現実と夢!!

今日は曇り

パンドラTV

2009-10-31 14:39:11 | Weblog
パンドラTVと言えば、韓国では有名な動画投稿サイトだ。知ってる人は知っているサイトだ。
これは韓国ではYoutubeよりも使用者は多いのではというぐらい
市民権を得ている。

収益モデルとしては、
他のポータルや携帯電話、CATV、DMB放送にもコンテンツ提供。
バナー広告、動画広告、ブランドチャンネルなどによる収益モデルになっている。


日本では、ドラマスタイルというサイトはご存じのかたも多いと思う。
このサイトは日本のドラマを見れるということで、重宝しているかたも多いはずだ。
Youtubeのように著作権を無視して動画を共有するのではなく
しっかりと権利を保護しているように思う。
どこまでやっているかは分からないが。


このドラマスタイルから結局パンドラTVに飛んでドラマを見るという
利用シーンが多い。
パンドラTVは画質もそこそこいい。
日本で、韓国ドラマをこういった形でみれる無料サイトはあるのだろうか。


Youtubeが悪いとは言わないが、
これからこういった権利をしっかり守った上での
コンテンツ共有というものが増えてくるだろう。


これはネットワークの視点からもとても重要で、
今ネットワークのほとんどを占めているのは動画コンテンツの流通だ。
もう動画を無視することはできないし、
これを前提としていかにネットワークの負荷軽減に努めるかというのは
行政に限らず、民間企業でも重要なミッションになっている。

Youtubeよろしく、いかにこの前提(動画コンテンツが重要)にたって
新しいビジネスモデルを考えていくかという視点は重要だろう。


しかし日本のテレビ局はどうだ。
過去のコンテンツは有料課金している始末だ。
これはまあ安直で頭を使っているようには思えない。


ガチガチの権利主義もどうかと思うが
ある程度の権利を守ったうえでどういったサービスを
提供するのかを考えていったほうがいいのは自然の流れだ。


通信と放送の融合といっても、TVをネットで見れる程度。
提供手段が変わっただけで、付加価値はあまりない始末。
今簡単に日本のドラマを見ようとすると韓国のサイトに飛ぶはめになることも多いが
日本でもこのようなパンドラTVのようなサイトを立ち上げてほしいものだ。

東京ガールズコレクション TGC

2009-10-25 18:07:54 | Weblog
TGCは先月第9回目の開催が行われ約2万人を集めた。
来年はさらに2倍の集客を行うようだ。
これだけの注目度とチケット完売という点に自信を感じているのだろう。

TVでも放送されたようだし、各メディアでも今や大きな存在感を集めている。

TGCはご存じの人も多いが、いわばファッションショーとは少し
色合いが異なる。

まず大きな特徴の一つは、その場で携帯経由でモデルが身につけている物を
即座に購入できるとうことだ。
なんと前回は5900万も売り上げたそうだ。

F1層はファッションに投資する金額が、年々増加しているというから
彼女たちのファッションにかける情熱は一味違うのだろう。
女性の人にはいうまでもないのだろうが、有名どころのファッション誌では
今や昔のようにただモデルの着こなしを見るから、読者が参加するページもある。
このページは意外に人気だそうだ。
ファッション業界も時代に合わせ色々手を替え品をかえ、ファッションを刺激しているのだろうが
根底にあるF1層のファッションに対する熱意は冷めることを知らない。


このF1層をいとも簡単に集めてくるTGCは他業界から注目を浴びていることを
知らない人は実は多いのではないだろうか。

このF1層のいまの変化として、なかなかTVなども見なくなったようで
広告効果が薄くなってしまったと頭を抱えている業界も多い。

そこで白羽の矢がたったのが、TGCというわけだ。
ここではやたらとテンションがあがったF1層が2万人もいるので
絶好の自社商品のPR場と化す。

たとえは、コンビニやユニクロ、スーツの青山等がTGCと共同で商品開発をして
TGC会場で販売している。
さらに販売不振にあえぐ伊勢丹も従来とは違う訴求効果に大きく着目しており
新作をショー中に披露した。
一つ驚いたのは前回はトヨタまでがTGCとコラボレーションを組んだことだ。
評判さえよければ、必要以上の広告宣伝費はかからない。
なぜなら今のF1層は、口コミという最大のルートで情報を横展開してくれるからだ。


例えばSMAPのコンサートで同じような戦略はあまり意味をなさない可能性がある。
TGCではショー中に、よし商品を買ってやろう、またはさっきのカバン検索してみよう
というまれにみる、買おうという精神状態にしているから効をそうしている可能性が高い。


ただ冷静にTGCを見てみると、TGCはそんなに発想がぶっとんでいるような斬新なものではない。
しかしこのモデルは大きなヒットを生んでいる。
多少のアレンジと新しい何かを組み合わせて、大々的な仕組み存在感を作り出した。


TGCの取り組みは、
新しいことを創造する際に大いに参考になるのではないだろうか。

アマゾンキンドル

2009-10-16 23:48:26 | Weblog
アマゾンキンドルもやっと日本でも発売というアナウンスメントがあったが
まずは英語のコンテンツのみということになっている。

そもそもアマゾンはアメリカで大成功して、快進撃中と思っている方も
多いかもしれないが、実はそうでもない。
そもそもアマゾンはキンドルをiphone化しようとは現状思っていないからだ。
よく考えてもらえれば、音楽と本は違う。

例えば、GLAYが好きだという人は、ある程度彼らの楽曲を購入する人が
多いだろう。
しかし、村上春樹が好きだからと言って、10冊もポンと買う人はまれだ。


そもそも彼らが今ターゲットとしているのは
よく本を読んだり、新聞が欠かせない人であったりする。
電子ブックの時代はいきなり来るとは考えておらず、いつかガツンと時代がきたときに
存在感を示せるようにいま取り組んで切るようだ。

とはいってもアメリカではとても多くの書籍が電子化されているようだ。


では、日本は今どうなっているのだろうか。
お世辞にも多くの書籍が電子化されているとはいいにくい。
また、会社によっては、普通に買っても電子ブックで買っても
購入費用は同じというボンクラなところもある始末だ。

そんな中、日本は若者をターゲットに電子書籍化を進めてきた文化がある。
そのおかげて、今や漫画やエロ系が全体の8割を占めるまでになった。

つまり漫画やグラビアなどのコンテンツは非常に多い国になった。


この現実がアマゾンのビジネスモデルと合致していない。
これが参入しない最大の理由だと推測される。


アマゾンは、実は約10ドルで新書やベストセラー商品を売っているが
実はこれは利益がでていない、たたき売り価格だ。
利益を出しているのは、雑誌や新聞や、著作権がきれたもの等になっている。
ただし、本好きの人がご自由に買ってくれる本も勿論利益を出している。


このモデルがあるために、稼ぎどころのコンテンツが日本には少なすぎることが
彼らにとってはよく映っていない。


この事実をみると、日本はまたガラパゴス化しているのかと思うかもしれないが、
これは今後どうしていくかによる。
ガラパゴス化も悪い面ばかりではない。
戦略的にあえてガラパゴス化をしているというケースは日本には多々事例がある。

日本は他の国比べて、漫画というコンテンツはまだダントツなのだから
この漫画という切り口でジャパンモデルを作るのもありだ。

さて、キンドルが日本に参入しても突然電子ブック文化が根付きはしないだろうから
今後この業界がどうなっていくかは見ものである。

レクサス

2009-10-03 02:24:42 | Weblog
機会があってレクサスの販売店に少しふれたのだが、
ここはまるでホテルかという店だ。
まず驚くのは綺麗な受付のお姉さんが出迎えてくれることだろう。
あともいたれりつくせり感がある。

お客さんが店をでるときもすごい。
販売員だけでなく駐車場を整理しているおっちゃんも白い手袋をしているのだが、
お客さんが見えている間に一度、ふかぶかと礼をする。かなり長い時間だ。
そして、お客さんが見えなくなってもう一度、ふかぶかと礼をする。

すごいおもてなしだ。
さすがリッツカールトンで研修を受けてくるだけのことはある。


しかし、こんなにすごいのにレクサスは販売不振に喘いでいる。
特にベンツなどライバルに比べても販売成績は見劣りしている。
さらに販売計画を殆ど上回っておらず、レクサス上陸から4年ほど経つが未だに存在感が薄い。
こういったことになった主な理由は3つほどある。
・ブランドイメージが未定着
  レクサスブランドの定着が日本ではまだまだである。従来の車もレクサスモデルに
  吸収されたが、それだけで価格が何十万もあがるという点も不信感だ。


・おもてなし精神
  アメリカではこのスタイルで成功をおさめたようだが、日本ではこれはあっていない。
  そもそも従来の外車の販売店にて車を買う富裕層と言うのは少ない。
  基本的には販売員が直接出向いて行って購入してもらうケースが大半を占める。
 
・商品性
  高品質、高機能を前面に出してきたが、今となってはあまり差別化ができなくなっている。
  マーケティングに失敗しているように思われる。
  トヨタとして外車の乗り換えを狙っていたようであるが、新規顧客のうちそういった客は
  2割程度のようだ。


こういた状況を見て、ホンダや日産の高級車の逆輸入も一度保留という形を
とる結果となっている。


しかしこれは今の現状であって、これからどうなのか?というと話は変わってこなくては困る。
何よりもプリウスで成功をしたトヨタのことであるから、
次の一手かその先の二手目かを期待されることは大きい。


日本では待っているスタイルで高級車を販売していこうというのは、
従来ではないのは百も承知であったはずだ。トヨタは。
何も考えていないようには思えない。ただ時間軸の見積もりを誤っている可能性はある。

このレクサスは今のままでは売れる気配はないが、はいお疲れ様でした ではいけない。


トヨタは念願の打倒GMを達成した後にはまだやることがある。
それは高級車市場での覇権獲得だ。
今まではGMを見ていればよかったが、これからはVW(フォルクスワーゲン)を見ていく必要がある。

VWグループの車は何もVWだけではない。
そのグループには日本でも有名な高級車がずらりとラインナップされる。
例えば、アウディ、ランボルギーニ、ベントレー、ポルシェ、もちろんVWだ。

これからはこの高級車市場へと挑戦していく必要があるトヨタは
レクサスが日本では売れませんでした。日本ではやはりVWやベンツが売れますね。
ですので海外で頑張りますでは
駄目なのだ。


次の1手をどう打ってくるか実に楽しみだ。