犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

送別会 3

2015-03-16 23:37:16 | 日々の暮らし(帰任以後、~2015.4)

 大阪出張時にも送別会がありました。とはいっても、送別の対象になるのは私ではない。組織再編によって消滅する部署の解散会と言ったほうが正確です。

 場所は地下鉄梅田駅近くの隠れ家風の店。私は翌日、東京で仕事があったので、遅い新幹線で東京に帰ることにしていました。すでに指定席は新大阪九時発を予約済。

 このところ、京都付近の降雪の影響で新幹線が遅れることはよくあったので、終電少し前というのはかなりリスキーです。新幹線が定刻に着かないと、電車では家に帰れない。ただ、今は娘の家があるので、いざとなったら品川からタクシーで帰ることも可能。

 メンバーたちは、4月以降、私と入れ違いに東京に転勤する人あり、大阪で別の事務所に行く人あり、それぞれ行き先が違います。

 一人4000円ぐらいのコースだったと思うのですが、同じ金額で、東京と大阪では出るものの量も質も違う。さすが食い倒れの街、大阪です。

「4月から大阪勤務ですので、よろしくお願いします」

 実は、私は大阪勤務が初めて。大阪に本社のある会社としては珍しい部類に属します。

 大阪は言葉も違うし、習慣も違う。エスカレーターで片側を空けるとき、東京は左に立ち、大阪では右に立つというのは有名な話です。

 東京出身で数年前から大阪勤務をしている同僚によれば、大阪では、トラックがバックするとき、警告音に続く合成音声は、

「バックします。ご注意ください」

ではなく、

「バックするでー。気いつけてやー」

だとか。この音声を実際に聞いたとき、衝撃を受けたと話してくれました。

 しばらくは、ミャンマー語など外国語の学習は中断して、大阪弁を学ぶほうがよいかもしれません。

 夜は更け、私は2時間制の制限時間かっきりの8時半に店を出て、無事9時発のぞみに乗ることができました。

 そして、品川からタクシーではなく電車で娘の家に行くと、娘は仕事を家に持ち帰っていて、

「今日は徹夜」

と言うのを尻目に、私はふとんの中に倒れ込みました。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 送別会 2 | トップ | 最後の授業 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日々の暮らし(帰任以後、~2015.4)」カテゴリの最新記事