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犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

アメリカンフットボール観戦

2012-04-25 23:47:34 | 日々の暮らし(帰任以後、~2015.4)

 日曜日、アメリカンフットボールの試合を見に行きました。

 甥が高校の部活でやっていて、その関東大会予選です。高校3年生の甥はこの大会が引退試合。負ければ高校の部活生活はおしまいになり、あとは受験勉強が待っています。

 甥はもともとサッカーをやりたかったらしいのですが、甥の高校(聖望学園)はスポーツ推薦のあるような強豪のため、レベルが高すぎてレギュラーになれる可能性がない。それで中学のときにサッカー部を辞めました。

 父親(すなわち私の兄)は、大の巨人ファンで東都大学野球にも通う野球好きなので、息子にも野球をやらせたかったのでしょう。しかし野球部はサッカー部に輪をかけて強く、2008年春の甲子園では準優勝を果たした。それでサッカーをやめた甥は一時は地元の野球チームに入ったりしていました。

 中高一貫で高校に進学してから始めたのがアメリカンフットボール。こちらは部員が少なく、上級生になればレギュラーは間違いない。体も大きかった甥は、2年生まではオフェンスチーム。3年生引退後は、攻守に活躍するようになり、今年正月のニューイヤーボールには関東三県の選抜選手に選ばれるまでになりました。

 さて、大会第一回戦は突破。二回戦がすでにして準々決勝といいますから、サッカーなどとは違い、アメフト部のある高校の少ないことがわかります。さらに言えば、甥の学校はSICと言って、関東三県(埼玉、茨城、千葉)の合同大会。三県がいっしょになってやっと大会が成り立つわけです。

 もしかしたらこれが最後の試合になるかもしれないというので、兄に誘われて見に行きました。

 相手は前回大会準優勝の埼玉栄。強豪です。試合前の予想では、埼玉栄有利。勝つ確率は少ないけれど、なんとか善戦してほしいというところ。

 敵地アウェーでの試合は、終始埼玉栄の押し気味に進められました。しかし、自陣に押し込まれた第一クウォーター、敵のパスミスを聖望がインターセプト、そのまま独走してタッチダウン! フィールドゴールも決めて7-0とリードしました。

 甥がボールをもった相手にタックルしてつぶすたびに、われわれは盛り上がります。

 第二クウォーターでは栄にタッチダウンをとられ同点。ところが第三クゥーターで、聖望のパスプレーが見事成功して再びタッチダウン。14-7で第三クウォーターを終えました。

 高校のグラウンドには観客席などはなく、グラウンドを囲む道路の歩道が観戦場所になっています。グラウンドは道路より数メートル低いので、観戦にはちょうどいい。

「すごい。勝っちゃうかも」

「うん、ここまで来たら勝つっきゃないね」

 応援にも熱が入ります。

 実は、進学のことを考えると、早めに敗退して受験勉強に専念させたいというのが親の本音です。しかし、予想外の善戦に親たちも嬉しそう。

 第四クウォーター、たった10分が長く感じられます。地力の差ははっきりしているので、立て続けにファーストダウンを奪われ、ついにタッチダウン。同点です。

 アメフトは激しいスポーツなので、第四クォーターとなると選手も疲労の色が濃くなってくる。おまけに、聖望は交代要員が少ないので、出ずっぱりの選手が多い。

 残り2分少々というところで、逆転のタッチダウンを奪われました。その後は起死回生を狙ったパスプレーを連発しましたが、すべてインコンプリート。

 結局14-21で敗退。

「あーあ」

 応援していた父兄からため息が漏れました。

 これで甥の部活は終わりました。

 高校の部活とはいえ、けがをしたときにサポートや差し入れなどで、試合のたび応援に来る親も多く、敗退が決まった瞬間、目に光るものが見えていました。

(そういえば、三女のときもそうだったなあ)

 三年前のゴールデンウィーク、当時高三だった三番目の娘の最後の大会(女子サッカー)を見にいったときのことを思い出しました(→リンク)。あのときも、試合はぼろ負けだったけれど、戦い終えて号泣している部員たちを見て、胸に迫るものがありました。

 青春ですね。

 若いっていいなあ、としみじみ思います。


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