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目白の小さな絵本屋さんで、感動の絵本と出会う!

先日、JR山手線の目白駅に初めて降り立った。なかなか目白で降りる用事もこれまでなかったが、今回は目白にある小さな絵本屋さん、『貝の小鳥』で『あわいを飛んでいく』という展示会を開催しているので、訪れてみようと思ったのだ。

まずは目白駅近くの喫茶店、『珈琲伴茶夢』でナポリタンを注文し、ランチをしてから『貝の小鳥』に向かった。

『貝の小鳥』は何とも可愛い、小さな絵本屋さん。店内には所狭しと色々な絵本が置かれていて、とても雰囲気の良いお店である。

とても小さなこの絵本屋さんで開催される展示会『あわいを飛んでいく』は、本当にささやかな展示会だ。参加しているのは11人の絵本作家さんの絵画作品で、抽選販売もしている。このような展示会は毎年実施しているらしい。先日新作をこのブログでもご紹介したばかりだが、僕の好きな絵本作家さんのとりごえまりも参加されており、最新の書き下ろし絵画作品を見たいと思って出掛けた。

とりごえまりさんは、絵画作品を2点展示していたが、それがこちら。如何にも優しくて味わい深い癒し作品である。雪の中の小鳥も可愛い。

とりごえまりさん作品の絵ハガキも売っていたので、こちらの5枚を購入。ネコや白クマなど、どの動物も本当に可愛い。

他に絵本作家、岡田千晶さんの絵画作品も展示されていたが、こちらもとても気に入ってしまい、販売していた岡田千晶さんの絵本、『あかいてぶくろ』を手にして見てみたが、とりごえまりさんともまた違った、何とも癒される優しい絵で、すっかり気に入ってしまった。そしてこの絵本は物語も結構切ない。サイン入りの本をゲットすることが出来た。

“ちびちゃん“と呼ばれる小さな女の子が愛用していた赤いニットのてぶくろ。しかしある日片方を雪の中で落としてしまう。残されたてぶくろは、相方がいなくなってしまったことを哀しみ、また雪に落ちてはぐれてしまった方のてぶくろも不安と哀しむ。そして、その後落ちていたてぶくろを発見したうさぎやねずみなどに拾われていくが、あまりの暖かさにみんなてぶくろを気に入ってしまい、帽子や布団などとして愛用してしまう。残った赤いてぶくろは片方だけではちびちゃんがてぶくろとして使えないので、おかあさんが新しく片方のてぶくろを編んで作ってくれる。そして、もう片方のてぶくろは最終的にめぐりめぐってリスが拾って気に入ってしまい、赤いセーターとして愛用していく。赤いてぶくろの片割れずつ、それぞれの幸せを掴む形で物語は終わるが、相方とのすれ違いなども描かれ、何とも切ない物語で思わず感動してしまった。

『貝の小鳥』を今回訪れたことで、またとても良い絵本に巡り合うことが出来た。そして自分の絵本制作にも大いに参考となった。

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