現実と夢!!

今日は曇り

NGN 第2回

2007-06-30 15:15:58 | Weblog
NGNのおかげで全てのNWは一つになる。そのことで企業側もコストダウンできるし
私たちユーザも携帯、ネットの基本料金や通信料をバラバラで払う必要がなく
一本化できるため、コストダウンになる。
しかしコストダウンはNGNがもたらす一面に過ぎないことを忘れてはいけない。

さて、
コストダウンのメリットの反面、
NGNを導入していくに当たって当面の課題があると思われる。
-携帯で日本独自の標準を採用したことで痛い目にあったことを教訓にして
 世界標準を採用しなければならない。そうしないとNEC等のメーカはいよいよピンチになる。
-組織がNGNに準備OKな状態にあるのかだ。NTTは電話はNTT東西、携帯はDocomoと
 会社が違う。これをどうまとめていくのか。組織がこの一本化に対応できていない。
-NGNの勝者の要素は間違いなくサービスだ。このコンテンツをどう生み出していくか。
 ちなみに、電話、ネット、放送のトリプルプレイに携帯が追加されてクアドロプルプレイというそうだ。
-NGNと既存NWが混在してしまう時期が存在する。
-最後にユーザビリティだ。なんでも安くできるとなれば聞こえはいいが、
 携帯の機能は実は3~4割しか使用されていないのだ。
 これと同様で、携帯で、TVの予約やインターネット、家電の操作や会社のNWへのアクセス等が
 可能となるが、使いこなせるのか?なんでもできても使いこなせなければ意味がない。



最先端を行くBT(British Telecom)は、昨年度、コンテンツ会社をどんどんM&Aした。
また、NGNにPSPをのっけることを考えている。
これはいい発想で、最近はゲーム機を教科書代わりに授業にとりこんでいる学校さえある。
ちなみに効果はてき面で、休み時間を返上してゲーム機と格闘する学生が多いようだ。
つい15年前のゲームに対する親や先生の考えを考えれば、大きな変化だまったく。


NTTは
高品質なIP電話が可能だ。とか
TV電話会議システムが高品質になるとか、
固定電話と携帯電話が一つになるとか、
家電と携帯が一つになるとか
そんなことしかいっていないため、なんだNGNはそんなものかと思うかもしれないが
それは違う。
いわば、無限の絵の具を与えられて、真っ白なキャンパスを与えられて
さあ、好きに描いてくれという状況がNGNだ。
既存NWは、限られた絵の具で、描いていた。ときには同じ青でも綺麗な青、きたない青が混在していたのだ。

どういったセグメント(ユーザ)にどういった”サービス”をどう提供するのか?
これを描けるか描けないかが非常に重要になってくる。


まず私が期待する効果(利用シーン)は、Tivoを日本にも導入して、第4世代の携帯が提供されている時代
いつでもどこでも、動画、放送、静止画、コンテンツがノンストレスで見れることだ。
そのときには電子ペーパが低価格で普及していてほしい。
なんともワクワクする時代だ。
FAWで考えたときに、
もう既にこの兆候は始まっており、毎日の情報を新聞で集めている人よりも
電車内で携帯から情報を集めている人のほうが圧倒的に多い事実がある。
モーバイルの状態で、どんな情報やコンテンツを何に提供するか、これはとても重要なのだ。

NGN 第1回

2007-06-22 21:09:03 | Weblog
最近通信業界、メーカにとって(のみ??)ホットな言葉に
NGN がある。
さて、NGNとは何か?一体どういった変化をもたらすのか?
皆さんはどう理解しているのだろうか。
通信のアーキテクチャが大きく変わっていくのだが、ここでは技術の話はなしでいこうと思う。


NGNの詳細はネットを含めて大分情報が公開されているため
ここでは詳細の記述は他に譲るものとする。


さて、NGNは結局まとめるとどういうことか?
おそらくこう整理される。

-通信及び電話において全てがIP化される
-従来より遥かに品質/セキュリティが向上される。
-異なる通信を融合することできる。
-APIが一部だが公開されることで、通信キャリアが容易にサービスを追加することができる。

よくわからないかもしれないが、一言でまとめると、
従来は電話、ネット、携帯及び放送は異なるネットワークを使ってきたが
NGNはこれを一つのプラットフォームとし高品質で提供することが可能となるということになる。
これは大雑把に言えば、携帯と固定電話を一つの電話番号で使い分けれるし、
放送をTVだけでなく、パソコンでも携帯でも見れるし、
パソコンでもTVでも家電でも電話が可能だと理解していればよい。


NTTはNGNは今年度にサービスを開始するといっているが、
内部の人間から言えば本当に実現可能なのかと思う。
もっともこのNGNは段階的に移行していくことになるのだが、
世界ではどういった動きになっているのだろうか。


そもそもこのNGNは欧州主導である。それにアジアはのっかっている状態だ。
あれ?米国は?と思われるかもしれない。
米国はNGNには参加しておらず、独自路線を行っている。
これはお国事情があるのだが、IPと非IPを混在させる方針になっている。


もっとも進んでいるのは、私が見る限り
KDDIとも手を組んでいるBTだ。これはイギリスのNTTと思っていただければよい。
BTは10年で3兆円つぎ込んで、NGNに移行していくのだそうだ。
ちなみにNTTは今年度の設備投資額は300億円だそうだ。

日本はもっとも光ファイバが普及しており、安価である。
しかし、NGNにいざ目を向けてみると巨人NTTは、もとい日本は胡坐をかいていられない。
課題が山積みだ。

その課題とは何か?

交通安全白書

2007-06-15 23:18:03 | Weblog
つい最近交通安全白書が公開された。
65歳以上の人の死亡件数が多い とかいうニュースレベルの話ではなく
いかに警察庁がアホかという根拠をこの白書から読み取ろうと思う。


交通法の強化で、飲酒運転の死亡事故は最近激減だ。
しかし、実は飲酒していない人の事故発生件数はつい最近まで
飲酒運転の発生事故の約5倍だったのだ。
おいおい、どこに着目して強化しているんだ。着目点が違うだろ。
簡単にできることしかやらない。公務員のお家芸だ。


また、警察庁はシートベルトの着用率をあげようとやっきだ。
データとしても着用率があがっていることで、死亡件数が減少しているといっているし
そんなチャートも存在している。
ニュースでもメディアはそんな警察庁の働きをたたえる番組を
ちらほら放送しているが、効果はどれほどのものか。


シートベルトの効果なんて統計データからはたかがしれている。


最近は自動車乗車中での死亡事故の件数は右肩下がりだ。
しかし、内訳をみてみると、減っているのはシートベルトを非着用時の
件数であって、
シートベルト着用時の死亡件数はここ最近あまり変化がない。
去年にいたっては双方、死亡件数は殆ど同件数だ。
勿論致死率は、非着用時は着用時の10倍だ。
とはいっても非着用時の致死率は最近では減少傾向だ。
要は、シートベルトを着用していても死亡件数は減らない。
むしろシートベルトの着用率が上がっているのだから、死亡に関しては、
ますます効果はあまりないのだ。
ただし効果のある部分としては、多少あって、死ななくてもいいのが負傷ですんだということだ。


なぜこうなっているのか。これはおそらく車の事故に対応する機能が
格段にあがっているからだろう。
これは高速道路での事故発生件数と死亡者&負傷者との関係から読み取れる。
本当にそうなのか?どこかの車の事故対策をちゃちゃと調べれば証明完了だろう。


警察庁のシートベルト着用運動のおかげで、死亡者がへっているのではなく
車の性能アップの貢献が大きいことが読み取れる。

あー、あやうく騙されるところだった。


因みに鉄道における事故は増えています。頑張れ鉄道。
目を見張るのは、平成2,3年は死亡者数が突然増えていることだ。
なぜか?これはバブル崩壊のあおりを受けての自殺です。
大変だったんですねこの時代は。

mitakaを一度ダウンロードしてほしい。

2007-06-13 23:15:59 | Weblog
国立天文台の4次元デジタル宇宙プロジェクトの一環で提供される
フリーの宇宙体験ソフトである。


あらためてになるが、
宇宙の大きさが分る。
今、観測がされている部分しか体験ができないのが残念ではあるが。
これをプラネタリュームで見れば圧巻だろう。

私たちは自然や宇宙の原理を利用して生活に便利や潤いをもたらしている。
しかし、このソフト程度を体験するだけでも
今後人類が蓄積するだろう叡智も宇宙レベルからするとたかが知れているのだろうということを感じてしまう。

しかしますます気になりだすのは、
宇宙の果てはどうなってんの?宇宙は何個あんの?


16万部のダウンロードを突破したのだそうだが、もっとダウンロードされてもいいような気がする。


ちなみにここに行けば誰でもダウンロード可能である。
http://4d2u.nao.ac.jp/html/program/mitaka/

注目する商品は?

2007-06-09 16:52:33 | Weblog
さて、
私に今後3,4年先を考えた際に、注目する製品を3つ挙げてくれと問われれば
この3つを挙げる。


●スマートフォン
どれだけ日本に普及するか。これが当面のウォッチ項目だ。
現在スマートフォンのグローバルな事実はこうだ。
出荷台数7090万台で56.4%のシェアを獲得しているNokiaがチャンピオンだ。
二番手はMotorolaでシェアは10%そこそこ。
肝心の日本はたった60万台程度の販売でまだまだだ。

因みに弊社はわざわざ大金を使って中国の携帯のセミナーに参加して
サブミットされたレポートには上記のこんな事実も盛り込まれていない。
中国では携帯が売れる要因はこのスマートフォンの要素とデザインが最低限の条件だ。
しかし、こんなことも盛り込まれていない。
残念な会社だ。何がトピックかすら分らない人材の宝庫だ。呆れるしかない。
人選には、十分注意してほしいものだ。
#因みにだが、今デザインの重要性が特に着目されだしている。
#世界が右脳の時代に移行しつつある兆しだろう。
#ダニエルピンクはこういっている。実用性より有意性だと。


●有機ELテレビ
始めてソニーが有機ELテレビの作成に成功した。
商品化はもうちょいかかるが、これは画期的なテレビだ。
なにせペラペラなのだからだ。
さらに言えば、色がとても鮮明なのだ。
テレビの概念を大きく変える可能性を秘めている。
また、今後爆発的に普及が始まる電子ペーパの分野においても
ソニーは始めてカラー動画の再生に成功した。
これはモバイルの分野に革命をもたらすことになる。
当面のウォッチ項目は、生活がどうかわっていくのかだ。


●第4世代の携帯
最も着目すべき特徴は、通信速度だ。
今の光ファイバ並の速度を可能にするらしい。
十分だ。これは不便はない。
ネットでもモバイルでも通信速度は同一となるのだ。
この環境で、どういったアイデアが生まれてくるのか?
もう携帯の小さな液晶はさよならバイバイのアイデアが登場することになることが
強く予想される。
当面のウォッチ項目は、そのアイデアが何かだ。

しかしトップの座に胡坐をかいているNTTはNokiaやIBMを見習ってほしいものだ。
日本の会社でというなら、トヨタを見習うべきだ。
トヨタは世界一になっても絶対失ってはいけないものは何か?という問いの答えが
”危機感”だ。
これは私が最も失ってはいけないと思うアイテムと同一だ。

各コンサルタントから、なぜNTTはペーパレスの文化がないのかと問われたり
経費削減の観点が薄いとか経営がへたくそだとボロカスに言われている場合ではない。
危機感を持ってNTTが生活を変える程のアイデアを生み出すべきなのだと私は思う。