現実と夢!!

今日は曇り

マシュマロ・チャレンジ

2010-06-04 21:32:57 | Weblog
「マシュマロ・チャレンジ」なる面白い実験がある。
これの内容はとても簡単で、
4人ずつのチームで、20本のスパゲッティと、90cmずつのテープ
と紐で自立する構造物を作り、一番上にマシュマロを乗せて高さを競います。

この研修は新人教育で受けた経験があるが、今になってこの研修の重要性に
気づいてきた。

さあスタートとなった場合、最も多いパターンは、
話し合いで形を検討し、しばらく計画と準備に時間を費やし、スケッチを描きスパゲッテ
ィ配置を決め、持ち時間の大半を建造物を高くする事に費やすといういうもの。

ここで面白いデータがある。
一番ひどい結果は、ビジネススクール新卒者達。逆に上手なのは、幼稚園新卒
者達で面白い建造物を作るのだそうだ。

ビジネススクール学生たちは、適切な解を見つけ出す教育を受けていることもあり
プラン通り実行していくものの、マシュマロを乗せるころには時間ぎりぎりに
なるのだそうだ。

一方、幼稚園児達は、マシュマロを一番上に乗せて次々と試作品を作り、出来
の悪い試作を何度も修正する反復型プロセスを見せるとのこと。


結果、平均値では幼稚園卒業生のほうが成績がよいようだ。


この観察はとても興味深い。
私にとって、
この研修にてチームメンバがわずかな思考時間のもと、タワーを作りだしたら
イライラの極致に陥る。逆に、ビジネススクールのやりかたは、最もストレスが
かからないものだ。

これは、常に問題とは言わないが、頭でっかちか、と思わざるを得ない。
どちらか一方だけというのではなく、勿論ビジネススクール手法もケースにおいては
価値を発揮するが、万能ではないという示唆であろうから、
ミキシングが非常に重要なのだろう。

ビジネススクールでは頭の使い方をフルに学んで、さも視野も視点も広がったように
思い、思考空間がとても広がったと実感はする。
しかし、それは一方向にしか広がっていないのだろう。

この事実は、いかに多くの多種多様な人と接点をもつ重要性も示唆しているだろう。

自分は360度全てを見渡せていると思っているさなか、右フックを綺麗にもらい
無理やりにも、え?こっち側はこんな世界があるのかと無理やり知らされることに
なることも大切かもしれないが、常に自分の周りにはダークマターがあることを
意識することも大切だ。

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