宿の人の話では、長袖のシャツ一枚が丁度いい季節だそうです。
作物の植え付けが始まり、アスパラガスがいち早く収穫を迎えているはず。
山にいけば残雪に会えるかもしれません!
温泉だってね!
ベランダから金環日食を見られる幸せ お手軽です。
渋谷を見渡せるほどの高台ではありませんが、少なくとも周囲3箇所の屋上で複数の人々が
太陽を向いて指差して歓声をあげ、
道路にも多くの人が立ち止まって空を見上げて、大人も子供も楽しそうに踊っています。
日食グラスは2人に一人くらいはもっているかな。
兄弟の分は買っていても、お父さんとお母さんは二人でひとつ。
デジカメもって日食観覧する家族写真を撮り、携帯電話で話しているのは遠く離れたお知り合いと
地球の広さを感じあっているのでしょうか。
さて、雲の間から時々見えた日食ですが、少し慣れてくると地上の光の具合で、
雲が厚いか薄いかがわかります。暗くなってきたのは、厚い雲に日が隠れ、さらに日食だからでしょう。
そんな一瞬。終わった後だからこそ白状できる悪行を。
厚い雲が日食グラス代わりになったのでした。
天気予報では厚い雲に覆われるといわれつつも、東京ふさおまきは日食グラスを買っていました。
6時45分、でも雲の隙間はありました。
「欠けてる~」叫ぶめす。
部屋の中で踊りだしています。どうやら、天体には強い反応を示す生き物だったようです。
世の中ではこんなものも用意されていました。
直接見てはいけないけれど、名刺大の紙にあいたピンホールに日の光を通し、
その影を紙に写します。
そう、レンズを使わない写真、ピンホールカメラの原理です。
ピントはばっちりとはいきませんが、なんとなく真ん中の白い丸が欠けている様に見えませんか?
少なくとも、ふさおまき・メスはこれを見て踊りだしましたから、
見る人には見えるのです。
目がばっちり覚めました。
ニュースでは鈴木菜穂子アナウンサーまで、いつもよりワンオクターブ声をあげて、
串本や室戸岬からの日食中継を伝えています。
興奮興奮、お祭りお祭り。
月曜日の朝から、日本のみんなで楽しく踊りましょう。
思い立ったのは2日前。
天気の良さそうな初夏の日曜日、山を歩きましょうと、ふさおまき夫婦の意見は一致しました。
ただ、ねらいは双方違っていたようです。
彼女が真っ先に行きたかったのは、こちら。
御嶽山ビジターセンター。
実は現在、全国各地の国立公園・ビジターセンターでスタンプラリーをやっていて、
集印帳のようなものに3つハンを押すと銅賞としてペンとシールをもらえます。
これまで磐梯朝日国立公園で一つめ、新宿御苑で二つめをもらっているので、
今日ここでハンをもらえれば、銅賞に届くのです。
一方の私は、リハビリの一環。3日続けてトラックで走ると足が持ちそうにありません。
山登りで筋力とバランス感覚を磨きたいと考えました。
それぞれの思惑はありましたが、いざ歩き始めれば、
5月の山は、若葉が少し厚くなった、りりしい山の勢いがあります。
そのうえ今日は夏の日差しで、森の日陰は何とも心地よく風が吹き渡ります。
林床にはシャクナゲを始め、ツツジやなにやら花も美しく目が離せません。
それに、奥多摩の歩道は良く整備されて、大半が凹凸や石の出っ張りがない土道なので、
700m標高差のある下り道でも足には優しい行程でした。
高尾山のような有名どころではないので、登山客のにぎわいもそこそこというのも、
心落ち着きたいサラリーマンの休日としては最高のシチュエーション。
そんなわけで、たっぷりとフィトンチッドを胸に吸い込み、
緑の記憶を脳裏に焼き付け、
半日心地よく過ごすことができました。