めくるめく楽しい日々の続いた先週の大分旅行は、
各旅館でインターネットがほとんど使えなかったことと、たとえ使えたとしても
日々の訪ね歩きと温泉効果で夜9時過ぎには眠りに落ちていたものですから
スマホからの現場速報だけになっていました。
んなわけで、大分旅行のとりまとめ。
①食べ物編 ②温泉編 ③建物編 ④自然編
のカテゴリーわけで書かせていただきます。
今日はまず①食べ物編
これが一番「量」は多くなりそうです。
4月27日(土)午後1時 杵築市 南の丘
食事どころ「松樹」さん
杵築陸上競技場でタップリ跳んだあとでお腹が減ってました。
計画時は湯布院まで行って御三家のレストランがいいかな、などと
考えてもいましたが、時間的にもお腹的にも不適切です。
そこで、空港で見つけていた「杵築の丼」パンフレットを見てこちら松樹さんを訪ねました。
高台の崖上にあるので海を一望、杵築城も見えるパノラマビューです。
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私は牛すじ丼。甘辛い、ようこそ九州インパクト味です。
彼女は山定食。白い、と強調した鳥天にだんご汁、大分名物が並びます。
鳥天はふわふわして、衣の色とともにとろける食感が楽しめます。
団子汁は、うどんとすいとんの真ん中。味噌の味が染みていて、
ゴボウや人参の野菜がタップリして滋養の旗印があがりそうな満腹ものでした。

4月27日(土)午後6時30分 筋湯温泉の朝日屋旅館さん 夕食
食事時間を2分過ぎて温泉から部屋に戻ると、テーブルにずらり。
ご飯ものだけが後ででてくる配膳方法です。
壮観ですね、旅館のお料理は、と足利から地元に戻ったという仲居さんの
マシンガントークで、初日の夕食は景気よくスタートです。
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手の込んだものと言うより、大分の山で育った素材を、
できるだけ沢山食べてもらいたいという趣向がよくわかります。
がつがついただきました。
豊後牛の陶板焼きにイワナの塩焼きはこのあと皿の上に小骨一本残りません。
そして馬肉は、良く運動しているようで、噛めば噛むほど味が染みてきました。
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4月28日(日)午前7時30分 朝日屋旅館朝食
気温差が大きいから美味しいという山間部のお米と陶板焼きの目玉焼きが美味。
朝食としてはとてもシンプルなものでしたが、
女将お手製というプリンが、コクのある夢深い味わいだったのが印象的でした。

4月28日(日)午後0時 中岳山頂でおにぎり2個の昼ご飯
お宿で握ってもらった、わかめとゆかりのおにぎりを、絶景をおかずにほおばりました。
4月28日(日)午後2時20分
下山して高原ミルクソフトをなめた後、車で出発。九重山周遊道路を南下して
最も熊本側に近づいたところに、パティシエの開く行列のできる喫茶店「シェ・タニ」があります。

ケーキバイキングが皆さんのお目当てのようですが、私は2ピースをチョイスできるセット、
彼女はプリンセットを選びました。ショーケースにはホールケーキが10種ほど並んでいて、
注文するとその場でカッティングしてくれます。
悩んだ末に選んだのが、ふわふわクリームのロールケーキと、チョコクリームとココア生地が層になったケーキです。
阿蘇のジャージー乳を使っているとのことで、コクはたっぷり、
広い窓から見渡す阿蘇山の峰峰に目をやりながら、久住山登りのご褒美には最高でした。
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4月28日(日)午後6時 長湯大丸旅館 夕食
今回の旅行で泊まった3軒の宿の中で、JTBランクが一番高いのがこちら大丸旅館。
ご飯も素材に一工夫をしたものが並び、器も目を喜ばせようとしているのがわかります。
お献立がずらり。
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昨日は馬刺しを食べられなかった彼女が今日は口にしました。
霜降りです。
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イワナはお刺身に。骨は揚げてあります。
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ふたを開ければお月様?美しい黄色の茶碗蒸しの中で
姿を見せるのはうさぎではなくスッポンでした。
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ご飯の前に出てきたのが豊後牛のローストビーフです。
肉質の良さと、味の力強さが同時に楽しめるのがいいところ。
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すっかりお腹はいっぱいです。一品一品出してくれるのも、お値段のうちでしょう。
4月29日(月)午前8時15分
翌朝の大丸旅館の朝ごはんは、朝ドラを見た後でもいいですか?という私たちのわがままを
笑顔で受け取ってくれて、8時15分からと中途半端なスタートです。

ごらんの通り、曲げわっぱに並んだおかずは景色が美しい。
くみ上げ豆腐は全国の定番になってますが、大豆の力をいただきます。
左手は温泉がゆ、上に散らした塩クジラの食感が私には初めてで
コリリとよいアクセントになっています。
4月29日(月)午後2時15分 別府のラーメンやなぎ家さん
午前中は野口原運動場で走り、竹瓦温泉で汗を流すと、多くの店でランチタイムがおわっている時間になっていました。
でも、鳥天をどうしても食べたいと楽しみにしていた私たち、ラーメン屋さんは通しで営業を
してくれていました。
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大正解!!衣も柔らかなら、鶏肉もしっとりしているのが、鶏好きにはたまりません。
シンプルな揚げ方なので、鶏の良さが生きています。
他に豚骨ラーメンと焼きめしをいただきました。
チャーハンではなく、焼きめし。これがたまらなくうまい。
あおってパラパラ、ではなく、鍋肌にしっかり焼き付けたご飯は、
所々にお焦げがあって楽しいのです。
4月29日(月)午後2時35分 やなぎ屋さんかのある商店街をあるいて3分ほどのところにある
ジェラートのお店「ジェノバ」。カップよりコーンのほうが安い、というのは初体験。
確かに、コーンの方が盛りが少ないのでそうなるのでしょう。
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あ、ごめんなさい。ピンボケちゃいました。イチゴとナッツです。
南国の天気がいい日ならではの楽しみ。お口がさっぱりしました。
4月29日(月)午後6時30分 別府明礬温泉 旅館岡本屋さんの夕ご飯
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日本最大の温泉湧出量を誇る別府の街は実に壮観です。
家の間からもくもく、山の緑の下からももくもく、湯気が豪快に上がっています。
そんな蒸気を使った蒸し物がこのお宿の料理にも並びます。
名付けて牛肉の地獄蒸ししゃぶ。牛肉とキャベツ、タマネギ、水菜がせいろの上に並びます。
蒸した肉は脂が落ち、野菜はシャキシャキとしたままグルタミン酸を凝縮させています。
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デザートも蒸気力。岡本屋さんが全国に誇るお菓子、元祖地獄蒸しプリンの登場です。
味が濃いよ、クリーミーだよ。カラメルが苦くて甘いよ。
乳製品への敬意と言うより、卵への愛情のお菓子です。
実は、JTBで予約したときは夕食抜きのつもりだったのですが
到着すると「一泊二食になってますよ」とのこと。
旅館料理を3晩続けるのは、私たちの胃には激務でしたが、
いざ食べ始めると、やっぱり平らげてしまうのでした。
4月30日(火)午前8時 岡本屋さんの朝ごはん。
だんご汁がうまかった。初日の煮込み系とは対照的な
ゆでたてもちもちの団子が出て参りました。
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4月30日(火)午後0時15分
最終日、ついに雨が降り始めました。私たちの旅行としては、3日晴れで1日雨なら御の字でしょう。
おとなしく天のご機嫌をうかがいながら、鉄輪温泉街のさりげないお店で売っている豚まんを
店先で頬張ります。
温泉蒸気で蒸した皮はどこかひと味違います。
4月30日(火)午後0時45分 鉄輪の蒸し工房という体験施設で
野菜Aセットとおこわを頂きます。
蒸し台が20ほど並んでいて、それを借りて蒸し上げます。
大人気の大行列、40分待ってようやくスタート。
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なんも見えねー。ふたの下から蒸気がもくもく。
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15分後に、まずはキャベツやシメジ、卵とおこわを取り出します。
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さらに15分して、ジャガイモ、サツマイモ、タマネギ、カボチャ。
根菜類も蒸し上がりました。
味を内から引き出すシンプルな料理、調味料なしで十分な強さがありました。
こうして書いてみると、本当によく食べました。
しかも美味しいものばかり、
大分県、食の旅は大満足の花丸気分で間違いなしです。
おまけのお土産のご紹介。以上、ごちそうさまでした。
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