11月22日(火)人形劇の講習会の帰り、大阪市立中央図書館で
『華岡青洲の妻』 というビデオを借りました。
それを今日の朝早くから観ていました。
その前日に 『にんげん蚤の市』 という高峰秀子さん著の
エッセイ集を読了。
(高峰さんの文章は、歯切れがよくて好きですねぇ~。)
すっかり高峰ファンになった私は、彼女が出演しているビデオも
借りたのであります。
(モノクロ映画でした。ちょっと残酷な手術シーンもあり
思わず目をおおいましたが。社会派ムーヴィーです。
新藤兼人さんが脚本を担当しています。)
内容は、
小説では華岡青洲の功績を、実母と妻との「嫁姑対立」という現代にも通じる問題に
絡めながら、実母や姉・妻の献身的な協力無くしては成されなかったものとして描いている。
実際には、親族が自ら次々と実験体に名乗り出ており、実母や妻に限った話ではない。
あくまで本作は小説であり、実母と妻の役割と美談を強調した創作である。
ただし、青洲の妻・加恵は、中世以来の紀伊の名家である妹背家(その屋敷は紀伊藩主が
参勤交代の際の第一番の宿所に指定されている:旧名手宿本陣参照)の出であり、
青洲としてはむしろ妻の実家に遠慮しないといけない立場であった。
最後に妻は、麻酔薬の実験体となったため、目が不自由になります。
しかし、その麻酔薬を使った乳がん手術が成功を収めます。
(この手術は、麻酔薬を使った乳がんの手術は世界初だったそうな・・・。)
(和歌山にある 『華岡青洲の像』 写真はHPからお借りしました)
有吉佐和子さんのベストセラーの映画化で高峰さんは 『姑の於継(おつぐ)』 を
演じています。
さすが、油の乗り切った演技を随所に見せてくれました。
主演の市川雷蔵さんもさることながら、なお一層光っているように見えました。