現実と夢!!

今日は曇り

アートという力

2012-05-26 12:04:14 | Weblog
アートといえば芸術である。芸術といえばそれはもう幅広い。
これは一体なんだと思う彫刻もあれば
力強い書もありなんとなくパワーを貰えることもあれば、
なんとなく自分を惹きつける絵画もあるだろう。
ただ一つ共通していることは、何かを表現している、ということだ。


ビジネスの世界に限らずとりわけ、コミュニケーションに着眼すると
何かを表現するということは、非常にわかりやすく感動をWowを提供できれば
それは素晴らしいことである。
そういったことを可能にする力を「アート力」と呼んでみたい。



そもそもお客様に何かをご提供するにあたって、それは「サービス」と
呼ばれることが多い。
サービスとは、マニュアル(物理的なペーパがあるかないかはおいておいて)を
中心としたものである。
これはお客様に何かを提供することが、日常化し義務化されてしまうのだ。


そこで登場するのが、「ホスピタビリティ」だ。
これは主体的にお客様を思いやるここと、と表現しても良いだろう。
しっかりとしたスキルを有した上でこの気持ちを持って行動を起こした際に、
お客様にWowを提供できる可能性がぐっと高まるのだ。


そこにはマニュアル化されているものは、礎としてはあるだろうが、
Wowまでいくためには、ホスピタビリティあってこそだ。
これは定型化することは難しいだろう。



まさに、同じものがないアートと通ずるものがあるのではないかと思う。


マニュアルは基本的には覚えれば時間の長い短いはあれ、
大体の人は把握でき、行動できるものであるが、
ホスピタビリティは、まさにその人の人間のなかからにじみ出てくるものである。
まさに人間力からのなせる技であろう。


お客様にWowを提供してもアートのような作品は残らないが、
そういったことができる人こそが、まさにアートと言っても
過言ではないかもしれない。


基本的なスキルを有したうえで、こういったことができるようなスキル。
早々に基本的なスキルは身につけ、ホスピタビリティの分野でのスキルを
これまたなるべく早く身につけておくにこしたことはないが、
この分野は恐らく終りがないだろう。
まさに、その人というアートということではないだろうか。

ヤフーがアスクル買収

2012-05-18 21:45:09 | Weblog
アスクルはかつては一世を風靡し中小企業をはじめ多くの企業が
この企業を利用したのだろうが、最近はビジネスモデルの限界が見えており、
売上もパッとしていない。利益においても同様だ。


そのアスクルをヤフーは42.6%の株を保有し、親会社のプラスの存在感は
完全に薄まるという感じになる。ヤフーがそのために用意する費用は
329億円のようだ。



流通網をもたないヤフーはこのアスクルの流通網を手に入れることができ
アスクルは個人向けにも販売先を広げるということが狙いのようであるが、
株価は明暗を分けた。
ヤフーは上がったが、アスクルは下がったのだ。




皆さんはこの買収についてどう思うだろうか。
私は、アスクルはこのままではジリ貧で、文房具関係から脱却しないのであれば、
大塚商会などの同業プレイヤーを合併などをして減らしていくしかないのでは
と思っていたが、今回の買収により、ヤフーで購入した文房具以外のものも
購入日の次の日に届くのであれば、楽天もアマゾンも驚きで、
良いのではと思っていたのだが、どうもそれは甘いようだ。




大前研一曰く、ヤフーが流通網を強化したいのであれば、
スマホ強化を打ち出した、この社長交代後のタイミングのはるか10年前に行なっておくべきだと。
またアスクルについても、そういった横展開ではなく
イノベーションが必要であるが、今回を含めてそれがないということだ。


アスクルは中小企業への文具提供から、大手企業であれば会社がやっているような
旅行の手配や保養所的施設の斡旋など社員のあるゆるニーズを提供する
モデルへと発展させるべきだると主張している。


折角多くの顧客に入り込んでいるのであるから、
個人の顧客へと、多少商品は文具以外を揃えたとしても、広げるよりかは
既存顧客にさらなる付加価値を提供せよ、ということのようだ。



非常に納得だ。

今回の一件、大前研一氏がいうには、絵に描いたような低迷ぶり、とのことだ。
自分の思考の甘さに、ハッとさせられる。

インドシナ半島

2012-05-13 18:42:38 | Weblog
先日、日本とメコン首脳会議が行われて
3年で6000億のODAを行う旨の東京戦略2012が採択された。
これは日本が主催したもので、
インドシナ半島のタイ、ベトナム、カンボジア、ラオス、ミャンマーが
参加したものだ。


今ホットのミャンマーが名前を連ねている。
中国は今や労働賃金は高止まりして
これからも定期的に上昇するようであるが、それより遥かに低い賃金の
ミャンマーは、今非常に魅力的だ。
ミャンマー詣出といわれる、要人達のミャンマー訪問も頷けるものだ。


そもそもこの地域は、タイがバーツ経済圏と名うって、経済構想をうちだし
流通の効率化を行なってきたものだ。
そして今この地域に大々的に投資をしてきたのは、中国だ。
しかし、このインドシナ半島に図太く流れるメコン川の上流には
中国があり、中国はその河川を対象にダム建設を宣言しており、
下流域にあるインドシナ半島の国の面々は流量がへるのではないかと
心配しているのだ。


そういったなか、日本がこれだけの支援を打って出るのは
非常にいいことだ。
というのも、タイの大洪水があって今大分と落ち着いたようであるが、
それでも日本企業のほとんどはタイを離れることはなかった。
それもそうだ。
日本国籍の製造業の会社の数はタイは中国、アメリカについで3位であり
日本のタイへの直接投資はダントツ1位だ。
そしてタイには十分な流通インフラもあり、離れられないような状況になっているのだ。



そしてインドシナ半島は縦横無尽に、幹線道整備計画があり、これらが完成すれば
インドシナ半島の国を跨ぐ流通はより加速するだろうし、
そういったことに国が投資をすることは、日本企業にとっては非常に
助かるだろうからだ。
単に投資金額を増やせばいいという話ではないが、
メコン流域のこの5カ国との関係強化において、中国に負けている場合ではない。


東京戦略2012は、日本の存在感を高めてくれるいい採択書になっているのではないだろうか。




最後にどういった幹線道整備計画があるのか見てみよう。
北部回廊、東部回廊、南部回廊、東西回廊、南北回廊、中央回廊、北東回廊、南部海岸回廊とある。
特に南北回廊は昆明からマレーシアまでの構想のようだ。
是非、インドシナ半島がどれだけ縦横無尽になっているのか、確認し欲しい。

クルージングは普及するか

2012-05-06 13:04:19 | Weblog
クルージングは不況に強いレジャーとして知られ今や2000万人が楽しんでいる。
日本にも海外クルーズ船の奇行は少ないとはいえ、400回を超える寄港にも及ぶようだ。
海外クルーズ船が寄港すれば、何千人も下船することも多いようで
何千万円の経済効果を生むこともあるようだ。


そんな市場に韓国や中国などのアジア勢は欧米に追いつけと
インフラ整備や下船手続きの簡素化などの制度面の改善を急ピッチでおこなっており
この点日本は遅れていると言わざるをえない。


そもそも日本ではクルージングといっても、なかなか浸透していないだろう。
クルージングなんて高くて長期で暇でしょ、老人たちの遊びでしょと
いうイメージが強いだろう。
実際日本人は20万人程度しか利用していない。
米国は1350万人、ヨーロッパは400万人も利用しているのであるから、
その浸透は低いと言わざる得ない。



実際今日本で利用しているのは、長期休暇がとれない日本では3日程度の利用が多く
ノルウェーなどのヨーロッパに行って観光の一環として楽しむパターンも多い。
要は、日本船が少なく、航路も限られ、何より超休暇がとれないおかげで
現役世代の利用は、それは少なくなるのもやむ無しという感じなのだ。


そういった中日本でも欧米と全く同じように活性化していくことは
どう考えても無理があるだろう。一番のネックは休暇が長くとれないのだから。



ではこの世界的に見れば安定的な市場、日本においては未熟な市場においての
アドレスする方向性は2つしかないだろう。
・特に急成長性しているアジア勢の日本への寄港数を増やす取り組みを行い
 経済活性化につなげていく
・日本風にカスタマイズしたクルージングモデルの構築

前者は日本が苦手としているだろう、インフラや制度の整備を行うことに加えて
マーケティングをしっかりとすることが必要だろう。また港周辺の観光開発を
行う余裕があっても良い。


後者については、従来通りの時間がとりやすい高齢者向けのパックもあってよいが
カジュアルを意識したサービスラインナップをもっと用意していくべきだろう。
例えば先日ハウステンボスがサービスを開始した、長崎ー上海の国際フェーリの航路などに
着目して言っても良い。
料金は7000円程度で20時間の船旅になるようだが、やはり安い移動手段と化している
趣が強い。
が、20時間で、長崎ー上海を結べるわけであるのだから
日本をただ巡るのもよいが、外に目を向けるのも良いだろう。



とはいえ普及には日本では相当の努力が必要と思うわけであるが
皆さんはいかが思うだろうか