目白の『貝の小鳥』を満喫した後、折角この豊島区エリアに来たので少し足を伸ばして、僕の大好きな巨匠漫画家、横山光輝が生前住んでいた千早エリアを訪れた。横山光輝の聖地という意味では、生誕の地である神戸も過去に訪れ、巨大な鉄人28号モニュメントを見に行ったが、ここ千早エリアもかなりの聖地/パワースポットである。千早までは目白駅からトキワ荘ミュージアムもある漫画家の聖地、椎名町駅を超えて要町方面まで徒歩30分ほど。ちょうど良い散歩であるが、やはり高田馬場から池袋エリアは漫画の聖地で盛りだくさんである。
要町の北側にある千早というエリアは、横山光輝の自宅兼事務所、光プロダクションがある場所。生前はこのご自宅で数々の名作漫画を執筆していた。僕にとってもまさに聖地と言える場所ながら、なかなか訪れることが出来ずにいた。航空写真の赤い屋根の家の裏にある、旗竿の土地にある大きな家が横山光輝邸である。旗竿の土地という意味では、我が家と同じで、少し勝手に親近感を感じてしまった(笑)。
2004年の4月、横山光輝はこのご自宅で火事に見舞われ、全身火傷を追って意識不明の重体となり、その後69歳で亡くなってしまった。出火原因は寝煙草の不始末ということだったが、横山光輝はヘビースモーカーだったのでリスクはあったと思うが、本当に悔やまれる。今も自宅には光プロの表札があった。
自宅のすぐそばに千早図書館があるのだが、ここも知る人ぞ知る横山光輝の聖地である。地元の巨匠を称え、入り口には鉄人28号の巨大な像が出迎えてくれる。そして、他にも光プロから寄贈された鉄人のフィギュアなどが幾つか飾られていた。
また、図書館入り口の壁には横山光輝年表や資料やグッズなどが展示されていて楽しい。
更に図書館の一角には『横山光輝コーナー』があり、横山光輝作品のほぼ全てが収蔵されており、貸出もされているので、資料館としても一見の価値あり。
やっとこの2つの聖地スポットを巡ることが出来たのは感無量であった。