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私が読者登録しているブログ~人生の目的は音楽だ!toraのブログへようこそ~2019/07/20記載の抜粋~2019/08/04のプッチーニ「トゥーランドット」の予習に活用した

2019年08月11日 | メモ

私が読者登録しているブログ~人生の目的は音楽だ!toraのブログへようこそ~2019/07/20記載の抜粋~2019/08/04のプッチーニ「トゥーランドット」の予習に活用した


さて、一昨日  18日(木)夜、新国立劇場「オペラハウス」で、新国立オペラ、プッチーニ「トゥーランドット」を観ました この公演は新国立劇場と東京文化会館の「オペラ夏の祭典2019-2020」合同プロジェクトのため、オペラパレスではこの日がプルミエ(初日)公演ですが、東京文化会館ではすでに上演されています…


演出を見ていて、「おやっ」と思ったのは第3幕でリューが自害する場面です。台本では、「リューが兵士の短剣を奪って自分の胸を刺して死ぬ」となっていますが、今回の演出では「リューが衣服の中(脚)に隠し持っていた短剣を取り出して、自分の首を切って死ぬ」となっていました 

私はこれを見て、「何か意図があるはずだ」と直感しました 

それに続くシーンもこれまで見てきた演出とは違っていて、「おやっ」と思いました。通常の演出ではリューの死体をいつまでも舞台上に残しておくことはせず、何人かの兵士たちが舞台から運び去るのですが、この演出では、ラストまで舞台の中央に残し、その上、トゥーランドットが死んだリューの顔を撫でたり、添い寝のような仕草を見せたりします ここでも「何か意図があるはずだ」と直感しました 

そして最後にトゥーランドットが「彼の名は・・・愛」と叫んで、「誰も寝てはならぬ」の旋律を用いた歓喜の合唱で幕を下ろすのですが、その直前、トゥーランドットがあり得ない行動に出て、どんでん返しが起こります リューの自決のやり方、そしてトゥーランドットのリューの死体に対する親密な態度は、この結末の前触れだったのか と気付くことになります…
 

舞台は伝説の時代の中国・北京。絶世の美女ではあるが氷のように冷酷な心を持つトゥーランドット姫は、夫となる男の条件として3つの謎を解くことを課す 解けなければ斬首の刑に処せられる すでに多くの外国の王子が謎解きに挑戦し全問正解できず首をはねられてきた 姫に一目ぼれしたタタール王子カラフは謎解きに挑戦し、すべての謎を見事に解き明かす 動揺する姫にカラフは「翌朝までに私の名前を当てれば、命を捧げよう」と約束する。カラフの名を知る女奴隷リューは拷問を受けるが、口を閉ざしたまま姫の前で自害する 真実の愛に目覚めたトゥーランドットはカラフの名前を「愛」と叫ぶ…
 
     
第1幕に入る直前、3人の登場人物による無言劇が演じられます 演出のアレックス・オリエによる「プロダクション・ノート」には次のように書かれています
「トゥーランドットは祖先が異国の男性に激しく乱暴されたことが原因で、男性を愛することができなくなり、満たされない復讐の欲望を抱き続けているが、このトラウマこそがゾッとするほどの彼女の残忍さの源となっている」
無言劇は この考え方に基づいて、トゥーランドットのトラウマの原因を形として表した演出と言えます 台本にない”劇前劇”については賛否両論があるでしょう
そして管弦楽による力強い演奏により冒頭動機が鳴り響き、物語に入ります 舞台は周囲の壁がまるでエッシャーの無限階段のようになっていて、祭司や民(群衆)らはそこを登ったり降りたりします。そしてトゥーランドットの登場は、舞台中央の上空から、まるで「未知との遭遇」に出てくる「空飛ぶ円盤」のごとく 四角い物体が光とともに降りてきます… 
 

第1幕の舞台を見てまず感じたのは、階段の上の方に登場する人物(トゥーランドット姫、アルトゥム皇帝、官吏、祭司など)は白い清潔な衣装を身に着けているのに対し、階段の下に登場する人物(カラフ、リュー、ティムール、ピン、パン、ポン、群衆など)は地味で目立たない衣装を着けていることです これは、演出者オリエの「物語に存在する冷酷な社会階層の世界」を目に見える形で反映させたものです…
 
 
私もこのオペラを観るたびに「王子と姫という上流階級の二人だけが幸せになるなんて、死んだリューが浮かばれない プッチーニは本当にこれで良いと思っていたのだろうか」と疑問に思っていました。
その点では、今回の演出に共感を覚えるところがあります。

しかし、今回の斬新な演出でも死んだリューは救われません いずれにしても、アレックス・オリエは今回の演出によって、従来のオーソドックスな「トゥーランドット」の演出に挑戦状を叩きつけたと言えるでしょう…
 

最後に特筆すべきは、大野和士指揮 バルセロナ交響楽団による迫力に満ちた演奏です METライブビューイングで観た「トゥーランドット」のスケールの大きな演奏を思い出しました そして、新国立歌劇場合唱団、藤原歌劇団合唱部、びわ湖ホール声楽アンサンブル、TOKYO FM少年合唱団の合唱が「これぞ、トゥーランドット」という迫真に満ちた合唱を聴かせてくれました…

プッチーニの「トゥーランドット」は持ってない。
LPであるのは、「ポエム」「マダム・バタフライ」「トスカ」「外套」「修道女アンジェリカ」「ジャンニ・スキッキ」
CD、DVDはなし
you tubeで予習
ブログの記事から予習して行った。

2019/08/04、札幌文化芸術劇場hitaru 歌劇「トゥーランドット」を聴いた。
4階席なのでステージから遠い。
結末のどんでん返しが、見えない。
4階席、音楽を楽しむだけ。
音の響きが良かった。
オーケストラ・ピットを見ると通常のオペラの管弦楽団より人数が多いと感じた。
トゥーランドットだから人員が必要なのかも…
大野和士指揮、バルセロナ交響楽団の実力…
迫力があった。