現実と夢!!

今日は曇り

多すぎると選べない消費者

2008-06-27 23:52:01 | Weblog
さて、問題です。

24種類のジャムを並べた棚と6種類のジャムを並べた棚が
隣通しで並べられています。
どちらの棚のジャムが多く購入されたでしょうか?


これは、ある学者が実際に行った実験だ。

答えは、6種類のジャムの棚。
実際に足をとめた時間が多かったのは24種類のジャムの棚だったようです。


これは、何を示唆しているのでしょうか。

実は消費者の多くは、選択肢が多くなればなるほど、
どれを選べばいいか分からなくなり、結局選べず、選ばないと
なってしまうようです。


選択肢は適度がいいということの実験結果です。


これだけものが満たされた社会では、商品を売り続けるのは
難しいため、商品に多少違いをもたすことの繰り返しが
様々な業界で見受けられる。


例えば、同じ商品でも、色だけが違うという商品は多くあるでしょう。
しかし、色があまりにも多いと、結局選べないということにある。

古い例だが、1986年に発表されたマーチ。今でこそ売れ筋のマーチだが
当時、シートの色をお客様の希望に沿いますという形で売り出したまではよいが
その組み合わせはほぼ無限大という結果になってしまった。
こうなるとその無限大という可能性ををどこまで有効に活用できたかは、
疑わしいところだ。



勿論色違いというのは、商品の性格によって
何種類までが適切かは異なってくるでしょう。


この商品もっと別色があったほうがいいと思っても
実際にメーカはどこまで色のラインナップが適切かはわからないため
あまり、豊富にできない現状があるだろう。
色が多すぎると、消費者は選びきれないのだから。


これは、店のメニューでもいえないだろうか。
餃子という商品でも50種類以上もあったら何を選ぶだろうか?
結局ノーマルな餃子や想像にかなう餃子を選ぶ人は多いのではないだろうか。



商品毎によって、種類の数や色違いの数がどれだけあるのかを
調べるのもおもしろいかもしれない。

情報に触れる重要性

2008-06-20 20:17:11 | Weblog
今は情報の洪水だ。
その中でいかに重要な情報を効率的に
ピックアップできるかは、とても重要なことだ。

ただ、他人よりも膨大な情報にふれているだけで
意味ある情報にふれられるかといえばそうではない。
これにはある程度情報に対する”勘”を磨く必要がある。
ただ、その方法はある程度オリジナリティ性が強くて
いいかもしれないが、常に考えていることが必須条件になるだろう。

例えば、本日のニュースにこんなのがある。
「コープこうべと大阪北生協、合併を検討」
この情報(件名)にふれてしまった後の行動が、重要だ。

ただ、ふーん と記事を読んでいるだけでは
情報に対する勘は磨かれないだろう。

また、最近駄目だなと思うのは、
とりあえず社会人だから新聞をとっている という人だ。
こういう人たちは、
「なんかコープこうべと大阪北生協、合併を検討してるらしいね」
「らしいね。」
で会話が終わってしまう。時間の無駄である。



高い質をもたらすには、多くの量が必要だ。


ただ、この多くの量がゴミばかりであると意味はない。
重要な量を集めることは、高い質へとつながるはずであるから
情報への勘を磨くことは重要だ。



マッキンゼーでは
情報は
空 雨 傘  の3段階があると教えられるそうだ。


「空」
とは客観的な事実だ。空を見上げて雲が出ているとかの事実だ。
「雨」
とは事実に対する解釈だ。雲が多く出て流れも速いから
雨がふりそうだ。というもの。
「傘」
とは解釈に対する行動だ。雨がふりそうだから傘を持っていこう。
    というものだ。

つまり、事実を把握し、解釈し、行動をするということだ。


マッキンゼーではこう情報を定義しているのだから、
マッキンゼー式 空雨傘 を実行するのは
情報の勘を磨くひとつの方法かもしれない。



是非、個々人で情報への勘を磨いて、量を蓄え、高い質をアウトプットしてほしい。

経営評価に新たな指標を

2008-06-14 12:16:18 | Weblog
おもしろいリポートがあったので
私見を交えながら簡単に紹介したい。




高度経済成長時代の会社の重要な指標と言えば
売上高やシャアであると言える。

その後、バブルがはじけ重要な指標は
効率性を表す、売上高利益率(ROS)にシフトしていく。


そして、株主重視政策を欧米のように取り入れた日本の重要指標は
株主資本利益率(ROE)にシフトしていった。


要は、「金」に着目し、どういった視点で評価するかといった点が
時代とともに変化してきたと言える。
今はサブプライム問題で100兆円を軽く上回る資金が不足していると言われるが
6000兆円もの金余り時代。
結局金は余っていることに変わりはない。

そのような中、「金」だけに着目していては、経営として不十分と
言えなくもない時代に突入していると言える。
ということは、新たな指標が必要になってくるわけだ。


21世紀時代は、20世紀の時代とは違う。言わずもがなである。
当然、常に変化を知り学び続けることが重要である。
これを行わなければ、化石扱いだ。


さて、21世紀において非常に重要な問題を大きく2つに収斂してみよう。
それは、
-優秀な人材
-環境保護
だと言える。

これらはビジネスがボーダレスになっている今とても重要だ。
この2つをバランスシート上で表し評価することが重要なのだ。

人材については、その人材が一体どれだけ会社に貢献したのか
環境については、売上あたりどれだけのカーボンを排出したのか
具体的な数字に置き換え、評価する。


つまり、21世紀に即した新たな指標を作り出す必要があるのではないのか
ということだ。
これらの指標は、現在のバランスシートの項目をいじくっただけでは
求められるものではない。

会計学の進歩に期待するところだ。



----------以下引用-----------------------------------------------------
ROEに代表される資本効率指標だけでなく
「人材」や「環境・サステナビリティーに関する希少資源」と利益を
むすびつけたものさしを、できるだけ早くつくり上げ、使いこなすことが
日本企業の長期的競争力回復力に大きなプラスになると思うのだが、
いかがだろうか。

労働生産性

2008-06-02 20:45:21 | Weblog
労働生産性とはどれだけ効率的に仕事をしているかだ。
日本の生産性は、全世界で19位だ。
OECDの先進諸国では、最下位だ。もう11年連続だ。

日本人は全体的によく働いているといわれるが、理由はおそらく2つ。
①上記のデータのように生産性が低い
②高度経済成長時代の考えである、労働時間が多いことは美徳

ちなみに、労働生産性のTop5はこうだ。
1.ルクセンブルク
2.アメリカ
3.ノルウェー
4.アイルランド
5.ベルギー

#ルクセンブルクは少し特殊な事情が働いているとは思うので
#実質1位はアメリカ。さすが。


ただ、もう少しこのデータを見てみよう。
製造業のみに絞ってみると、日本は突然3位に浮上する。
さらに詳細に見てみよう。

生産性を

       国内向け|海外向け
       ------------------
  製造業|
サービス業|


の4つのマトリックスで考えたときに
海外向け×製造業は生産性が非常に高いようだ。

逆にいえば、それ以外はとくに生産性が高いわけではないと
いうことである。

ちなみに
国内向けの事業に従事してい労働人口は
海外向けの事業に従事している労働人口の約9倍いる。

つまり大半の労働者の生産性は低いということになる。
11年連続OECD先進諸国のなかでGDPは2位なのに生産性は最下位というのも
納得できる。


生産性を上げて損することよりも得をすることのほうが多いはずだ。
是非皆さんの職場でも生産性向上に向けた取り組みをしてほしい。

言い訳をすることは簡単だ。
-関係組織が多いからな・・・
-上司が絶対でなかなか・・・
-仕事量がはんぱなく多いしな・・・
-残業代を稼がないと生活がね・・・


別に今の状況に多少の不満がっても問題がないなら関係ない話であるが、
生産性を上げることの効用が個人的にあると思うなら
是非、今ある問題を解決するべきだ。


私はサントリーの社長ではないがこれだけは言える。
「とりあえず、やってみなはれ」