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面白ロボニメーション『PANDA-Z』とは?

もうかなり前になるが、2004年にキッズステーションで放送された『Panda-Z (パンダーゼット)』というアニメがあった。メガハウスが展開したキャラクターを中心に制作されたロボットキャラクターアニメなのだが、コンセプトとして、『マジンガーZ』のパロディになっていて、永井豪に了解を取って企画された作品である。

実は放送当時アニメは観たことが無かったのだが、キャラクターは多くのフィギュアや超合金として売られていて、あまりの可愛い姿に超合金や幾つか可愛いフィギュアを当時買っていた。今ではこの超合金もかなりレアなグッズとしてまずまずの高値で取引されている。

パンダのロボットに乗り込んで、マジンガーZと同じようにロボットを操って敵と戦うパン・タロンが主人公(キャラクター名までパロディだ)。パン・タロンも可愛いパンダのキャラクターで、今思えば、このキャラクターデザインに大いに刺激を受け、後に僕のキャラクターデザイン制作のインスピレーションとなった。

この超合金とフィギュアを実家で見ていて何だかむしょうに懐かしくなり、久々に色々と調べていたら、『パンダーゼット』のアニメDVDが安く売られていることを発見し、思わず購入してしまった。20年後に初めてアニメを観ることになったのだ。

アニメDVDはキッズステーションで放送された全30話を全6巻に収録している。各エピソードはなんとたったの5分で、朝ドラと同じ15分で3話が一つの括りとして放送されたらしい。このアニメ何よりも秀逸なのが、なんと全くセリフが無いこと。と言ってもサイレント映画のような作品ではなく、カッコいいロックミュージックが主題歌として流れ、本編はパン・タロン率いるパンダーゼット研究所チームが敵となるワルニマル帝国のロボットなどと戦う様子が描かれているが、セルフ無しのミュージックビデオを観ているようで結構今見てもかなりシュールで斬新だ。

それにしても、この作品のキャラクターデザインがかなり可愛くて秀逸だ。タイムボカンシリーズなども思わず思い出してしまうようなエッセンスもある。ロボットメカデザインの感じは鳥山明のメカにもちょっと似ているが、かなり良く出来ているのではないかと思う。当時はキャラクターグッズとも相まって結構人気があったと思うが、さすがに20年も経った今ではすっかり忘れられてしまっていてもおかしくないが、コアファンというのはまだいるのかもしれないし、僕みたいに、今になってDVDを観たりしているモノ好きもいるかもしれない(笑)。何だか懐かしくなって、DVDと共に、当時配られていた『Quanto』というフリーペーパーでやっていた『パンダーゼット』の特集雑誌なども新たに入手して、新鮮な気持ちで眺めながら楽しむことが出来た。

今回20年ぶりに『パンダーゼット』を思い出し、新たにDVDを買って観賞することが出来たが、20年も前のものという感じはなく、とても新鮮な気持ちで楽しむことが出来た。そしてキャラクターデザインという意味で、改めてまた初心に帰るような気持ちで良い刺激を受けたような気がしている。

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