日々ふさおまき

走って跳んで歩いてます。

浅草で江戸前寿司一新

2012-05-17 00:42:53 | ふさおまき(オス)日記
古い友人と寿司屋にいった。
渋谷から浅草へ。
一時間かけて夕食を食べにいくのは、
それだけでこころが踊ります。
ライトアップされた浅草寺を抜けて、
路地に灯る明かりを目指します。
格子戸を横に動かし首を入れると、
明るい店内から明るい出迎えの声が聞こえてきます。
晴れ晴れした気分で白木のカウンターに並んで座ると、すぐにおしぼり。
先客に供されるマグロを見ながら、店主の手が空くのを待ちます。

おまかせにも、おつまみなどがついたコースと寿司だけというものがあります。
まずは十巻。漬けや甘煮にこぶ締めと仕事をされたネタが、
ふうわりと沈みこむような軽やかに握られたシャリとともに緑釉の皿に置かれます。
コハダ、カツオ、マグロ。どれも極上で口の中に旨味が広がり、荒波や渦潮、さざ波に夕凪というようなイメージが脳裏に浮かぶのです。
寡黙な店主の動きは淀みなく、実に柔和な表情です。常連さんにも態度は変わらず、
いちげんの私たちにも居心地が良いことこの上ありません。
この店にこれてよかったと、友人にも心から感謝しました。

結局五貫追加して、
お酒もあわせて一万円ちょっと。
支払いまで心地よく、夜空にスカイツリーを見上げながら、また一時間かけて家に戻ったのでした。