数ヶ月前、我が家でもついにあのDysonの扇風機を買った。そう、あの有名な羽根の無い扇風機である。羽根が無いから、正確には扇風機では無い。Dysonは空調家電と呼んでいる。我が家で買ったモデルはヒーターとしても使えるタイプなので、一年を通して利用出来るのが嬉しい。


しかし、羽根の無い扇風機とは、最初Dysonが登場した時は日本の家電メーカーを代弁して、"やられた!"と思った。Dysonが凄いのはその新しい技術と特許に裏付けされながら、更にデザインの斬新さを併せ持っているところにある。Dysonの空調家電は、もはやオシャレなインテリアと化しているのだ。

先日実家に立ち寄った時、僕が小学生の頃から使っていた三洋の扇風機が、まだ今でも現役バリバリで活躍しているのを見て驚いた。1980年くらいに買ったものだから、もう35年も現役なのである。

最近では大して安くもない扇風機でもすぐ壊れるものが多いが、昔の扇風機は丈夫に出来ているし、作りもしっかりしている。デザインは逆に昭和でレトロな雰囲気がむしろいい味を出していて、かなり気に入ってしまった。


確かにDysonの空調家電は素晴らしいし、オシャレで刺激的だ。しかし、実は実家のレトロな扇風機にも、長持ちする、日本本来のモノづくりの良さを改めて垣間見た気がした。