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ホノルル奮闘記・21~40キロ過ぎ

 ダイヤモンドヘッド通り(Diamond Head Rd.)の急激な下りでゴールまであと2キロ。普通なら下り坂はとても楽なのだが、マラソン後半の下り坂は、太腿前面に負担が掛かって登り坂よりも辛くなる。両脚はつったり治ったりの繰り返しで、もうあとは這ってでも行くしかない。この付近の沿道でビールを振舞っている地元のグループがいたが、さすがに遠慮した。左胸に付けているJALパックのワッペンと右手の緑色のリストバンドが、ゴール後のJALパック専用テントの入場証で、これを失くしてはいけない。時刻は10時38分で、6分前に40キロポイントを通過しており、ここはビーチ通りのバス停(Diamond Head Rd+Beach Rd)付近。[(c)allsports.jp]
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ホノルル番外編・55~ハイビスカス

 これはすぐに名前がわかった数少ない花のひとつ。アオイ科フヨウ属の「ハイビスカス(Hibiscus)」で、ハワイを始め世界中に約250種が分布しており、さらに園芸種は数千種になるという。ハワイでハイビスカスと呼ばれるのは “ハワイアン・ハイビスカス” を指し、中国原産のブッソウゲ(仏桑花)にハワイの固有種を掛け合わせて作られた。[(c)allsports.jp]
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ホノルル奮闘記・20~39キロ付近

 午前9時半頃から曇り空が次第に青空になり、太陽が照り始める。しかし日本の真夏の暑さではなく、まだ我慢できる気温。おそらく27~28℃程度だろう。写真は39キロを過ぎカハラ通り(Kahala Ave.)からダイヤモンドヘッド通り(Diamond Head Rd.)に入るあたりで正面のダイヤモンドヘッドがずいぶん近くなってきた。写真データでは午前10時17分でスタートから5時間17分経過。このあたりでは疲労の限界でもうほとんどの人が歩いている。
 私はこの急坂で両脚がつり道路脇で屈伸運動をしていたが、その時後方から 『エイホッ!、エイホッ!』 の元気な掛け声が近づいてきた。何者かと思って振り返ると、頭に手拭いを巻き、羽織、袴姿で高下駄を履き、リズミカルに一人の男性が走ってくる。レースでは様々な仮装ランナーが走っているが、高下駄でフルマラソンを走るのは初めて見た。彼の掛け声で少し元気をもらい、しばらく彼と並走したが、結局、彼の安定したテンポにはついていけず、次第に遅れ始めその姿はどんどん遠くなってしまった。
 帰国後、調べてみると、彼の名前は下駄をもじった “GETTAMAN(ゲッタマン)” で、ホノルルマラソンでは知る人ぞ知る名物ランナーだった。本名は竹之内敏さんで1965年屋久島生まれの日本人。スポーツクラブ経営や健康運動指導士などの肩書きを持ち、健康関連の著書も多く各地で講演もされている。女優の安田美沙子さんや歌手の北川悠仁さん(ゆず)がホノルルマラソンを走った時のトレーナーもされ、自身はトライアスロン出場や、ホノルルマラソンでは20年以上連続で高下駄で走っているとのことだ。ランナーの間ではレース中に彼に出会うと幸福が訪れると言われている。
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ホノルル番外編・54~ココヤシ樹

 ハワイに来ればやはりこの「ココヤシ(Coconut Palm)」を載せなければならないだろう。ヤシ科ココヤシ属の常緑高木で、ヤシと言えばこのココヤシを指す。果実は楕円形で内果皮の基部に3つの孔がありこれが猿の顔に見える。ポルトガルで猿のことを “coco” と呼ぶがそれが名前の由来となったようだ。ココヤシの果実は海中に落ちても発芽能力が失われず、他の島に流れ着いても根付くことができる。[(c)allsports.jp]

♪♪名も知らぬ 遠き島より
  流れ寄る 椰子の実ひとつ
  故郷の岸を離れて 汝はそも波に幾月
  旧(もと)の木は 生いや茂れる
  枝はなお 影をやなせる
  われもまた 渚を枕
  孤身(ひとりみ)の 浮寝の旅ぞ
  実をとりて 胸にあつれば
  新たなり 流離の憂い
  海の日の 沈むを見れば
  激(たぎ)り落つ 異郷の涙
  思いやる 八重の汐々
  いずれの日にか 国に帰らん
(『椰子の実』
作詞:島崎藤村 作曲:大中寅二 昭和11年)
(JASRAC許諾第J160121986号)
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ホノルル奮闘記・19~カハラ通り

 時刻は10時13分で、ケアラオル通り(Kealaolu Ave.)を過ぎ、カハラ通り(Kahala Ave.)を走っている。残り5キロを切ったが、道の先にはダイヤモンドヘッドが見え始め、最後の難関が待ち受けている。あの急な登り下りをこなして6時間を切るにはあと47分しかない。
 JALパックの企画でレース前々日に、トライアスロン選手/白戸太朗氏の話を聞く機会があった。白戸氏は前日の過ごし方、レース中の注意点などを約1時間話してくれたが、その中で面白かったお話は 『4時間以内にゴールする人達にとってはマラソン “レース” です。カーボローディングやお酒などに注意していただくのはその方々です。それ以外の人達は “レース” ではなく マラソン “ピクニック” です。 “ピクニック” を十分楽しんできて下さい。前日お酒を飲んでも構いません。利尿作用があるので、その分しっかり水も飲んでおけば大丈夫です。』
 確かにこんなに歩いてしまってはマラソン “レース” とは言えないが、さりとて “ピクニック” にしては過酷過ぎる。
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