現実と夢!!

今日は曇り

生命保険

2015-10-25 08:48:42 | Weblog


日本では、普通生命保険に入るというのは
当たり前だとという感覚が強いだろう。
遅かれ早かれ加入するものだと、多くの家庭が思っているだろう。

こういったことは、かつての高金利の時代ではない今
保険への加入へのメリットは文字通り、何かの保険、の意味合いしかない。
よく言われるように、金融投資が遅れている日本において
金融総額における保険の加入額は世界的にまれにみる大きさである。

JA等の調査によればそんな生命保険の加入世帯の割合が9割を切ったと
いうことでニュースになった。
ここでいう世帯は全世帯ということではないだろうが、9割切ったということが
ニュースになる所がすさまじさを物語る。

日本では保険レディーといわれる営業マンの人件費が高すぎることから
保険料が高止まりしていたなか、
ライフ生命により低コストのネット加入できる生命保険が登場し
市場の構造変革を促したが、後発組も多く市場が変わるかと思いきや
一定のニーズを刈り取ってからの成長が描けない。

そんななか、生命保険会社は合併を行ったり
日本から海外に目を向けて外国の会社を買収していき
競争の環境を変えている。


日本人の国民性として、なんか不安だ、という所が多いだろう。
年金ですら貯金している高齢者のかたがいるというのはその最たるものだろう。
であるので、保険加入率が高いということは日本独特として語られていいのかもしれないが、
保険も金融資産であり、資産運用の一環だという視点で見ている人は
どれくらいいるだろう。
学資保険は必ずお金が戻ってくる。利回りが17%なんてみると、目を引ん剝くかもしれないが
これは20年度の単利であって、定期預金とそう差があるわけではないし、
投資先としてはスマートではない。インフレリスクは考慮されていない。


これからの国内の生命保険はどう見ても長期的には縮小していくだろう。
そのためいかに安く加入させるかとか、加入の条件を緩和する、とかではなく
病気だけはなく、教育、火災等まさにライフにかかわる全般を一つにまとめた
パッケージ化された保険などを作っていく必要があるのではないだろうか。

今は規制等でできない部分もあるかもしれないが、
トータル保険とでもいおうか、そういったソリューション的な要素を盛り込んで
行く必要があろう。





生涯未婚率

2015-10-18 08:16:09 | Weblog

最近は結婚をしな男女が増えているという話はよく聞く。
結婚してもすぐに離婚するカップルも多い。



そういったなか、生涯一度も結婚しない人の割合を見てみたい。
なんとなく年収が少ないのであれば結婚はそもそもできないと判断する人が
いることが想定できる。
確かに、男性の場合年収が300万以下であれば生涯未婚率は20%以上になる。
しかしながら女性に目を向けると、年収が増えれば増えるほど生涯未婚率は上がる。
人数自体は少なだろうが1000万以上の女性の約半分は結婚しない。
これは大ざっぱにいうと職業によって生涯未婚率は異なるといえるし、
離婚率が職業によって一定の傾向を見せるのと似ているかもしれない。



50年前は生涯未婚率は1.5%であったが、今は15%までになっている。
さて、この状況を悪としたとする。つまり結婚することを是とした場合、
単に男性の年収、つまり経済的な格差が広がってきたことを主な原因にするのは
少しおかしいだろう。私は家の力が弱まってきているからだと考える。
今の時代親が結婚相手を決めるなんて、反発しかないだろうし、父親の威厳も昔ほどではないだろう。
また、最近では墓は手間とお金がかかる目の上のたんこぶ、のように扱うまたは
考える若い人が増えていると聞く。



ただし、結婚こそが是であるとい仮定は、違和感を感じる。
少なくとも日本ではそれなりの生活をそれなりの環境と水準を与えられて行えてきたという
ことへの恩返しとして、次の日本のために何か恩返しをするべきだ。
少なくともそういう考えでいるべきだろうと私は考える。
つまり、それは経済発展への寄与だ。会社を作って貢献という分かりやすい形でもいいが
やはり、未来の日本人、つまり子供を作る、ということだろう。


そのためには、保育園を増やすとか、年間僅かな子育て支援金を支払うということではない。
結婚しないと子供を産めないような風潮や、シングルマザー等社会的弱者という立場の人間への
支援があまりにも少ないこの現状を変える必要があるだろう。
結婚していても、不倫までいかないセカンドパートナーという存在を持つ人も増えていると聞く。
様々な結婚スタイル、恋愛スタイルはあっていいはずである。
ただ、日本の未来に対して何が重要なのか。そこはしっかり明確にしてほしい。


生涯未婚率は上昇していることが問題ではない。
どう結婚させるか、ではなくどう日本の未来に、日本の子供たちが増えるのか、
そちらが重要ではないだろうか。