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犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

大阪のタイ料理の実力

2007-09-04 07:01:29 | 食べる
 大阪でのクリケット勝負の前,タイ料理屋さんで腹ごしらえしました。韓国ではさんざんな目に遇いました(→リンク)が,大阪のタイ料理の実力やいかに。

 メニューには,タイカレーをはじめ,代表的な料理が網羅されているようです。

 まず,お酒。代表的なシンハーもありましたが,小瓶しかなかったので,チャン(象)のほうにします。
 スープはトムヤムクン
 そして豚肉の炒めもの
 締めのシクサは,鶏肉グリーンカレー

 まずトムヤムクンは相当に辛め。でもしっかりと大ぶりのクン(エビ)が4つ入っているし,レモングラスの香りもしっかりついている。

 炒めものも,ちゃんとパクチー(香菜/コリアンダー)が入っている。

 グリーンカレーは,鶏肉にナスにピーマンにニンジン。ニンジンが入っているところがちょっと日本風でしょうか。でも,味は本場もの。

(そうか,ナスはあんまり煮込みすぎないほうがいいんだ)

 タイのカレーは,ナスという名前で,似ても似つかない,豆のようなものが入っている。日本ではナスで代用しますが,今まで私が作るときは最初からぶちこんでしまうため,ほとんど形が崩れるくらいになってしまう。
 ここで出たナスは,ほどよい煮込み加減でした。やや砂糖が効いていたものの,本場の味に限りなく近い。

 なによりもうれしいのが,ごはんがインディカ(タイ米)だったこと。これでなくっちゃね。

 店のご夫婦のどちらかがタイ人だとのことで,誠実な仕事をしています。

 象ビールはやや水っぽく,二杯目は日本の生ビール。それに続いて,最後はタイの代表的スピリット,メコンウイスキーに挑戦。私も初めての経験です。

 メコンは,インドシナ半島を貫流する大河。高校の地理の時間に,タイのバンコクを流れるメナム川とともに習った記憶があります。

 以前書きましたが,メナムというのはタイ語で直訳すると「水の母」。「川」を表す普通名詞です。この大河を指して西洋人が,なんという川かと問うたところ,たんに「メナム(川)」と答えたのを,川の固有名詞だと勘違いしたらしい。
「メナム川」というと「川の川」になっておかしいということで,最近はタイの正式名称である「チャオプラヤー川」を使うようです。

 一方の「メコン」のほうは,「メナム・コン」をつづめたもの。
「コン」はたしか「人」だったよな。

人の川?

 調べてみると,「コン」は人とはスペルが違い「ワニ」。「メコン」は「ワニの川」でした。

 で,メコンウイスキー。
 ウイスキーとはいうものの,独特の香りがあり,ほのかな甘みがある。調べてみると,原材料は米と糖蜜だそうですから,厳密にはウイスキーとは言えないでしょう。

 口当たりはよかったけれど,その後ダーツバーで,お決まりのマッカラン10年カスクストレングス(58度)に始まって,常連さんが勝沼に持っているブドウ園で作ったというオリジナルワイン3種,最後はチョウムチョロム(韓国焼酎)と,無茶な飲み方をしたので,クリケット勝負には惨敗,翌日東京に向う新幹線の中では吐きそうになったのでした。

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