日々ふさおまき

走って跳んで歩いてます。

リハビリの道は一歩進んで二歩下がる

2012-05-19 11:45:21 | マスターズ陸上(オス)

土曜日の定期練習会は、来週月曜日の金環日食も是非このお天気で、というほどの快晴。

昨晩の練習から14時間後に同じ織田フィールドに立っていました。

昨日はきわめて友好的に接してくれたタータントラックが、

今日は怖い敵となりました。

みっちり体操とストレッチをした後は、120m流し。

まずは左をだした一歩目から、くじけます。

蹴る力がまるではいりません。

タータンが固い。刃向かってくる。とても叶わない・・・で膝がくじけ、

右で支えなおします。

なんとかスピードに乗って平衡運動に入っても、

左足着地はまるで反力を受け取れません。

耐えて耐えて、それでも背が低くなっていくように感じるほど腰が落ちて

ようやくゴール。

厳しいコーチに合計6本の流しを見てもらいましたが、

内心泣きたくなるほどに力が入らず、左ハムの付け根に炎症の固まりを感じてしまいました。

たぶん、オーバーワークなのでしょう。

リハビリは、運動の強度はもとより、

運動の頻度にも注意をして進めなければならないことを実感します。

 

合間合間には、必ずストレッチは欠かせません。

丁寧に体を扱うことにいたしましょう。

一歩進んで2歩下がり、次は1.5歩前へ進めるくらいのトレーニングを考えます。

 

このあとのマッサージが超楽しみ、な練習でした。

 

 

 


金曜日の夜は 織田フィールド

2012-05-19 00:00:26 | マスターズ陸上(オス)

リハビリ中が楽しいのは、少しづつ日常に戻っていく過程を実感できること。

 

水曜日朝の織田フィールド開放日練習を2週続けたあと、やるべきは金曜夜のランニングです。

金曜は18時以降が夜間開放になる決まりになっていて、週末の会社や学校を終えた

ランナーで織田フィールドはいっぱいになります。

仕事を終えて、19時過ぎに競技場前の坂を上がっていくと、遮る緑の向こうから

照明の明かりが漏れ、かけ声を上げる声、そして何より多くの人が動き続ける波動が

伝わってきます。

少し胸が弾みます。

坂を上がりきって、柵越しに見たフィールドには、アウトコースをゆっくり一人で走る人、

インコースをあえぐような顔で走る集団、その間をコース宣告して黒い影が疾風となる短距離走者と

みんな走っています。100人、200人?

この熱気に、リハビリの私がとけ込めるのか、そう思うと一瞬気が萎えて、家路につこうかなどと

弱気になりますが、それを上回るのは走りたい自分の気持ち。

ああ、この気持ちがあるんだと、妙に嬉しくなりました。

 

ほとんどふさがっているロッカーの空きを見つけて着替え、

コースに出ます。

熱帯かと思った昼間の雷雨も忘れ、すずしい風が強く吹くフィールドでは、

まず走らなければ体が冷えそうです。

慎重にインフィールドの芝生を小刻みに足を動かして、体温を上げていきます。

ただし、足は高く上げず関節もあまり大きくは可動させません。負荷による怪我は

まだ暖まらないうちだと、すぐに襲いかかります。

5分ほど走って、次はラジオ体操。この定番運動を続けることで、

自分の筋肉の状態がある程度観測できるようになっています。

今日は肩が良く回る・・・一日仕事をした後の方が、関節は動くようになっているのだな、とか。

座り続けた後なので、腰が曲がっているのも確認します。

 

次はドリル。

トロッティングで下半身の供応性を上げ、アキレス腱に刺激を入れます。

一本終わってはストレッチ。

そして足振り上げ、またストレッチ。

左ハムが裂けるような傷み、やばいけど、これは固まっている繊維をほぐすようなもの。

ちょっとだけオーバーに、だけどやりすぎず、のぎりぎりをねらって足を使っていきます。

寝ころんでの下半身ストレッチもいくつかやって、

いよいよ走ります。

まずは芝生上およそ75メートルの流しを2往復。

やはり左足の蹴りは弱いのですが、それよりも驚いたのは

膝が崩れなくなっています。

これは、今週から毎夜彼女が、家でのレッグカールにつきあってくれているからでしょう。

うつぶせになった私の両足を押さえてもらい、膝から下を引き寄せます。

これがハムに効きます。そして、どうやら膝周りの力を蓄えたことで、左足が真っすぐ着地して、

力を外に逃がさずに、垂直に支えきって反発力をもらえるようになっていたのです。

これがトレーニングの成果というものかと、やや表情を崩しつつ、

ターターンのコースに出ます。

130メートルの流しを2本。

先ほどの、左膝周りの強化は、固い接地面でより効力を発揮します。

いただいた地面のちからを、ありがとうと言いながら、すべて受け取ることができるのです。

しかも押し返すだけの筋力はまだないため、いたずらに上へ体が上がることもなく、

地面の反力を股関節の返しをより早くするほうに転嫁できています。

するすると、地上を滑るような感覚、というのが近いかもしれません。

怪我の収穫というものでしょう。

タイムは計っていませんし、実際にスピードが出ている感じはありません。

それでも、新しい前進感覚を知ることができたのは、これからのランニングに

大きな変化をもたらしてくれるはずと信じます。

 

調子に乗って、最後は200mを仕掛けました。

60%出力。

これは大失敗。

150mも行かないうちに、足は全く上がらなくなり、ジョギングのような

動きになってしまいました。

ベーシックな体力、循環器系の強化も欠かせません。

6月まで、少しづつ強度を上げてブラッシュアップし、

なんとか7月の競技会には復活したいと願う、金曜夜の織田フィールド練習でした。