BOOK、CDなど

1 BOOK、CD、LPなど⇒断捨離、コンサート、リウマチ・膠原病などのメモ
2 失念防止のためのメモ

伊サルビーニ副首相、総選挙を要求 「連立政権は崩壊」(REUTERS 2019/08/09)

2019年08月09日 | ネット・ニュースなど

 

[ローマ 8日 ロイター] - イタリア連立政権を構成する「五つ星運動」と「同盟」との間の対立が深まる中、サルビーニ副首相(「同盟」党首)は8日、連立政権は崩壊しており、総選挙をやり直すしかないと表明した。

サルビーニ氏は声明で、連立政権は発足から1年余りで崩壊しており、「有権者に速やかに選択を仰ぐべき」という考えをコンテ首相に伝えたと明かした上で、政権に対する不信任投票や首相辞任に必要な手続きを進めるため、夏季休会中の議会を来週にも再開する可能性があると明らかにした。

コンテ首相はテレビで声明を発表し、サルビーニ氏は政権退陣を望む理由を国民に説明する必要があると訴えた。また、閣僚に対するサルビーニ氏の攻撃をこれ以上受け入れないとし、同氏は「スローガン」ばかり掲げていると非難した。

サルビーニ氏は政治集会後の記者会見でコンテ首相の批判を一蹴し、景気押し上げに必要な政策の実現を五つ星が妨げていると主張した。

連立与党は7日、伊仏高速鉄道計画を巡り激しく対立。推進派の同盟に対して五つ星が抵抗し、計画を阻止する動議を上院議会に提出するなど異例の事態となった。上院は結局、動議を反対多数で否決し、高速鉄道計画は継続する運びとなった。

同盟は議席数で五つ星を下回るが、世論調査での支持率は五つ星の2倍に伸びており、こうした支持拡大を背景にこのところ総選挙の可能性に言及している。

コンテ首相は8日、マッタレッラ大統領と会談し、政治情勢について協議した。政府関係筋によると、コンテ首相は会談で自身の辞任については言及しなかった。

議会解散権は大統領のみが持つが、マッタレラ大統領は2020年予算の編成作業を控え、議会解散に消極的である公算が大きい。

政治リスクコンサルタント、テネオのウォルファンゴ・ピッコリ氏は「サルビーニ氏が綿密に演出した『夏の危機』が年内の解散総選挙につながる公算は小さい」とし、「内閣改造で落ち着く可能性が最も高い」との見方を示した。

この日はサルビーニ氏がトリア経済・財務相の罷免を望んでいると伝わったことを受け、イタリア国債と独連邦債との利回り格差が12ベーシスポイント(bp)拡大。同盟関係筋はロイターに対し、サルビーニ氏は来週12日までに自身の考えを明らかにすることを明らかにしている。