今回は関空からJAL便に乗って北京に向ったのだが、今更ではあるが、何と関空に行くのも今回初めて。関空は1994年に開港しているので、もう結構前ではあるが、今でも新しい空港との印象を受けるほど洗練されている印象。ゼロから人工島に作られた空港で、日本で初めて旅客・貨物両方で24時間運営を行う空港という意味でも当時最先端の空港であった。

やはり第一印象は、ターミナルデザイン/設計が美しい空港であるということと。世界的に有名なイタリア人デザイナーであるレンゾ・ピアノ氏が設計をしており、その翼を折り曲げたような円弧状のカーブを描く独特な形は魅力的である。大阪市内からもバスで50分程度なのでなかなか便利である。


北京は日本から飛行機で3時間程度。通常米国とかインドに出張しているのと比べると、かなり近い印象を受ける。帰路は2時間半くらいなので、逆に機内で映画を見たくても、ギリギリ1本見られる飛行時間である。
そして関空と飛び立って3時間後、北京空港に到着。以前訪れた上海空港も巨大だと思ったが、北京首都空港の大きさにも度肝を抜かれた。ちょっと調べてみたのだが、まずはターミナルの大きさで言うと北京空港は世界最大。利用乗客数/発着数でいうと、世界第8位の規模で、年間5,000万人以上が利用しており、上海空港よりも多い。ちなみに、意外にも羽田空港は利用者数で何と世界4位で6,600万人が利用している。トップ2つの空港は米国の空港で、1位がアトランタ空港、2位がシカゴ空港。そしてトップ10以内には全部で5つの米国空港がランクインしている。



イギリスの建築家ノーマン・フォスターが設計した北京空港ターミナルビルは美しいデザインになっているのだが、ターミナルの屋根に使っている赤みがかったオレンジ系の色合いが何故かややチープな印象を受ける。
北京空港から市内までは、車で40分。同じ中国でも雰囲気として上海とは全く違う印象を受ける。空港から市内までの景色は木々も多く、また道幅なども広いせいか、上海ほどのゴミゴミ感も無い。ホテルは北京中心にも近い国貿ホテルに宿泊。北京では観光するような時間は無かったが、車であの有名な天安門広場前を通って貰った。ホテル周辺とは違い、やはりここに来ると”北京”に来たという実感が出てくる。天安門広場は、”広場”としては世界最大。また天安門から東西に伸びる道路は幅広いが、ちょうと有事に大型の旅客機が離着陸出来るような設計になっているというから、さすが社会主義国である。

ちなみに、北京空港にも上海万博のマスコットがしっかりと存在感をアピールしていた。
