現実と夢!!

今日は曇り

AR

2010-11-28 00:06:47 | Weblog
ARとはご存知だろうか?知らない人は是非Youtubeなどで見て欲しいが、
最近は、ガンダムやヱヴァンゲリヲンとのコラボなどで、新しい表現技術として
注目を浴びている。

今は、TV番組制作が殆どで、最近はPRなどで使われることが多くなってはいるが、
今後6年で市場規模は1800億円になると想定されている。
これは、今ホットの電子書籍の市場と同じくらいであるから、それなりに
規模は大きいと言えるのではないだろうか。

そんなARではあるが、本当に必要なのだろうか。
今、ARはただ、へーおもしろい、で終わってしまうことが往々にしてある。
一般ユーザへの市場浸透という側面ではまだまだとも言える。

しかし、今後5年という視点で見てみよう。
シスコのレポートを見たことがあるならわかるだろうが、今後5年において
ネットをどう利用していくのかという予測がある。
P2Pなどのファイルシェアを除けば、だいたい2/3が動画視聴で残りが
Web閲覧となっている。
つまり、その時代には、もう動画が普通になっているのだ。
これはモバイル端末においても似たようなものだ。
それに合わせて通信速度も4倍になっているだろうと予想されている。

Web閲覧から爆発的に浸透したネット。そして写真などの静止画を十分扱える
環境が揃い、Web2.0と言われるよなSNSやブログなどの時代が来た。
見るだけはなく自ら発信しようという時代だ。
そして今、動画を手軽に無料で見れる時代になりつつある。
そんな中、TV局はなんの価値もつけずに有料配信などしている混乱も今は見られている。
そういった意味でまだまだ、なりつつある、という表現が適切であると思う。

テキスト、静止画、動画が、満足する形で提供される時代。
そんな時代がすぐにやってくる。
その時代に求めらるものは一体なんだろうか?

私は、
・それはそれらに手軽にアクセスできること。
・そして次なる新し表現になっていること。
・現実と仮想の境界があいまいになっていること。
の3つであろうと考えている。

そのための一つの表現に、このARというのは強いプレゼンスを発揮すると
思っている。
しかし、ARだけではダメでそれに様々な要素をつけていく必要があり、
それが自然さを生んでいく。

そういった「ARプラス」なるものが今後は必要であると思っている。

時代が変わるが人は・・・

2010-11-21 15:40:51 | Weblog
最近、とある世界的に有名な人の講演会を聴きにいったときのことだ。

運営側を含め司会の人は、律儀にマニュアル通りなのであろうが、
講演前に注意事項を淡々と述べている。

携帯はマナーモードにしてください。
講演中はご使用しないでください。
と言っているのだ。

しかし、講演が始まると講演者はまずこう口火を切った。

先ほど、司会の人から携帯を使わないでくださいとありましたが、
是非、どしどし使ってください。
是非、ツイッターに書き込みをしてください。
分からないことがあったら、どんどんと調べてください。

さて、あなたはこの講演者の行動をどう思うだろうか?
間違っていると思う人は、はっきりいって時代遅れだ。

私も打ち合わせ中に、分からないことをIPOHNEで調べていると
注意する上司もいる。どうかと思う。

実際、講演始まって10分でツイートした人はいますか?と聞いていたが
多くの人が、ツイートしていた。
こういうことは、多分普通に行われていかなければならない。
それを、時代の変化に対応せず、昔ながらのマニュアルの運営は
本当に正しいのだろうか。

資料が配布されないなら、講演中にスクリーンをシュートして
すぐEvernoteにアップするということも、これからは普通にできる。
スマートフォンは高画質でこれを実現可能にしてくれる。
むしろ、できるではなく、やっていっていいぐらいだ。


このような例は他にもある。
最近の日本の展示会では、コンパニオンを撮影するなというところすらある。
いまどきのモバイル事情を考えるとこれはどうかと思う。

中国で大規模な展示会を行おうものなら、すさまじいべっぴんさんを
かき集めて、ショーすら行う。
これは何もカメラ小僧だけのためにやっているのではない。
モバイル活用をプロモートの一部として捉えているのだ。

こういった動きを止める力を持っているならやればいいが、
そんなパワーがあるなら、逆に利用するほうにパワーを注いだほうが
どれだけいいか、薄々お分かりのはずだ。

1のリスクの目をつむことで、9のリターンを犠牲にするぐらいなら
1のリスクを受け入れて、9のリターンをえるほうが遥かにいいはずだろう。

そういう視点はこれから必須であると思うのであるが、いかがだろうか。

シナリオプランニング

2010-11-14 16:31:45 | Weblog
NHKでもリーマンショックを予想したということで
TV放送されたことでご存知の人も多いかもしれないが
「21世紀の歴史」という本がある。

ここでは、今後の世界は3つの波として予想されている。

まずは「超帝国」、次は「超紛争」、最後に「超民主主義」だ。
詳細はネットなどで確認して欲しい。
ここではその詳細についてではなく、シナリオプランニングの重要性に
ついて語りたい。

この本の筆者の、過去を十分理解してそこから未来を予想するという
ものだ。勿論、科学的に再現性をもって、未来を予測することは、
はっきりいて不可能に近い。現実は科学のようにはいかない。

ノストラダムスの予言よろしく、予想が当たった、外れたという
表層的なことを論点にしても仕方がない。あまりそれは意味をなさないからだ。

重要なことは、ある程度起こりうるだろうというレベルの未来を予め
想定していることだ。

この世の中、もうそんなことはあまり意味はないではない、という人も多い。
確かに、将来の予測はより困難になりつつあるのだろうが、
こんな時代だからこそ、シナリオプランニングには重要なのだ。

これは、まずはある程度こうなるんじゃないかという世界観を作り、
次に、ある程度読める要素を確定させ、将来を形作る本質的な力を選択して
極力定量性をもたせたいくつかのシナリオを用意することだ。
そして最後に大局観を持って、今どういう動きがあるかを常に
Watchし、動きがあれば、そのシナリオにそって対応策をうつという
大きく3つのフェーズがある。

実際に、未知の事業や地域に投資を行う場合、
シナリオプランニングをコンサルタントを行い、それぞれありうる可能性について
分析を行うものだ。

動きがあってから、対応していては後手後手ということになってしまう
可能性は高いとは思わないだろうか。
それでもいいと思うだろうか。答えはおそらく感覚的にも前者ではないだろうか。

未来を正確に予測するなどいうことは、重要ではなく、
起こりえるかもしれない未来を予め想定し、知っておくことが重要なのだ。


今勢いがある新興国は、IRならぬGRというものを置いている。
このGはGovermentのGだ。つまり列国の政府の動きを追っており、
規制緩和などの動きをいち早くつかもうとしているのだ。

これはまさにシナリオプランニングの第3のフェーズをぬかりなく行うためと
言ってもいいだろう。

どんな分野でもいい。考えうるシナリオをあなたは、持っているだろうか?
または知っているだろうか?
そしてそれを注視しているだろうか?

ないのであれば、是非シナリオプラニングを行うことをお勧めしたい。

韓国企業

2010-11-07 00:19:10 | Weblog
最近、サムスンやLG、現代自動車など、輝かしい企業が世界を席巻している。
輝かしい詳細なデータは、至る所で目にすることができるので、そのことについては
他に譲ろうと思う。
また、高いレベルでのグローバル人材の輩出も行っている国韓国は、
IMFが乗り込んできた屈辱から10年あまりでもここまで進化を遂げたのだ。

IMFが乗り込んだのち、韓国企業は以下の方針をとったことで強くなった。
もちろんいくつか弊害がでているのではあるが。
・成長産業を選択集中し、後発参入、大型投資
・新興市場への先行参入
・人材育成


ここで少し、韓国企業とチャイワンと日本で韓国企業が強いセグメントで
比較をしてみよう。

日本
○:基盤技術
○:材料、装置
△:デバイスモジュール
△:最終製品

韓国
?:基盤技術
?:材料、装置
○:デバイスモジュール
○:最終製品

チャイワン
△:基盤技術
△:材料、装置
○:デバイスモジュール
○:最終製品


つまり、韓国は、研究開発は日本待ちという側面がある。
日本が作ってくれた、発見してくれた要素やモデルを参考にそれを組み直しているのだ。
それをとてもスマートにかつ地域に根づいたニーズを吸い上げ、早い進化を遂げている。
それはどれだけ大きな企業になっても、日本に比べ早過ぎる意思決定がそれを
可能としている。

また、さらに拍車を掛けているのは、人材育成だ。
地域に根づかせる人材、英語を堪能に話す人材、頭脳明晰な人材が豊富にいるのだ。


ただ、このモデルは長く続くかはいささか疑問が残るものだ。
なにせコア技術は自国でカバーしている範囲が狭いのでリスクが残るからだ。


しかし、たった十年でここまで日本をまくりあげた。
日本では「人材」は「人財」です、とかいうもう眠たいことを言っている場合ではない。
日本において、どれだけの人間が英語で会話ができるのか、
どれだけ問題解決者がいるのか。

まさに、IMFが土足で上がってきたことで、危機感の差が出ている。

サムスンは、入社するのに、TOEIC900点以上が必要だ。課長になるのには920点以上必要だ。
ソニーの場合650点でいい。
650点というのは、文法さえ出来ればヒアリングなんてできなくても取れる点数だ。

国際化の感度が違うのだ。

韓国企業みたく外資系のようにUP Or Outが必ずしもいいとは言わないが、
高いレベルの人材を排出したことが、韓国企業の今の輝かしい今を作っていることは
いうまでもないだろう。

そこにはただ英語が堪能ということだけではなく、
高い危機感、競争意識、国際感覚、そしてなにより問題解決者たるということが
あることを決して見落としてはならない。