日々ふさおまき

走って跳んで歩いてます。

治療の道のり

2018-10-20 13:45:49 | 織田フィールド開放状況
ゴッドハンドのように劇的な変化をもたらした千歳船橋の整骨院に通って3週間。
今週は2回織田でスパイクを履いたからか、金曜の午後には職場のフロアを歩くだけでも、アキレス腱に張りと痛みを感じます。
週の仕事を終えて、閉院間近に飛び込んだものの、今日は先生より痛みが勝り、千歳船橋の思い出は、初めて入った蕎麦屋さんの、角が立った蕎麦の喉越しだけとなりました。



天ぷらをお好みでオーダーできるのも好印象。さつまいも、ナス、イカを揚げてもらいました。

一夜明けて土曜日は、織田フィールドの開放日。渋谷シニアランナーズの練習会です。
秋が深まり、ハモと松茸が食卓に並ぶがごとく、短距離と長距離のランナーが入り乱れて危険なほどの賑わいでした。
なんとかスパイクで二本のバトン練習はできたので、まあ良しとしましょうか。


秋の午前は織田とコロンバン

2018-10-17 11:23:42 | 織田フィールド開放状況
夏の終わりから続いた台風は、代々木公園の立派な立ち姿をしていた山桜を何本もなぎ倒しました。

また、ケヤキの冬に向かった体内調整を狂わせ、チリチリの葉が枝先に揺れる有様は、今年の貧相な黄葉を決定的にしています。

それでも、夜のうちに降った雨で空気の透明度は深呼吸を促す涼やかさとなり、
トラックの表面がまだ乾ききらない水曜朝の織田フィールドに出かけます。
アキレス腱は一歩進んで二歩下がる回復具合で、
先週末よりは痛みと硬さが増してはいるのですが、
静かにゆっくり体の動きを確かめながら、静的ストレッチ、ジョグ、動的ストレッチと進めていくと、どうにか走る神経が頭から足の指まで連携する感覚を確認できました。
では、と一本目の流し。踏み出しは柔らかめに置いて、加速もなだらかにしておきます。左足首の張りが内側に現れ、十分に強い着地を得るまでは持っていけません。
2本目までには再度ストレッチ。
血流が増して柔らかくなる足首に、次の流しは少し着地のボンボンというリズムに近づけることができました。

悪くない。
という事で、スピードアップはひとまず置いて、
ジャンプの補強をすべく砂場に伸びる助走路へ移動します。ここ、私のお気に入りのトレーニングスペースです。
斜め前方左右への連続ジャンプ、バウンディング、そしてホッピングをそれぞれ20歩2セットずつ、この動きなら足首も嫌がることなく伸縮してくれたのは、足全体のバネが溜まっていたからかもしれません。
この感覚に気分も高まり、仕上げに50メートルと100メートル走を一本ずつして、青空に薄雲が幾何学模様の鱗となった秋の織田フィールドを後にしました。


空欄が目立つのは、オフシーズンの証拠ですね。

代々木公園周辺のケヤキ並木を原宿から表参道方面に辿ったのは、彼女が買った近刊のBRUTUSでケーキ特集があったから。
それも、ジャパントラディショナルの店が多く、近江屋、モンブラン、マッターホルン、黄瀬戸、ウエストと、私たちの東京暮らしで親しんだ店が目に入ったのでした。
原宿はもちろんコロンバン。
一人で喫茶に入るのは初めてです。



舌に溶け込むバタークリームケーキに、練習で使ったエネルギーを取り戻しました。



織田の水曜に戻る

2018-10-10 09:57:19 | 織田フィールド開放状況
随分久しぶりに、水曜開放日の朝、織田フィールドに来ました。
左足のアキレス腱は炎症はあるけど、可動域が深くなってることに勇気を得て、30分。流し3本ですが、足は前に出ます。着地時の足首の丁寧なさばきに気をつけると、
バネがたまっているおまけもあって、
軽やかに気持ちよく駆けることができる、
秋の朝でした。


アキレスへのアプローチ

2018-10-08 11:09:38 | マスターズ陸上(オス)
大迫傑選手がシカゴマラソンで日本記録、しかも2時間5分台という驚くべきタイムを出して、ランナー興奮の朝。
気持ちの上では2000年のシドニーオリンピックで高橋尚子選手が、この上ない笑顔でゴールテープを先頭で切った翌日に似ています。
代々木公園を走るランナーが普段より多く見えてしまうのは多分私の勝手な思い込みで、体育の日であることを思い出すのですが、自分のランニングに見えない前向きの推進力を感じるのは確かな事です。そして間違いなく、思い出すのも難しいくらいの久方ぶりに、自分の期待する思うがままの動きで公園一周を走れたのは、
大迫選手のニュースばかりではない、今日に至るいくつかのアプローチがあったからなのです。

全国マスターズ陸上競技大会、5年連続出場の努力賞でしか納得できなかったあの日の前後から、
運動に関するアプローチはいささか混乱というか、とっちらかった悪食のような様相です。

テレビのショートコンテンツでネットにも話題になった『みんなで筋肉体操』を毎夜4日分YouTubeを流しながら自宅で繰り返し、
ヒラメ筋と腓腹筋をヘロヘロになるまでほぐし、
経絡の鍼治療でアキレス腱を専門に治すと断言する学芸大の治療院に出かけ、
ストレッチも静的、動的何でもござれで取り組み、
痛みが少なくなるとトラックに出て、
2日と続かずアキレス腱はストライキを再開するのでした。


それが昨日、友人の紹介で診てもらった整骨院の先生が、腱のズレというこれまでにない見立てにより、くいっといじると、痛みは減り、固まっていたシコリが滑り始めたのです。
不思議な変化ですが、まだ私は慎重です。
昨日はランニングはもちろんアキレス腱を使う運動は控えた、加圧トレーニングだけにしました。
体幹もしっかり使って、一晩様子を見ようというわけです。

そして朝、少し気分は低下しました。
昨日までと同じく、アキレス腱は伸縮性なく、足首を固めたままでしか歩くことができません。
朝ごはんを用意して、新聞を取りに行って、ほぐれるまでには時間がかかります。患部を指でつまむと、ズキッと痛みが走ります。
でも、痛みと違和感がありながら、どこか昨日までと感覚が違います。何となくですが、歩いた時に左足の着地感がしっかりしているのです。

古い緑色のターサーを履き、久々の代々木公園に出かけ、動的ストレッチに時間をかけてから走り出しすと、一歩めから幸せでした。右足を軸足に左足の一歩目がしっかり踏み込めたのです。
アキレス腱の痛みは、脚の位置が狂っていたことにも原因があったのでしょう。
着地した時の微修正も必要なく、設置時間も瞬間短くなったようです。
サイクルが良くなると、腿の返しや膝のコントロールにも余裕が出てくる、そして冒頭のリポートへと続きます。

心地よく走ったら、ケアも時間をかけないと元の木阿弥なんですが、
今日は正午から国立劇場に行く予定になっています。
9月に歌舞伎座で見た『俊寛』で気になっていた清盛のお話が、
『平家女護島』の通し狂言として上演されています。


入場しようとチケットを出したら、実は昨日の席だったというハプニングも、無事当日券を手に入れて席に着きました。

清盛あっての俊寛。六波羅と鬼界ヶ島、そして敷名の浦に場面をとった三幕を二階の1列席で見渡す大観望で堪能しました。

余韻に浸りつつも、芝居意欲が湧き上がり、30分後には有楽町へ移動して、『食べる女』のキョンキョンにも会いに出かけたのでした。