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夏の思い出 ~ ザリガニとカブトムシ

僕が小学生の頃の一番の思い出は、週末に良くザリガニを捕りに行ったことだ。

実家近く、懐かしい田園風景が広がる寺家ふるさと村や、鶴見川の河原では当時たくさんのザリガニが捕れた。大きな石に狙いを定めてその石をひっくり返すと、その下にはザリガニが良く隠れていたものだ。



寺家ふるさと村の貯水池では、網で壁面をすくうとザリガニがわんさか捕れて、バケツがザリガニでいっぱいになるくらい毎回大漁であったのを良く覚えている (尚、現在は色々と管理が厳しくなり、危険ということでこの貯水池への立ち入りが禁止されているが、小学生当時はまだこの辺りの管理が緩く、みんなで勝手に池に入っては遊んでいた)。



ザリガニの中でも捕って一番嬉しいのは、“マッカチン”と呼ばれる大きくて立派なアメリカザリガニだ。小型版ロブスターのようなその勇ましい出で立ちは、小学生男子にはたまらないターゲットであったが、1回の漁でゲット出来るマッカチンはせいぜい3-4匹程度。後はかなりの雑魚や子供のザリガニであった。なので、大きくて真っ赤なマッカチンがゲット出来た時の喜びはとても大きかったのだ。バケツ一杯に確保した後は、友達と収穫量や捕れたマッカチンの大きさの比べっ子をしたり、お互いに持ち帰るザリガニを分けたりして楽しんだ。家では大きな水槽にザリガニを入れて暫く飼育していたが、朝起きて確認したら、水槽の中でひっくり返って死んでいることも残念ながら多かった。ザリガニも意外と短命なのだろうか?



大人になってから真剣にザリガニ捕りをしたことが無いが、もう昔みたいに貯水池や川に大量のザリガニはいないのではないだろうか?でも先日、犬の散歩をしている際、田んぼ近くの水路にザリガニ(しかも中型のマッカチン!)の死骸を発見した。やっぱり、今の時代にもいるところにはいるのかもしれない。



マッカチンと同じく、毎年夏に興奮して探したのは、昆虫の王様、“カブトムシ”である。夏になると、カブトムシとクワガタを求めて、早朝から近くの山の中を走り回りながら良く探したものである。



あのテカテカと黒光りしたカブトムシはまるで超合金のような魅力があり、ごっついながらもコロコロした流線型の体型がとても可愛くもあるのだ。ある意味鉄人28号にも通ずるフォルムの美しさが僕を虜にするのかもしれない(笑)。しかし、大きくて立派なカブトムシはそう簡単に獲得できるわけでもない。だいたいはカナブンとか、メスのカブトムシが多く、オスの立派なカブトムシが捕れるのはかなりレアだった。そういえば、最近カナブンをあまり見かけることがなくなったが、山の中にはまだ結構いるのだろうか? 昔は近所の公園とかにもカナブンは結構飛んでいたように思うのだが、カナブンすら会えなくなってしまうのは、何とも寂しい時代になってしまった。



一方、クワガタは色々とな種類がいたのがとても楽しかった。普通は黒い通常のコクワガタかヒラタクワガタが一般的であったが、当時ペットショップなどに行くと、ノコギリクワガタ、ミヤマクワガタ、オオクワガタなどが当時4-5,000円とか、かなりの高値で売られていて、小学生にはかなりの大金であったが、たまらずお小遣いをはたいて購入してしまうこともあった。特に黄金の産毛が眩しかったミヤマクワガタは好きであった。やはりカブトムシとクワガタは小学生男子にとっては王道且つ憧れの昆虫採集ターゲットであった。今でも当時を思い出し、近所の林の中に入ると、時々大人げなくもカブトムシを追い求め、木々の樹液が出ている当たりを探してしまうのである。





そんな中、マッカチンと同じく、先日たまたま寺家ふるさと村をきなこと散歩しているとカブトムシの死骸を発見した。残念ながら触覚なども取れて見るも無残な姿になってしまっていたが、まぎれもなくカブトムシであった。またそのちょうど翌週くらいに、今度は藤ヶ丘駅近くをきなこと散歩していたら、道端でまたカブトムシの死骸を発見。野生のカブトムシか、どこかで飼われていたカブトムシが逃走したのかはわからないが、残念ながら息絶えてひっくり返ってしまっていた。



生きたカブトムシを拝める機会がなかなか最近無いが、間違いなく近所の山に行けばまだたくさんいるのだろう。もっと早朝(まだ薄暗いうち)にでも探しに行かないとお目にかかれることは無いかもしれない。
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