現実と夢!!

今日は曇り

セブンイレブンのドーナツ

2016-01-16 20:53:06 | Weblog



コーヒが好調なのでさらなる価値を提供すべく
レジ横という一等地でドーナツを販売を開始したセブンイレブン。
ドーナツ市場は1000億円程度あり、その9割をミスタードナッツが占めているという
寡占市場であるが、彼らは市場の拡大をすると
この市場に殴りこんできた。


そして、ローソンと合わせると年間500億円を売りそうだという。
これは十分すごい数字だ。市場を1.5倍に拡大させたのであるから。


しかし、味はどうかというと、同じ値段のミスタードナッツに比べると
遥かに落ちるし、また買おうとはならない。
いわば一等地だからこそ売れたものの、品質はいまいちで残念というとこだ。
これは私個人というより多数の意見でもあるようで
セブンイレブンはドーナツを刷新するという。期待はしたいとこだ。


ただ、もし高級ドーナツに転換するということであれば
より売り上げは厳しいものになるだろう。
専門店の味には遥かに及ばないと思うからだ。
もちろんどこでも気軽に変える、というお手軽感はあるかもしれない。
しかし、同じくリピートはしないという結果になる。


では、やはり今の低価格帯で勝負ということになるだろうが、
これもミスタードナッツを超えるのかというと
多分それも無理だろう。
ミスタードーナッツは低価格の割にはおいしいドーナッツを買いにいっているのだが
コンビニでドーナッツを買いにいくというシーンを作り出すのは
ハードルが高い。

コーヒーを買うついでに、という利用シーンをもっとも意識するのであれば
あの位置は、本当に味が微妙なドーナッツがいいのか、というのもある。
あそこでミスタードナッツが買えればこれはいいことだが、
コンビニというスーパーより高く販売している店というイメージをいかせば
ちょっとおいしいパンを販売すればいいのではと思う。

200円そこそこのスコーンや230円のクロワッサンなどだ。
こちらのほうが、よほど日本の今にあっている気がする。


ついでにドーナツを買う文化は日本にはなかなか根付かないと思うため
スタバやドトールなどコーヒーを飲みに行った人がついでに注文するものを
あの一等地に並べたほうがいいのではないかと思う。


刷新さらたドーナツはとりあえず買うだろうが
ミスタードナッツの品質でなければ、多分またリピートすることはないだろう。






人を動かすこと

2016-01-10 09:43:01 | Weblog


これは難しいテーマの一つだ。
勿論どういう関係かによってその難易度が変わるが
一般的には、これは相手が嫌がっている場合、より困難を極める。


お願いしてみる、論理的に説明して納得させる、命令する。
どれも成功しないことが多いだろう。
しかも、これが相手のことを思って提案している場合、
なんで分からないんだ、こいつはアホか、と
せっかく相手のことを思っていたのにという気持ちが、
期待を裏切られたという気持ちを作り上げ、相手の印象や格付けをどんどん下げる。
せっかくよかれと思ったことから始まった結果が、あいつはクズだ、という結論に達してしまったら
本末転倒、そのものである。


人を動機づけするのは難しい。そのためには感覚で接するのは建設的ではない。
そういったことに才能がある人は、そう多くないからだ。
ではどうすればよいか、そこには行動経済学の知識を応用できる。
行動経済学では人に習慣づける難しさを言っている。それはそうだろうと思う。
そこで成功した事例として、歯磨きというものをあげてみたい。


歯磨きを行っている人は多いだろうが、糸ようじを行っている人は
少ない。
そもそも歯磨きはなんのために行っているのか。
年をとっても自分の歯がしっかり残っていて、色々な物を食べたいからだ、
そう思っている人は結構少ない。結果そうなればいいのだろうだ。
ではなぜより効果の高い糸ようじではなく、歯磨きをしているのか。


ここに代替報酬という考え方がある。
みんなあの歯磨き粉のスッキリ感、ミント感を味わいたいから行うのだ。
糸ようじにはそれがない。
これは決して将来の歯の健康を考えているわけではなく、今日のあのミント感のために
行っているのだが、結果的に将来の歯の健康のことを考えた行動になっているというものだ。
結果よし、という類になる。


ちゃんとやってくれるならその理由は問わない。
これはなんでも複雑にすることが大好きな大人を観察することで分かったことではあるが
子供を育てる過程では、こういったことを多く出くわす可能性が高い。
大人の思考は、からまった釣り糸みたいであるから、丁寧に解きほぐすのは大変労力がかかるわけであるから
子供を観察して大人に適用できないかと考えてみるのはいい。


子育ては辛いし、大変な側面もあるが、
それが、人を動かす、もっとも大変な部類の社会テーマを解決する手段を身に付けれるのであれば
子育ても悪くない。