日々ふさおまき

走って跳んで歩いてます。

写真のない食本

2012-11-30 09:07:30 | ふさおまき(オス)日記

4年ぶりに出版されました。

11月30日発行。

「東京いい店 うまい店」2013-2014バージョン。

覆面取材の匿名記事。

逆説的に、「だからこそ提供される本当の味情報」と自信を見せていたこの本が、

リニューアルをしたのは、もちろん、取材スタンスを同じくするミシュラン・日本版が

2008年に上陸出版されたからでしょう。

 

いろいろ思いが編集部には深かったのか、巻頭言から力が入っておりまして、

いかにリニューアルしたか、しかも4年の間を置いて、と書いています。

ただ、これで5季目の購入となる私として一番思い入れが深いのは

「写真の無い食べ物本」つまり、筆で見せる皿、でした。

この方針はかわりません。

ほっとしました。

もちろん、写真が沢山載った食べ物の本も買うことはあります。

ただ、いろいろ考えてお店を選びたいときには、こちらの写真がない食べ物の描き方は

貴重なのです。

店の雰囲気がわからなくなってしまうのが、食べ物写真の弱点。

とくにソフトフォーカスとライティングの技術で美味しそうに撮影されると、

思いが外れてしまうとでもいうのでしょうか。

だから、待っていましたの気持ちが満たされて、昨晩も仮想レストラン巡りを

和洋中エスニックまで楽しむことができたのでした。

 

これで大忙しな師走も、だいぶ明るい気持ちで乗り切れそうです。

 


加賀藩と思し召せ

2012-11-24 14:57:44 | ふさおまき(オス)日記



最近とみにお腹が和の趣です。
今日は珍しく昼に時間がとれたので、
加賀料理の大志満さんへ初訪問。
私は加賀の寿司御膳、彼女は梅鉢御膳を頼みました。

鯛の煮こごりと、治部煮、茶碗蒸しに牡丹海老の握りに大満足して、彼女はもう一切れ、治部煮の鴨が食べたかったと申しております。

11月24日(土)代々木公園 オフトレ

2012-11-24 12:24:55 | マスターズ陸上(オス)

マラソン3連休といわれる、この週末。

昨日は大田原マラソン、そして明日は第一回富士山マラソンと筑波マラソンが

開催されます。

西では、彼女の妹夫妻が初完走した伝統の福知山マラソンに加え、大阪と神戸。

8万人がフルマラソンに挑戦する計算になるそうです。

 

そんな中日の土曜日だからでしょうか、代々木公園のランナーは普段の土曜日よりも

若干少なめに見えます。ハリアーズさんとセカンドウインドさんは層が厚いから別として、

あとは大学生か高校生のクラブがほとんどで、愛好者団体の姿がありません。

そんな雰囲気の中、私たちは実を縮めながら寒そうにウォーキングスタート。

1キロ歩いてからゆっくりJOGに入ると、彼女の古傷・膝痛が発生したので、

いったんウォーキングにもどって、彼女は一周でリタイア。プールに向かいました。

じゃあ、と私は少しずつビルトアップしていき、18分→10分→8分と、最後はキロ4分を切る

くらいまで上げていき、循環器も十分に使いながらの練習ができました。

これでどうにか、1月の渋谷ニュー駅伝に向かってのトレーニングを始められそうです。

 

終わってからは、腕立て3種×20回、しゃがみ姿勢からのジャンプを20回、

フライングスプリットを30回の補強を入れて、筋肉パワーも上げておきました。

持久力とパワーを操る冬のトレーニングは、気持ちよさが一番。

とにかく怪我だけはしないように、じっくり力をためていきます。

 

 


国立科学博物館でChocolateを堪能する

2012-11-24 10:23:57 | ふさおまき(オス)日記

篠つく雨がやまない麻布十番。

そば屋を出て、ご一緒してくださった彼女の仕事仲間とさよならすると、

美味しかった蕎麦の余韻が、水滴の冷たさに薄くなっていきます。

街場のパン屋さん・サンモリッツで肌理の細かなカステラ巻きと

アップルクーヘンを買ってから、冷え込む体と萎える心を温めるために、

駅前の紅茶やさん・Darjirinさんに入ります。

ダージリンやニルギリといった産地を書いたメニューは、さらに農場別に

選べるようになっています。

私は渋みも風味も三つ星の、100年農場(お名前はメモを忘れました)をチョイス。

なかなかインパクトがあって、目が覚めるお味でした。

一緒に頼んだザッハトルテが薄ぼんやりとかすむほどの、紅茶ココにあり、という大宣言です。

彼女は若干渋みを押さえた、華やかな紅茶を選びましたが、

お互いにしっかりと気持ちを整えることができたのは、まさにこの伝統のお茶のおかげでしょう。

店をでると、今朝から目論んでいた上野の国立科学博物館での展示を見に行くことにしました。

南北線から銀座線にのりかえて到着した上野の駅前は薄暮。

光が漏れ始めたコージーコーナーは上野限定のパンダワッフルがあったり、

道路をパンダバスが走っていたりと、やはり上野は上野と納得する独自の雰囲気が

あります。

人通りもけっこうあるのは、金曜日が博物館や美術館のレイトオープンを知っているからでしょう。

科学博物館も20時までやっています。

 

ライトアップされたシロナガスクジラの銅像を見上げながら、元素の展覧会以来になる

科博にはいります。

で、Chocolate。

チョコレートと環境、チョコレート製造の科学、チョコレートと健康、

何処が科学やねん、とつっこみたくなるテーマをぎりぎり科学メスで切り取る、

なかなかチャレンジングな企画です。

だから子ども連れも楽しめる、ということで、

上の写真はアトラクションの一つです。

考えていますねえ。私たちも乗っちゃいました。

 

年平均気温16度以上の熱帯の森が出自だという雰囲気も再現されて、

館内には鳥たちの声も響きます。

大きな実のレプリカ、ねっとりした果肉、

菌との共生、マヤ文での貴族の飲み物、

襲い来るヨーロッパ、輸出と輸入、

バンホーテンやリッツといった有名メーカーが果たした技術的発展、

カカオマスとカカオバターの分離が生んだ、固形化・大量生産への道、

そしてこれほど愛されるのが、体温下では固まり、体温で溶けるという物質性によるものだと

いうこと。他の食品にはない甘い口溶けはそういう、歴史や技術をもった、ある意味、欲が引き継がれて

生まれた味わいなのですね、と納得した展示になっておりました。

 

はあ、とチョコの科学・大河ロマンをした後は、アメ横で威勢のいい声を聞いて、

おうちに戻ることにしました。

けっこう、寒かったり暖かかったり、ねっとりしたりと、自分の心の物質性を楽しんだ

勤労感謝の一日でした。