現実と夢!!

今日は曇り

もう戻れない

2011-05-29 20:10:23 | Weblog
福島原発の事故により様々な問題点が指摘されている。
原発の対応についてはここで言及するつもりはないが、
やはり、電力勢力の強さが明るみになっている。

特に与謝野の発言が象徴している。
東電は潰すべきではなく、存続すべきであるという発言だ。
まさに電力系の支援を受けて大臣になっただけあって
その恩は忘れないという所だろうか。

ただ、原発は現状において、日本では廃止というわけには
周りの技術力等を考えたら、しにくいだろう。
これは代替がないことに起因する。

しかし、現状で忘れてはいけないのはサンクコストの考え方だ。

今までやってきたんだから、今更何を変えるのか、
今更やめるというわけにはいかないだろう、などという
議論はやはりやめるべきである。


例えば新技術の開発にすでに5000億を投資しているなか
その技術を上回る技術が格安で市場に出てきたとする。
あと1000億をかければ、完成するはずだった。

あなたが社長ならどういった判断をするだろうか。
5000億を投資しているんだ、今更引けるかというロジックは駄目だ。

これは、5000億はなかったものとして、
今後技術が完成したとして想定される利益と、1000億を天秤にかけて
判断するしかない。

勿論、どういった形であれ、もう5000億は返ってこないのだが、
そういう思考が必要なのだ。


東電は、はっきりいって、今後の負担を東電中心に行う限り
一旦0になるだろう。また何兆円も貸し出している銀行勢も
大きな痛手を食うことになるが、これは機会と捉えて、
世界中で最も高い電力をさらに値上げするとかという不毛な議論ではなく
電力系の覇権をいかに維持するかという議論ではなく、
電力というものを、再度見なおさなければいけない。

発電、送電、配電はやはり分けるべきであり、
どうあれば国民にとってもっともよいのかという視点で見直して欲しい。

かつての安定電力供給の独占会社という世界から脱却するべきタイミングであろう。

消費税増税のために呼び寄せた与謝野が、邪魔にならないことを
祈るばかりである。

SKE48 バンザイVenusのPV

2011-05-14 22:15:54 | Weblog
Youtubeとかではパッと見つからないので
例えばこちらにあるので、一度見ていただきたい。
http://pann.nate.com/video/216668960


AKB? SKE?、興味ないんですけど・・・
まあまあそういわず一度見ていただきたい。

何もSKEかわいいなあということを述べるつもりはない。


曲調としては、アイドル楽曲でよくありそうな感じの曲となっているが
今回言及したいのはPVだ。

このPVでは学校と商店街が舞台となっているのは見てもらったら分かって
いただけると思うが、これらは
愛知県瀬戸市の小学校であり、名古屋市の地元商店街での撮影とのことだ。
まあ商店街としては町おこしとなって、それは協力もするだろう。

ただ従来のアイドルをフィーチャーしたものと違い
かなり地元感を出しているPVとなっている。
地元アイドルであるわけであるから、こういったことは、とても良いと思う。


そもそも各地域で48が出てくるとなってくると、地域性が重要になってくるが
野球との大きな違いは、基本は野球しかしない、あまりその地域にいない球団と
違い、かなり地元の直接的なコミュニケーションがとれることだろう。

渋谷に行くと、SKEのオフィシャルショップがあることに気づく人も多いだろう。
ただ、彼女たちが勘違いしてはいけないのは、いくら全国区になろうと
東京での出番が、仮に増えたとしても、やはり根をはった活動は地元で行うべきだろう
ということだ。

なんのために?ファンが名古屋に多いからというのも、分からなくなっている今
やはりこういったアイドルは地域活性化という点での貢献という役割を持たせても
よいと思う。

萌え神社による活性化や、漫画や映画の舞台などの、単に点にすぎない地域活性化より
このアイドルを使ったストーリのある活性化は他と比べて力強り側面も大きいと
思う。重要なのは点で終わらず線での活性化を行うということだろう。

それなりに全国区なグループが地元を元気にするために活動をするというのは
悪い気はしないだろう。

これからは、東京で売れるか、完全地元で売れるかという2極化ではなく
SKEのようなその中間のような存在が地元に軸足をおくというようなことも
悪い話ではない。


SKEができたときに、何AKBのパクリをしているのだと懐疑的に見ていた私としては
このPVの一部をTVで見たとき、そんことを考えたのだが、いかがだろうか。


ちなみに大量に出演ている人は、CGではなくエキストラだそうだ。

シェアハウスから視えること

2011-05-08 01:13:54 | Weblog
シェアハウスとは何も安い汚いアパートというわけではなく
最近はオシャレアパートも増えているようで、人気のようだ。
事実、ひつじ不動産によれば最近急増して8000人がシェアハウスに住み、その7割は女性だ。

シェアハウスではコストは安く済むし、人もいるので
外からの侵入者などへの安心もあり、コミュニティもできるのでよいのだろうが、
いいことばかりじゃないだろうと思う私からすれば
少し考えにくい住居形態だが、時代はそうなってきている。


そもそもなぜシェアハウスのようなものが増えてきているのか。
シェアではカーシェアが有名かもしれないが、これはまだ1300台程度しかないが、
いきすぎた個人化により、なんでもかんでも私的に所有するのではなく
安くすませれるものはすませたいという感じになってきている。

それはなぜだろうか。単なる金銭的な問題なのだろうか。
それも正解だが、それだけではないというのが正確で、
これは社会的な背景の変化があるのだ。

よく言われるのは、精神的な潤いを求めているのだとか
趣味の多様化という個人化のその先にある様々な個性化だとか言われる。
これは具体的にはどういったことなのだろうか。

今、ブランドだーという人は少ない。実際今若い人はデパートというよりかは
駅ビルという人も多いと聞く。特に働いている女性は。
そこにはブランドというものはあまりにも少ない。
そして、彼らが強く求めている要素に、ゆるい、とか古着で個性化とかがある。
肩肘はらず個性をだしたいという欲求だ。
さらに、シェアを通して、つながりや助け合いというものを求めている。
こういったことを求めている人が最近増えてきているのだ。
その一つに最近増えているシェアハウスがあるのだろう。
シェアハウスに住むことはおしゃれという時代に近いうちになるかもしれない。


今高円寺に行ってみて欲しい。
昔を知る人はこの高円寺の変化に驚くだろう。


震災を経ての初めてのGWを迎えるが、若い人がボランティアで貴重な休みを費やすという
ケースが多いとも聞く。
これも我が我がという時代からの緩やかな乖離を表す特徴と言える。

そして、
・横のつながりである人間関係
・縦のつながりである、歴史や伝統や文化やストーリー
これらを双方求め始めているとも言える。

今まで希薄化してきたものを求めだしているのだ。

単に趣味の多様化による対応ということではなく、
シェアやコミュニティの価値提供ということが求められているのだ。
シェアによるつながりとは、居場所的な側面もあろうが共感的な側面もある。

今空き家は800万戸あり、全体の13%を占めている。
そういったものをシェアハウスにという視点だけではなく
いきすぎた個人化によって乾いていったものを提供していくことが重要だ。


キーワードはなんだろう。こんな所と思うがいかがだろうか。
ゆるい、すっきり、脱所有化、再利用による個性化、コミュニティ、つながり


その多くは昔日本にあったものである。

行き過ぎた個人化の先は均一化という者はこの事実をよく取らまえて欲しい。