずは安くできる海外で展開して、資金調達と実績をつんで
日本で展開をしたらどうかというものだ。


あなたはこの意見に対してどう思うか?


まあ少なくとも、JR事情はあるかもしれないが
1ユーザとして言わしていただければ、
名古屋~東京ってのはいかがなものかと思われる。
最低大阪までは行ってもらわないと駄目なのではと思わざるをえない。
JR東海の技術者部門の言い分もあるのだろうが、
せめてJR西日本とは話し合いを進めて、大阪まで敷設できるようになってから
日本で着工で、全然よいと思う。